あかねの家族
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「浦安鉄筋家族の登場人物」の記事における「あかねの家族」の解説
菊池 あかね(きくち あかね) 声 - 三浦千代 / 小西寛子 / 三森すずこ 演 - 愛来 / 土屋希乃 本作のもう一人のヒロイン格で、お金持ちのお嬢様。美少女でクラスのアイドル的存在である。成績優秀で責任感も強く常識もあり、教師やクラスメイトからの信頼も厚い反面、短気で喧嘩っ早く、時にとんでもないわがままを言い出したり、思い付きで無茶な提案をしたりする。かなり無神経な一面を持っており、「花子ってたまには役立つ」「ネタばらされて動揺しちゃいました?」など、さらりと相手に失礼な発言をしたりもする。しかし、友達思いで虐められている子を庇う、弟のおさむを溺愛するなど、正義感が強く面倒見の良い一面もある。仁よりも少し前に小鉄のクラスに転校してきたらしい。 髪の色は明るい茶髪(ブロンドっぽい髪色になることも)。初期はモブキャラの一人のような感じであり、出番が増えてきても個性のない常識的なキャラクターだったが、後に上記の性格や家柄などが設定されていった。また、外国人の血が入っている事を伺わせる描写もある。 小鉄から非常に好かれており、バレンタインの前日からチョコをねだられ続けたりしている。また、彼のヘンタイ的な性癖を目の当たりにして「この変態クソヤロー」と殴り飛ばしたこともある。小鉄の教育係だが、普段は小鉄を軽蔑しており、お互いの意見が食い違うと口喧嘩をすることもある。しかし基本的には仲のいい友達であり行動を共にしており、ツーショットも多い。小鉄が激太りし仲間内での発言力がなくなり、目立たなくなってしまった際には「いつもの馬鹿でいじめっ子な小鉄っちゃんがいい」と一番に音を上げた。小鉄が思い込みにより熱を出した際には他のみんなが新種のウイルスを恐れ避難する中、最後まで小鉄の具合を見守った。小鉄に異変があると誰よりも先に気付く、腐れ縁のような関係である。しかし、恋愛感情は無いらしく、小鉄とのキスかうんこ顔面直撃かの二択では後者を選んだうえ、自分自身が小鉄に思いを寄せるような内容の初夢をみた際には顔を真っ赤にして自己嫌悪をしていた。片思いしている人がいるらしいが、彼女が彼のことを「本命」と言っている以外の詳細は不明(その人物へのバレンタインチョコを小鉄から死守しているため、少なくとも小鉄ではない)。逆に江戸五郎に対しては転校当初の言動で相当イラつかされた事から、蛇蝎の如く忌み嫌っている。 作中でも屈指の不幸キャラであり、毎回何らかのハプニングに遭い、走馬灯でフラッシュバックを引き起こすくらいの身体的ダメージを被ったり、自宅が欠陥住宅だった上に、時々小鉄を始めとする浦安市民などに豪邸の一部もしくは大半を破壊された挙句倒壊して、豪邸を造った建築会社カストロフ建設の本社に直接訴えようとするも、その会社も既に倒産していたなど、不運に巻き込まれることが一番多い。あかねを作ったきっかけになった、たまたまあかねを書いた際、「こんな美少女キャラが、かなり悲惨な目に遭ったらおもしろいな」という逸話がある。 お金持ちがゆえに小鉄たちのスポンサーになることが多い(ドラマ版では若干金銭面がずれている部分が出ていた)。また、小鉄たちや春巻を金で操ろうとする悪い癖もある。その他クーラーを浴びたいために、彼女の家にやってきた小鉄たちをストーブや熱々のおでんを使って妨害しようとするなど非情な面もある(毎日のように家の中で好き放題されるので怒ったのもある)。また旅行で留守になった時は留守泥棒や春巻などに入られないよう家の前で警備員を配置することもある(初期ではコジャックの犬小屋の煙突に鍵が隠されていて、警備員も配置されておらず、菊池家の鍵の隠し場所を知っている者なら誰でも入れる状態になっていた)。 春巻に代わり臨時で渋々ながらも代理教師も務めることもあるが、苦手教科の体育の時は小鉄と共に行う。のり子に「東洋一の運動オンチ」といわれるほど極度の運動オンチ。本人もそれをかなり気にしており、「小鉄っちゃんみたく馬鹿でもいいから運動神経が欲しい」と呟くほど小鉄の運動神経に憧れている。一輪車や三輪車には乗れるが、自転車は補助輪が付いていないと乗れない。 デコピンが全く通用せず、学校の机を壊すほどの石頭の持ち主。ボウリングの球を砕く格闘家の力でも通じなかったほど。初期のころはタイガー軍団とのドッジボール対決の際、のり子が投げたボールが運悪く頭に当たって頭蓋骨が割れたり、不注意で柵の鎖に引っかかり頭を打った際、頭から出血して気絶していたが、その話より前の時系列の話の20巻「耳毛な奴ら」では、千葉で一番の石頭を発揮させている。 またお菓子作りが下手なようで、その腕の悪さは前述の彼女の手作りバレンタインチョコをそれがチョコと知らずに食べた小鉄に「犬のウンコ(みたいな味)」と酷評されている(しかし228発目で仁の誕生日のために作ったケーキは上手に完成している)。 かなりの嫌煙家で、小鉄たちが家に入ってきた際「タバコのにおいはないわね?」と警戒したり、十三階段ベムを家に招き入れる際に「タバコは吸わないですか?」と尋ねたこともある。またゴキブリも嫌いで、作中ゴキブリによる災難に散々巻き込まれてきたせいでゴキブリには敏感になっている。 必殺技は「魔女締め」で、小鉄や花子をも黙らせることができる。 ヨーグルトとにんじんが嫌いで給食に出た際には春巻やフグオにあげるなど、食べ物の好き嫌いが激しい。 服装は初期のころはお嬢様らしいフォーマルな感じの服装が多かったが、連載が進むにつれてカジュアルな服装も多く見られるようになった。初期のころはショートヘアーだったが、回が重なる内に現在の髪形(セミロングヘアー)になっていった。ヒゲじーさんに散髪してもらい一時期ベリーショートになったが、周囲からの評判が良かった上に、最低クラスだった運動能力・格闘能力も飛躍的に上昇した。作者曰くこのエピソードは「エマ・ワトソンを見ていて思いついた」とのこと。『元祖!』での菊池あかね 自宅の豪邸が欠陥住宅で倒壊したためアパートに引っ越す。さらにはそのアパートを買い取ってしまい、母が「コーポあかね」と名前をつけた。リーダーシップへの意欲が強くなり、体力派の小鉄とは対照的に頭脳派なために小鉄軍団では参謀的な役割を果たしている。春巻が担任に復帰して以来、担任代行のような形が続いており、生徒でありながら放課後の職員会議に出席したり、嫌々ながらも家庭訪問をこなす等、担任代行が板についてきている。一方でその立場を利用して、自分の通知表の体育欄を「5」にしてオール5を達成させたり、やり忘れていた朝顔観察の宿題をなかったことにするなど、したたかな一面も見せる他、のり子に対して「のり子って、たしかにつまんないかも…」と言うなどきつい一面も持つ。初期に比べて大人し目になってきているが、新たに魔女アッパー、魔女X固めなどの技を開発した。また驚異的な石頭という設定が加えられた。また、真日本プロレスの超州をデザート・イーグル(浣腸)で倒すなど非凡なプロレスの才能を持つ。前作では小鉄を(異性としては)嫌っていたが、『元祖!』に入ってからはそれが和らいだようであり、お互いの悩みを相談したり小鉄を心配するなど、少しずつ関係が良くなってきているが、まだ一線を画している様子である。その反面、嫌いな男子には江戸五郎に加えて赤門進やシャツ男が加えられ、番外編でも安藤やすお・勇の二人組を蔑むなど、変わり者の男子を嫌悪する傾向が強くなった。 『毎度!』での菊池あかね 不運ぶりは相変わらずである。千葉ロッテマリーンズファンの涙と新たに転入してきた広島東洋カープファンの佐渡によるプロ野球トークが始まると拒否反応を見せるなど、話を耳にするのすら嫌うほどの野球嫌いであることが発覚した。しかし、ある日突然カープのユニフォーム姿で登校。佐渡を感激させるが、ただ単に「可愛いから」という理由での着用であった(180キンポ)。77キンポでノブに助けられて以降、2人きりの状況では赤面しているような描写が見受けられるようになり、298キンポにて田中が発行した学級新聞に、あかねとノブの2ショット写真が掲載された際には頬を赤らめていた。一方、小鉄とは至って普通の友人関係に収まっており、小鉄の方からも言い寄られる事は殆ど無くなった。 不死身キャラが定着し、周りからは不死身のあかねちゃんと呼ばれる。 『あっぱれ!』での菊池あかね 『毎度!』までとほとんど変わらない人物設定だが、ノブに対しては意味深な態度を示す描写がさらに増えている。またノブと二人っきりになると押しの強い一面(160ミャオ)を見せている。仁の自宅から発見された謎のリモコンを仁ママが操作した際には、ただ一人ノブのズボンのチャックが勝手に下りる瞬間を目撃しており、小鉄に揶揄われた(6ミャオ)。 菊池あかね・おさむの母 演 - 三浦祐香(舞台) 菊池あかねとおさむの母。かなりの美人。基本的にロングヘアに眼鏡姿だが、眼鏡をかけていないこともある。初期はあかねと同じくショートヘアーだった。 おっとりとした性格で温厚な常識人だが、仁ママが作った欠陥ベビーベッドを見て、仁ママを殴り飛ばしたこともあることもある。あかねやおさむの欲しいものならなんでも買ってくれる優しい母親だが、クリスマスにあかねがペットにハムスターをおねだりした際は「ペットはコジャックだけで十分」と反対した(ただし、「ペット以外ならなんでも買ってあげる」と了承するが、あかねに無視された)。 初めのころは小鉄たちを「野人軍団」と呼び、あまり快く思っていない節があったが、『元祖!』以降では小鉄たちへの態度が好意的になっており、あかねの友達の母親達とも仲が良い場面も描かれている。また、春巻が昼寝をしたり、小鉄たちが自宅のアパートに破壊行為をしたりしても大らかな態度を見せている。春巻へ五段重の豪華おせちを作って贈ろうとしたことがあり、順子同様ダメ男に弱い部分がある。 菊池 おさむ(きくち おさむ) 菊池あかねの弟。9月生まれ。通称おさむちゃん。パンクヘアー風にポマードで尖らせたような髪型がトレードマーク。誕生して間もないころは普通の赤ん坊で、1か月笑わないこともあったが、イタリア長介のバナナすべりの応用ギャグに笑うなど、普通なところもあった。しかし、下の名前が初出した「弟人間」の回からアクシデントにあっても泣かなかったうえ、喃語(赤ちゃん言葉)を話すのが少なくなるもしくは喃語を話さなくなり、顔も鼻をたらしたり、無表情でボーッとしたりしているなど春巻に「赤ちゃんにしちゃ変な顔」と言われるぐらい、姉に似ず、不細工で変な赤ん坊になった。 誕生直後から散々な災難にあっており、例えば誕生して間もないころに新生児ベッドから吹っ飛んだ直後、小鉄に宇宙人呼ばわりされ、花丸木の不手際でスズメバチの大群に襲われかけたり、また髪が生えたころは彼がベビーベッドの柵に触れたせいで柵が外れベッドから丸裸になりながら皿の上に転げ落ちフグオに食われそうになったりしている。「弟人間」以降の災難によるPTSD(トラウマ)などの要因が絡みその結果、369発目の「ウォルフ玩具」の回で1人立ちができるようになったころには一年中全裸で歩き回りたがるようになり(ただし、368発目の登場時には、パーカーと黒く塗られた長ズボンをはいていた)、路上に生える草を食べたり乳児時代よりも大量の鼻水をたらしてそれで遊んだり、「めぎー」や「らー」と奇声を上げたりするなどの奇癖を持ったとんでもない馬鹿に成り果ててしまう。特技は、乳児時代は大盛りウンコ、一人立ちできるようになってからはのり子いわく「ほっぺたの肉が破れそうになる」くらいの強力なつねり、また身体能力も主婦たちから“つねり魔”と呼ばれるほど握力が異常に強くなり、自分の身長より高い柵を飛び越えられるようになった。この状態は作者をして“あかねの弟・改訂版”とされている。『元祖!』での菊池おさむ 全裸癖は相変わらずだが、登場シーンを見るとサンダルを履いたり、また自宅の庭でスフィンクスやピラミッドを作るなど、少しはまともになってきているらしい。ただし、いずれも背景での登場であり、本格的な登場は一度もしておらず、存在が触れられる場面は全くといってもいい程無い。作者曰く「ネタが思い付いたら再登場も考えています」とのことで、黒歴史化した訳ではないとしている。 コジャック 菊池あかねの飼い犬で、犬嫌いの犬。芸のセンスはあるが性格はかなり悪い。神戸牛を使った高級な餌しか食べない。 『浦安』時代に住んでいた犬小屋は大きく、カナダ産の高価な木材が使われておりその中は小鉄があかねの部屋と間違えるほどの豪華さ。犬小屋の煙突には菊池家の合鍵が隠してあり、そのことを知っているクラスメートや春巻が菊池家に勝手に上がり込むことがあった。当初はおバカな行動を取っていたハッチを馬鹿にしていたが、鬼豚毒象をあっさり撃退したハッチを見て尊敬するようになる。 『元祖!』で菊池家がアパートに移ってからは階段の下の小さい犬小屋で暮らしており、反抗的になる。 あかね・おさむの父 あかねやあかねの母の台詞のみに出てくる人物で、あかねによるとアメリカで仕事をしており、あかねにチョコを贈った。作中ではスタン・ハンセンが父親であることが暗示されている。
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