生存の可能性
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紀伊半島山間部では、1970年代に捕獲された動物がニホンオオカミではないかと騒動になった事例が複数あったが、それらはタヌキの幼獣や野犬、キツネを誤認したものであった。また、秩父山系でも1996年にニホンオオカミに酷似した動物が撮影された(秩父野犬)。これについてはニホンオオカミであるとする説と、野犬であるという説で専門家の見解が割れている。 また、大分県・祖母山でも2000年にニホンオオカミと酷似した動物の写真が撮られている(詳しくは四国犬を参照のこと)。
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生存の可能性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 16:45 UTC 版)
1979年(昭和54年)6月の高知県での目撃以降発見例がなく、2012年に環境省は「カワウソのような中型の哺乳類が、人目に付かないまま長期間生息し続けていることは考えにくい」という理由で絶滅動物に指定した。しかし、近年四国を中心に日本各地で確証のない目撃例が断続的に続いている。これらの生存の可能性を指摘する専門家も多い。 1979年以降の四国での主な目撃例には、新荘川で1986年(昭和61年)10月にニホンカワウソの死体が発見されている。1989年(平成元年)に須崎市で撮影され、jiCC出版局レッドデータアニマルズに掲載された3枚の写真や、1996年(平成8年)3月20日に土佐清水市の海岸で撮影されたカワウソと思われる足跡の写真がある。なお、1993年(平成5年)には、新荘川の支流でフンと食べ残しの痕跡の報告例があるが、他の動物によるものとする可能性も排除できていない。2000年代以降でも2009年(平成21年)に高知県内で有力な目撃情報がある。 1989年(平成元年)6月27日、北海道旭川市神居古潭で車に轢かれたカワウソの死体が発見された。カワウソの死体は旭山動物園で各種調査が行われたが、調査の結果飼育下にあったユーラシアカワウソであると判明した。北海道ではこのほかにも、1997年(平成9年)に釧路総合振興局管内の厚岸湖に流れ込む別寒牛川でカワウソらしき動物が目撃されたとの報告もある。 北海道と四国以外では、富山県黒部川源流域に1969年(昭和44年)もしくは1980年代後半までニホンカワウソが棲息していた可能性が指摘されている。また、2016年(平成28年)に哺乳類学会誌「哺乳類科学」で発表された論文によると、1980年代初頭まで長崎県の五島列島福江島ではニホンカワウソが棲息していた可能性が指摘されている。 2017年(平成29年)2月に琉球大学が対馬で撮影したビデオの中に、カワウソと思われる生物が撮影されており、日本国内で生きた野生のカワウソの姿が確認されたのは38年ぶりとなった。7月には環境省による調査が行われ、島内には少なくとも2匹が棲息していることが判明し、また糞からはユーラシアカワウソのDNAが検出されている。 2018年(平成30年)4月に、栃木県那須町沼野井地区にて、カワウソの目撃情報が相次いでいることから、調査隊が編成されたが、2020年現在、未だ見つかっていない。 2020年には、高知市職員らによるグループが、高知県大月町でニホンカワウソらしき動物の姿を撮影した動画や写真を発表した。グループは食痕や巣穴などの証拠や写真解析を行った結果「ニホンカワウソ以外に考えられない」との結論を出す一方で、「画像が不鮮明でありニホンカワウソとの確証はない」との意見もでている。
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