十三階段
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/11 01:25 UTC 版)
大晦日の深夜0時、西校舎の屋上へ通じる12段の階段が1段増えて、死刑台へ登るときの階段と同じ十三階段になるという噂がその学校では流れていた。 そんな中、「雫」の親友の「美咲」が弓道部の「萩野」に恋をした。しかしその直後に雫は萩野から告白を受ける。雫と違って行動派でプライドの高い美咲は、萩野に告白してふられたうえに萩野が雫を思っていることを知り、マンションから飛び降りて自殺した。そのことに罪悪感を抱いた雫は大晦日の夜、12段の階段を上りはじめた。すると十三段目の階段が現れ、その上には絞首台があった。そして、そこには萩野の姿も見えた。
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十三階段
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 06:41 UTC 版)
西東天が理想を成就するために集めた異能集団で、天のカリスマに惹きつけられて集まったともいえる。既存のメンバーが抜けるごとに段位が繰り上がる(一段目の架城明楽は永久欠番)。メンバーの入れ替わりが激しい。十三階段という名前は匂宮理澄が命名した。能力以外にも、西東天の個人的な嗜好から、「眼鏡」という重要な入段条件がある(架城明楽・時宮時刻は例外、闇口濡衣は人相不明)。 架城 明楽(かじょう あきら) 十三階段の一段目。「セカンド」。 詳細は#哀川潤と関係者参照。 一里塚 木の実(いちりづか このみ) 十三階段の二段目。「空間製作者」。「場所」を作るという、ごく希なタイプの能力者。地の利を生かし、敵を分断、分散させるのも得意とする。ただし特殊能力の類ではなく、人間の認識能力の限界を利用した技術であり、相手の意識を一点に集中させ他の全てを空白にする、またはその逆などを行うことができる。 「空間制作」のために地味な格好をしているが、実はゴスロリが好きらしい。一人称は「わたくし」で、敬語で話す一方、隠された性格はかなりエグい。西東天に心酔し、同時に崇拝し、さらに恋している。 澄百合学園出身で、在学中は作戦部に所属していたが、高等部2年次で中退した。成績はかなり優秀だったよう。玖渚機関傘下の「壱外」とは少なからず縁があるらしく、ER3に古い友人が何人かいるらしい。 絵本 園樹(えもと そのき) 十三階段の三段目。「ドクター」。本業は精神科医だが、他人の怪我を治すのが好きという理由で、西東天についている。27歳。 整った顔立ちをしており、御洒落な眼鏡をかけている。また、白衣の下になぜか水着を着用している。外出の際は、晴れでもレインコートに長靴を着用する。 被害妄想で、疑心暗鬼で、傷つきやすく、情緒不安定な上、涙もろい。フレンチクルーラーが大好物。 高級車を所有しているものの、運転駐車技術はあまり高くない。一度、「ぼく」を誤って轢き殺しかけたことがある。 宴 九段(うたげ くだん) 十三階段の四段目。「架空兵器」という二つ名は、何を考えているのかわからない、いるのかいないかさえ、よくわからないという意味からきている。 長いトレンチコートに、目に映るものなど、何一つ信じていないような鋭い目つきが特徴的。十三階段中最も出入りの激しいメンバーで、裏切っては舞い戻る、ということを計5041回ほどしたらしい。 元「レギオン」のメンバー、「滋賀井 統乃(しがい とうの)」という別の名前をもつ。 古槍 頭巾(ふるやり ずきん) 十三階段の五段目。「刀鍛冶」。 祖父である「十一代目古槍頭巾」は、 零崎人識の「錠開け専用鉄具(アンチロックドブレード)」、零崎双識の大鋏・「自殺志願(マインドレンデル)」を手がけ、刀鍛冶として名をはせた。祖父亡き後に「十二代目古槍頭巾」を襲名し、祖父である十一代目の恋人の唯一の傑作で、祖父の遺品となった「無銘(むめい)」を譲ってもらうことを条件に「十三階段」に入った。 見た目は茶髪の今時の高校生だが、西東天からは「萩原子荻の次にすげぇ」と評されている。「ぼく」の周りには滅多にいない「普通」の人物。 時宮 時刻(ときのみや じこく) 十三階段の六段目である「操想術師」。 十三階段のメンバーの中で唯一世界の終焉を見たいと切に願っている。「操想術」を用いて、想影真心を精神的に束縛している。しかし、その束縛が解けたときに想影真心が暴走するように後催眠をし、想影真心の心臓に術をかけていた。素人には目を合わせただけで操想術を施すことができる。だが、「何も見ていない瞳」を鏡とすることで、逆に自滅させることも可能である。 呪い名の最上位「時宮」から追放されたという経歴を持ち、「時刻」という名は追放者に付けられるものである。 右下 るれろ(みぎした るれろ) 十三階段の七段目。「人形士」。 人間を人形にして操る人形士で、想影真心を物理的に束縛しているが、零崎曲識との戦闘の際、真心の暴走によって負傷し、身体中に包帯を巻いている。やや時間にルーズなところがある。語尾に「さ」をつけるのが癖。絵本園樹とは意外といいコンビである。 闇口 濡衣(やみぐち ぬれぎぬ) 十三階段の八段目。「暗殺者」。闇口憑依の弟。 「隠形の濡衣」、「隠身の濡衣」の異名を持ち、「闇口」の中でも名高い人物。凄腕の暗殺者で、その姿を目にした者は1人残らず殺されているということから、素性を知るものは誰もいないが、姿を見せないまま敗北した経験がある。「あるじ」からの命令を受け、闇口崩子の暗殺計画を実行した。零崎双識とやりあったこともある。 澪標 深空(みおつくし みそら)、澪標 高海(みおつくし たかみ) 十三階段の九段目と十段目である双子の姉妹で、天のことを狂信している。匂宮雑技団の分家、「澪標」に属する「殺し屋」であり、 双子ならではのコンビプレーを見せる。片方が話した言葉をもう片方が繰り返す話し方が多いが、リアクション時にはユニゾンすることもあるほか、戦闘中は片方が紡いだ技名の後半をもう片方が引き継ぐ。 「ぼく」と会った時は法衣を着ていたが、実際は戦闘時のみに法衣を着用しており、普段は普通の服を着ている。 絵本園樹曰く、十三階段解散後「ぼく」に惚れたらしい。独断で古槍頭巾を裏切り者とみなした。 ノイズ 十三階段の十一段目。「不協和音」。 「ノイズ」という名は、西東天が適当につけた記号。その前は、「アンド」、その前は「グンキ」、その前は「ハリア」、その前は「19号」、さらにその前は名前すらついていなかった。つまり「名前」と呼ばれるものがノイズにはなく、「ぼく」が「名前のついていない人間に弱い」という西東天の推理により、「ぼく」対策として十三階段に入れられた。しかし帰ってきた哀川潤にはなんの意味もなく、あえなく撥ねられた。 口調に特徴があり、カタカナが混ざる。 奇野 頼知(きの らいち) 十三階段の十二段目。「病毒遣い」。呪い名「奇野」出身だが、呪い名としては比較的善良な性格である。 カチューシャと、ベルト代わりの自転車のチェーンがトレードマーク。軽佻浮薄さが目立つ。親しみを込めて「キノラッチ」と呼んでほしいらしい。また、「狐さんを愛しちゃってる」と自称しており、彼の好みに合わせサングラスをかけていた。「ぼく」の前に姿を現したときは狐さんの吹き込みにより、浅野みいこを「いーちゃん」だと勘違いしていた。 想影真心暴走の際、死亡する。
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