渋沢栄一と家族とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 渋沢栄一と家族の意味・解説 

渋沢栄一と家族

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 02:17 UTC 版)

青天を衝け」の記事における「渋沢栄一と家族」の解説

渋沢栄一しぶさわ えいいち) (渋沢栄一渋沢篤太夫渋沢栄一) 演:吉沢亮少年小林優仁本作主人公。中の家(なかんち)当主渋沢市郎右衛門の子剛情っぱりでおしゃべり性格また、物事理論づけて考えることが得意であり、藍葉の買付や農家番付などに商才顕していく一方で理屈合わない迷信理不尽に人一倍腹を立てた反抗したりする。 農民必死に働いて稼いだ金を代官から御用金として取り立てられることに納得がいかず、江戸幕府身分制度怒り覚える。千代との結婚前後から攘夷思想染まり一時高崎城襲撃横浜焼討ち計画するが、戻ってきた長七郎に「異国との軍事力の差からの武力による攘夷活動限界となった事件数々知らされる幕府嫌疑逃れ別の道を模索するため、父に頼み込んで喜作とともに出て京に上るが、円四郎出会ったことで一橋家の徳川慶喜仕えることになり篤太夫(とくだゆう)と名乗る慶喜こそが幕府に代わって天下治めるのに相応し人物見定め、「一橋の懐」を豊かにすべく兵の募集財政改革手腕発揮し慶喜からの信頼得ていく。慶喜将軍就任に伴い幕臣となり、進むべき道を見失うものの、パリ万博参加する慶喜の弟・昭武随行打診されたことに光明見出しフランスへ旅立つパリ西洋文明と経済仕組みを学ぶ一方日本幕府崩壊したことを聞かされ帰国する帰国後は慶喜謹慎生活を送る駿府藩仕えパリ学んだ民間資本集める「合本」の仕組みを試すべく「商法会所」を設立する新政府から出仕命じられる任官固辞するが、大隈重信説得に心を揺らす慶喜のもとを訪れ、「日本のために尽くせ」と告げられたことで決意固まり、名を再び栄一戻して大蔵省出仕する新政府内にはびこる非効率業務を目にし、様々な改革進めるための専門部署である「改正掛」を立ち上げ近代化のための改革次々と手掛けていく。しかし幕臣嫌いの大久保利通によって改正掛解散させられ反発強める。その後三井組小野組による合同銀行設立指揮するが、高所から物を言う官僚立場違和感覚える。旧態依然とした官尊民卑風潮打破すべく、民間第一線に立つことを決意する政府離れた後、第一国立銀行総監役に就任し融資により新たな合本組織設立携わっていく。公益追求民間地位向上を目指すが、一社利益追求する三菱商会岩崎弥太郎とは相容れず、三菱海運独占対抗する。その最中であった明治15年1882年)、最愛の妻である千代コレラ亡くし悲嘆に暮れるが、知人紹介後妻となる兼子と再婚一度離縁危機陥るも、自身の至らなさを深く謝罪し家族を守るために力を貸して欲しいと頼み離縁危機脱する弥太郎との勝負は、五代友厚が間に入る形で共同運輸三菱商会合併が行われ、2年半に及ぶ戦い終止符打たれる。 兼子の助力もあり、多く事業成功を収める一方嫡男・篤二が跡継ぎ重責から逃れるように放蕩重ねるという家族内の問題頭を悩ませるまた、慶喜汚名被ったまま静岡でひっそりと暮らしていることも気にかけ、徳川の世を再評価する機運高まったことを気に、慶喜のもとを訪れて伝記作成への協力依頼。この時は断られたが、作成諦めない告げて慶喜のもとを去る。 時代20世紀へと移り官僚時代の上であった井上馨らに講演会主戦論掲げるよう頼まれ戦費のための公債購入呼び掛けるが、その直後肺炎患い危篤状態に陥る30年ぶりに東京へ戻ってきた慶喜がこれを知るとすぐに駆け付け生きてくれたら、なんでも話す」と、伝記への作成協力することを約束される病状回復し慶喜伝記作成の場が設けられると、慶喜の口から幕府崩壊至った真相などが語られ、「隠遁は私の最後役割だったのかもしれない」という思い語られた。また、この出来事きっかけに、今の日本を「心のない張りぼて」と憂い、そうさせたのは自分だと痛感第一銀行銀行集会所以外の役員職を除くすべて役職からの辞任決め実業界第一線を退く。 引退後日本人移民排斥動き強まっていたアメリカへと渡り当時大統領らと会談し日本人の姿を理解してもらうための公演を行うなど、民間外交にも力を入れる。その一方明治44年1911年)には篤二が妾宅持ったことを新聞報じられ、篤二を廃嫡とする苦渋の決断下し、孫である敬三に跡を継いでほしいと頭を下げて頼み込む大正12年1923年)の関東大震災では、既に80歳を超える身でありながら被害救済のため老体に鞭を打つように最前線立って行動する91歳を迎えてもなお、中華民国水災同情会の会長として中華民国水害救援への呼びかけを行うなど、生涯をかけて平和へ活動続けたが、昭和6年1931年11月11日家族見守られながら永眠。 孫で家督をついだ敬三は、追悼式で「死んだあとも、私はみなさま事業や健康をお守りするつもりでおりますので、どうか今後とも他人行儀にはしてくださらないよう、お願い申します」という亡くなる間際メッセージ読み上げている。 渋沢千代しぶさわ ちよ) (尾高千代渋沢千代) 演:橋本愛少女岩﨑愛子栄一従妹先妻尾高惇忠の妹。 控えめ口数少ないがは強い。幼い頃から学問憧れ女子でも学びたいと兄に訴え気丈さを持つ。従兄幼なじみ栄一とは仲むつまじい関係を築く。栄一が京へ旅立つと、夫に代わって中の家を支え、うたを育てる。パリから帰国した栄一との再会後、栄一が働く静岡呼ばれ再び同居始める。 栄一にとってはかけがえのない存在であり、住み込み書生たちの世話東京養育院支援アメリカ合衆国大統領接待など、公私両方渡って栄一支えたが、明治15年1882年)にコレラ危篤となり、栄一に「生きて…必ず…あなたの道を…」と告げて息を引き取る渋沢市太郎しぶさわ いちたろう栄一千代長男麻疹のため1歳前に夭逝穂積歌子(ほづみ うたこ) (うた → 渋沢うた → 穂積歌子) 演:小野莉奈(2か月宮島瑠花 / 1歳半:岡部光花俐 / 2-5歳三井絢月 / 6-10歳:山崎千聖 / 11歳山崎香歩) 栄一千代長女誕生してすぐに栄一が京に出たため、長く離れて暮らした維新後両親とともに静岡から東京引っ越して暮らす。伊達宗城から旧宇和島藩士の穂積紹介され互いに惹かれ合って結婚する穂積陳重ほづみ のぶしげ) 演:田村健太郎 歌子の夫。旧宇和島藩士で学者阪谷琴子(さかたに ことこ) (こと → 渋沢こと → 阪谷琴子) 演:池田朱那2-3歳吉川さくら / 7歳-13歳森美理愛栄一千代次女阪谷芳郎結婚阪谷芳郎(さかたに よしろう) 演:内野謙太 琴子の夫。大蔵省役人渋沢篤二しぶさわ とくじ) 演:泉澤祐希少年齋藤絢永栄一千代次男嫡男10歳の頃に実母千代死別し以後は姉の歌子とその夫である穂積陳重親代わりとなる。父・栄一偉大な存在になるにつれて嫡男としての立場重くなり、やがて放蕩重ねるようになる生活改善のため熊本学校入学させられるが、そこでも女性連れて大阪逃げたことが発覚したため、栄一によって学校退学させられ栄一実家である血洗島の中の家で謹慎その後明治27年橋本実梁の娘である敦子結婚するその後は妻・敦子との間に、敬三、信雄、智雄という3人の息子生まれるが、明治44年1911年)に家を出て妾宅持ったことが新聞報じられ、この事態重く見た栄一により廃嫡とされ、長男の敬三が栄一後を継ぐこととなる。 大正12年1923年)に関東大震災発生した際には、家族を心配して飛鳥山渋沢家急いで駆け付け再会した栄一互いの無事を喜び抱き合う。既に80歳を超える老齢ありながら被災者為に必死動き続け栄一の姿を見て、「そういう人だ…あれこそ、渋沢栄一だ」と、改めてその姿に感服する栄一臨終にも駆けつけ、敬三をはじめとする家族皆で最期看取る渋沢敦子しぶさわ あつこ) 演:藤松祥子 篤二の妻。華族娘。 渋沢敬三しぶさわ けいぞう) 演:笠松将幼少塚尾桜雅) 篤二の長男嫡孫生物学者夢見ていたが、父・篤二が廃嫡となったことで、祖父栄一から直々に跡を継いでほしいと頭を下げられたため、戸惑いながらも頼み受け入れる。大学卒業後に横浜正金銀行入行し、銀行業務に就く。 最終回彼の視点物語展開する岩崎弥太郎の孫である登喜子と結婚し横浜銀行ロンドン支店での勤務経て日本へと帰国し祖父栄一をより深く知ろう考える。その中で栄一これまでの人生成功挫折など、その多くを知ることとなる。 栄一死後追悼式素顔栄一のことを語り臨終前の栄一が遺したメッセージ読み上げる追悼式後、栄一故郷血洗島訪れ若かりし頃の栄一語り合い走り去る栄一の姿を見送り血洗島後にする渋沢登喜子(しぶさわ ときこ) 演:今泉マヤ 敬三の妻。旧姓木内(きうち)で、岩崎弥太郎の孫。 渋沢雅英しぶさわ まさひで) 演:黒岩紘翔 敬三の子栄一から「雅英」と命名される渋沢信雄しぶさわ のぶお) 演:岡部ひろき(幼少森口太翔) 篤二の次男。 渋沢智雄しぶさわ ともお) 演:越中優人 篤二の三男渋沢兼子(しぶさわ かねこ) (伊藤兼子 → 渋沢兼子) 演:大島優子 栄一後妻横浜の元豪商伊藤八兵衛娘。 実家家業明治維新後に没落し芸者として身を立てるために訪れた置き屋で三味線師匠となるやすと出会うその後、やすの勧め栄一後妻となる。 栄一結婚するも、死別した前妻千代忘れられずにいる栄一彼の家族の姿を見ることに苦悩し、「望まれて妻になりたいとは毛頭思いませんが、それでもいくばくかの情がなければ妻にはなれません」と一度離縁切り出す。しかし、「もっと自分叱って欲しい」「この家と家族守りたい。どうか力を貸してください」と頭を下げる栄一の姿を見て離縁申し出撤回以後公私両方の面から栄一支える。 栄一実業界引退後行った民間外交にも同行し栄一亡くなるまで妻として彼を支え続けた渋沢武之助しぶさわ たけのすけ) 演:山口大地4歳熊谷すばる / 8歳加藤櫻華栄一と兼子の長男渋沢正雄しぶさわ まさお) 演:竹内寿乳児期坂井介、幼少番家天嵩栄一と兼子の次男渋沢博子(しぶさわ ひろこ) / 渋沢純子しぶさわ すみこ) 演:黒田茉白(博子) / 内藤純子) 正雄の娘。 渋沢秀雄しぶさわ ひでお) 演:遠藤健慎幼少菊池拓眞) 栄一と兼子の三男渋沢華子しぶさわ はなこ) 演:遙 秀雄次女大内くに(おおうち くに) 演:仁村紗和 栄一の妾。 大阪料亭女中として働いていたところ、大阪造幣局出張中の栄一と関係を持ち、ふみを身ごもる懐妊知らせ受けた栄一千代頭を下げたことで、東京渋沢邸へ迎えられる以後、ふみを育てながら邸内家事勤しむ。 ふみが尾高惇忠次男尾高次郎結婚後、新し人生を送るため渋沢家離れた渋沢文子しぶさわ ふみこ) (渋沢ふみ → 渋沢文子) 演:八木優希幼少山本理楽) 栄一とくにの娘。 尾高惇忠次男次郎のもとに嫁ぐ

※この「渋沢栄一と家族」の解説は、「青天を衝け」の解説の一部です。
「渋沢栄一と家族」を含む「青天を衝け」の記事については、「青天を衝け」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「渋沢栄一と家族」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「渋沢栄一と家族」の関連用語

渋沢栄一と家族のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



渋沢栄一と家族のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの青天を衝け (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS