再審 外部リンク

再審

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/23 13:51 UTC 版)

外部リンク


注釈

  1. ^ 「有罪判決を受けた者の利益になる場合だけ」とは、あくまで刑事裁判の判決の効力に関する場合だけである。そのため、有罪判決確定者への再審の判決理由において、有罪確定者とは無関係な別の人物について犯人性を認める内容が出ることもある(例:米谷事件)。
  2. ^ この死刑囚(イニシャル「K・T」)は1901年明治34年)4月21日生まれ[10]1952年(昭和27年)4月21日 - 5月19日にかけ、福岡県門司市(現:北九州市門司区)内で幼児3人(5歳男児2人と8歳〈小学校2年生〉女児)[11]を相次いで殺害し[12]、死体を肥つぼに遺棄した[13]。Kは同事件で殺人罪死体遺棄罪に問われ、刑事裁判では責任能力の問題(心神喪失もしくは心神耗弱)を主張したが、第一審の福岡地方裁判所小倉支部で1955年(昭和30年)1月19日、求刑通り死刑判決を言い渡された[14]。その後、同年7月4日に福岡高裁で控訴棄却の判決を[14]、同年12月26日には最高裁第三小法廷(島保裁判長)で上告棄却の判決を受け[15]、1956年(昭和31年)1月6日付で死刑が確定[16]。確定後、死刑執行まで計14回にわたり、約2か月おきに再審請求を繰り返していたが、死刑確定から2年3か月後の1958年4月12日に死刑を執行された[17](56歳没)。
  3. ^ 陪席裁判官は青木亮忠・尾崎力男[18]
  4. ^ 刑事訴訟法第439条第1項:「再審の請求は、左の者がこれをすることができる。(中略)4. 有罪の言渡を受けた者が死亡し、又は心神喪失の状態に在る場合には、その配偶者、直系の親族及び兄弟姉妹」
  5. ^ また、この死刑囚については同年4月25日・5月8日に福岡地裁小倉支部が、それぞれ別の再審請求(いずれも死刑囚本人が生前に提出)を棄却する決定を出している[18]

出典

  1. ^ 庶民の弁護士 伊東良徳のサイト「再審請求の話(民事裁判)」
  2. ^ 困り事よろず相談処 再審
  3. ^ a b “徳島ラジオ商殺し事件、初の死後再審が決定 今秋にも初公判、検察側は抗告断念。”. 日本経済新聞. (1983年3月17日) 
  4. ^ [1] (北日本放送・リンク切れ。富山・長野連続女性誘拐殺人事件の第二次再審請求時のコメント)
  5. ^ a b c 週刊新潮2017年7月27日号 40 - 43頁
  6. ^ 法務大臣臨時記者会見の概要”. 法務省 (2019年8月2日). 2019年12月5日閲覧。
  7. ^ 冤罪の根絶へ 再審法の見直しを急げ」『中日新聞』、2022年8月1日。2023年1月3日閲覧。
  8. ^ a b c d 澤登俊雄『少年法入門』(第6版)有斐閣有斐閣ブックス〉、2015年(原著1994年)、215-216頁。ISBN 978-4641184251 
  9. ^ a b 若穂井透『子どもたちの人権』朝日新聞社、1987年、168頁。ISBN 978-4022557124 
  10. ^ 集刑 1958, p. 1179.
  11. ^ フクオカ犯罪史研究会 1993, pp. 9–10.
  12. ^ フクオカ犯罪史研究会 1993, pp. 14.
  13. ^ フクオカ犯罪史研究会 1993, pp. 10–11.
  14. ^ a b フクオカ犯罪史研究会 1993, p. 15.
  15. ^ 集刑 1958, pp. 1179–1180.
  16. ^ フクオカ犯罪史研究会 1993, p. 16.
  17. ^ a b c フクオカ犯罪史研究会 1993, pp. 16–17.
  18. ^ a b フクオカ犯罪史研究会 1993, p. 17.
  19. ^ (スナックママ連続殺人事件の死刑囚)の死刑執行 引き延ばし「再審請求」考慮せず 法務省の強い姿勢(1/2ページ)」『産経新聞』産業経済新聞社、2017年7月13日。2018年7月3日閲覧。オリジナルの2018年7月3日時点におけるアーカイブ。
  20. ^ a b 読売新聞』1999年12月17日東京夕刊1面「2人の死刑を執行 埼玉・長崎の強盗殺人 1人は再審請求中/法務省」(読売新聞東京本社
  21. ^ a b 『読売新聞』1999年12月18日東京朝刊第二社会面38面「国会議員連が死刑執行で臼井法相に抗議」(読売新聞東京本社)
  22. ^ 『読売新聞』2017年7月13日東京夕刊1面「2人の死刑執行 女性4人殺害 再審請求中」(読売新聞東京本社)
  23. ^ 『読売新聞』2017年7月13日大阪夕刊1面「再審請求中 死刑執行 ××死刑囚 スナック4人殺害」(※伏字「××」は「スナックママ連続殺人事件」死刑囚の実名。読売新聞東京本社)
  24. ^ スナック女性経営者連続殺人事件の××死刑囚と、元同僚殺害の△△死刑囚の死刑を執行」『産経新聞』産業経済新聞社、2017年7月13日。2018年7月3日閲覧。オリジナルの2018年7月3日時点におけるアーカイブ。
  25. ^ 『読売新聞』2017年7月14日東京朝刊第二社会面34面「再審請求中 異例の執行 2人死刑 ××死刑囚、請求10回」(※伏字「××」は「スナックママ連続殺人事件」死刑囚の実名。読売新聞東京本社)
  26. ^ 『読売新聞』2017年7月14日大阪朝刊第二社会面32面「再審請求中 異例の執行 2人死刑 ××死刑囚は請求10回」(※伏字「××」は「スナックママ連続殺人事件」死刑囚の実名。読売新聞東京本社)
  27. ^ 法務大臣上川陽子法務大臣臨時記者会見の概要』(プレスリリース)法務省、2017年12月19日。 オリジナルの2020年4月13日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200413045916/http://www.moj.go.jp/hisho/kouhou/hisho08_00961.html2020年4月13日閲覧 
  28. ^ a b 『読売新聞』2017年12月20日朝刊第14版第二社会面32面「元少年ら2人死刑執行 市川一家殺害と群馬3人殺害」(読売新聞東京本社)
  29. ^ a b c d 【オウム死刑執行】「再審請求中は執行回避」傾向は変わるのか 13人中10人が請求 「引き延ばし」批判も(1/3ページ)」『産経新聞』産業経済新聞社、2018年7月28日。2018年9月12日閲覧。オリジナルの2018年9月12日時点におけるアーカイブ。
  30. ^ 麻原彰晃死刑囚ら7人死刑執行 早川・井上・新実・土谷・中川・遠藤死刑囚」『産経新聞』産業経済新聞社、2018年7月6日。2018年7月11日閲覧。オリジナルの2018年7月11日時点におけるアーカイブ。
  31. ^ 法務大臣・上川陽子『法務大臣臨時記者会見の概要』(プレスリリース)法務省、2018年7月6日。 オリジナルの2020年4月13日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200413050239/http://www.moj.go.jp/hisho/kouhou/hisho08_01026.html2020年4月13日閲覧 
  32. ^ 浦野直樹「松本智津夫死刑囚ら7人の死刑執行 オウム真理教」『朝日新聞』朝日新聞社、2018年7月6日。2018年7月11日閲覧。オリジナルの2018年7月11日時点におけるアーカイブ。
  33. ^ オウム真理教:松本死刑囚ら7人執行 事件、節目」『毎日新聞』毎日新聞社、2018年7月6日。2018年7月11日閲覧。オリジナルの2018年7月11日時点におけるアーカイブ。
  34. ^ 法務大臣・上川陽子『法務大臣臨時記者会見の概要』(プレスリリース)法務省、2018年7月26日。 オリジナルの2020年4月13日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200413050324/http://www.moj.go.jp/hisho/kouhou/hisho08_01031.html2020年4月13日閲覧 
  35. ^ a b 大阪強殺、2人死刑執行 山下法相初 年15人、公表後最多並ぶ」『東京新聞中日新聞社、2018年12月27日。2019年8月2日閲覧。オリジナルの2019年8月2日時点におけるアーカイブ。
  36. ^ 法務大臣・山下貴司法務大臣臨時記者会見の概要』(プレスリリース)法務省、2018年12月27日。 オリジナルの2020年4月13日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200413050618/http://www.moj.go.jp/hisho/kouhou/hisho08_01083.html2020年4月13日閲覧 
  37. ^ 再審請求中の死刑執行は「弁護活動の妨害」国に対し慰謝料求めた訴訟 初弁論」『MBS 関西のニュース』毎日放送、2021年5月21日。オリジナルの2021年5月21日時点におけるアーカイブ。
  38. ^ 法務大臣・山下貴司『法務大臣臨時記者会見の概要』(プレスリリース)法務省、2019年8月2日。 オリジナルの2020年4月13日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200413045618/http://www.moj.go.jp/hisho/kouhou/hisho08_01147.html2020年4月13日閲覧 
  39. ^ 女性3人強盗殺人罪の死刑囚ら2人に死刑執行」『NHKニュース日本放送協会、2019年8月2日。2019年8月2日閲覧。オリジナルの2019年8月2日時点におけるアーカイブ。
  40. ^ 法務大臣・森雅子法務大臣臨時記者会見の概要』(プレスリリース)法務省、2019年12月26日。 オリジナルの2020年4月13日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200413050822/http://www.moj.go.jp/hisho/kouhou/hisho08_00021.html2020年4月13日閲覧 
  41. ^ 1人の死刑執行、森法相初の命令」『西日本新聞』西日本新聞社(共同通信社)、2019年12月26日。2019年12月28日閲覧。オリジナルの2019年12月28日時点におけるアーカイブ。
  42. ^ a b 3人の死刑執行 2019年12月以来2年ぶり 法務相」『毎日新聞』毎日新聞社(毎日新聞)、2021年12月21日。2021年12月21日閲覧。オリジナルの2021年12月21日時点におけるアーカイブ。
  43. ^ 日本:死刑執行に対する抗議声明”. アムネスティ日本 AMNESTY. アムネスティ・インターナショナル (2022年7月26日). 2022年7月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月26日閲覧。 “加藤智大さんは第二次再審請求中でした。”
  44. ^ 秋葉原無差別殺傷事件 加藤智大死刑囚に死刑執行」『NHKニュース』日本放送協会、2022年7月26日。2022年7月26日閲覧。オリジナルの2022年7月26日時点におけるアーカイブ。






再審と同じ種類の言葉


品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「再審」の関連用語




再審のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



再審のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの再審 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS