導水路とは? わかりやすく解説

水路

(導水路 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/16 14:17 UTC 版)

西脇市旧来住家住宅前の水路
タイの水路。水上マーケットが行われている
ヨーロッパの水路分布

水路(すいろ、英語: waterway)とは、人工的に造られた水を流すための構造物である[1]。広義には河川ため池調整池なども含む総称として使われる場合がある。

また、船舶が航行する水面のことも水路という[1]

種類

水を流すための人工的な構造物

用水路
灌漑発電産業動力などのために、他の水源から水を引く目的で造られた水路のこと。
疏水(そすい)とも呼ばれ、日本の代表的な用水は「疏水百選」として選ばれている。
放水路
主に河川等の洪水を排水する目的で造られる水路のこと。
捷水路(しょうすいろ)
河川の屈曲を直線化して流下能力を増加させた水路のこと。
溝渠(開渠、暗渠、側溝、クリーク)
主に排水を目的として人工的に造られる水路のうち、比較的小規模なもの。蓋がされていないものは開渠、地下水路化したものは暗渠と呼ばれる。
カナール(: canal
造園設計上の修景手法の一種[2]。静水をたたえた水路で、ヨーロッパの平坦部につくられた整形庭園で大いに発達した[3]。フランスのヴェルサイユ宮苑の十字形のグラン・カナールは有名[3]。また国土のほとんどが低地であるオランダの庭園では、カナールが多用されている[3]

なお、用水路または放水路のうち、主に地下に埋設された管状・トンネル状のものについて導水路(どうすいろ)または導水管(導管)とも呼ばれる。また、三重県・岐阜県・愛知県ではマンボと呼ばれる地下水路が存在する。

船舶が航行する水面

澪筋
川や海において底が深く船が通れる水路となっている部分を澪筋という[4][5][6]
運河
主に船舶の移動のために造られた水路のこと。
近代以降に造られた疏水と呼ばれる水路の一部は、輸送以外に上記目的を兼ねている場合がある。

脚注

  1. ^ a b 水路(すいろ)とは ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典(コトバンク)
  2. ^ カナール 精選版 日本国語大辞典(コトバンク)
  3. ^ a b c [1] 造園カタカナ用語辞典(weblio)
  4. ^ 澪筋”. 河川用語集. 静岡県交通基盤部河川砂防局河川企画課. 2021年8月27日閲覧。
  5. ^ 澪とは (みお)”. みんなで作る土木用語辞典. ezwords.net. 2021年8月27日閲覧。
  6. ^ 2.7 海藻類”. 国土交通省. 2020年2月9日閲覧。

関連項目

外部リンク


導水路

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/02 07:20 UTC 版)

寝覚発電所」の記事における「導水路」の解説

王滝川取水口からの流水木曽川取水口からの流水は、王滝川木曽川合流点右岸近く木曽町福島字大平)に設置され合流池へとそれぞれ導水される。王滝川取水口から合流池までの導水路(「王滝川線」と称す)は元々長さ3.4キロメートルで、トンネル暗渠構成されたが、木曽川合流点の約300メートル上流側建設され木曽ダムへと取水口移ったため、導水路の長さ短くなっている。木曽川取水口から合流池までの導水路(「木曽川線」と称す)は長さ2.4キロメートルで、大部分旧神発電所の導水路を改修したもの。旧発電所水槽から合流池までの区間寝覚発電所建設に伴う新設区間で、木曽川左岸を通る導水路を右岸側へと渡すためのサイフォン式水路橋がこの区間にある。 合流池から発電所上部水槽までの導水路(「本線」と称す)は長さ4.3キロメートル。全区間トンネル構成され1,800分の1の勾配ついている小川取水口からの導水路(「小川線」と称す)はそのまま上部水槽つながっており、その長さ1.9キロメートルトンネルまたは暗渠構成され、1,300分の1の勾配がつく。 木曽川にかかるサイフォン式水路橋 王滝川線・木曽川線合流

※この「導水路」の解説は、「寝覚発電所」の解説の一部です。
「導水路」を含む「寝覚発電所」の記事については、「寝覚発電所」の概要を参照ください。

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