幻獣一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 01:23 UTC 版)
「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」の記事における「幻獣一覧」の解説
龍種 龍。龍の純血は最強種の一角、幻獣の頂点であり系統樹が存在せず、「誕生」するのではなくある日突然何の前触れもなく強大な力が集結して形を成し「発生」した種である。後世は単一生殖をした場合のみ“純血”として、異種と交わった場合は龍以外の種の特徴を持つ“亜龍”として生まれる。単一生殖が可能だが、龍の純血はいずれも想像を絶する巨躯を誇る。特に吸血鬼を造り出した龍は「世界を背負った龍」だったとされている。 巨龍の力は絶大であり、彼らにとって「ただ動いただけ」の飛翔は嵐風を起こし全ての生物を天空へ巻き上げ、疾走すれば暴風を、雷雨を、地鳴りを起こす。また彼らの鱗は一枚一枚から巨亀や大蛇などの新種を作りだす。龍の純血種が残す遺骨や遺物は、その存在そのものが強力なギフトとなる。 プリトゥによれば中華民族は龍種の末裔とのこと。仙龍 蛇が海で千年、山で千年過ごすことにより転生することが出来る龍種。 海底火山で過ごすことによって掛かる時間を半分にすることが出来る。 龍馬(ドラニコルホース) 馬と龍の混血種。亜龍の一種で、馬の姿に龍の鱗を持ち水と稲妻を操る。 詩人(クリエイター) 巨人族や魔法使いに次ぐ人類の幻獣。決して強い種族ではないが、彼ら詩人には第四の最強種とまで恐れられる、“主催者権限”のゲームルールを再構築できる、ゲームリメイクと称される唯一無二の恩恵を持つ幻想種である。彼らは歴史の改竄さえ容易く行いその影響力は独自の神群を築くこともできる。詩人の綴る物語は事の正否は問わず、彼らの唄は“真実だったことになる”。歴史を改変したという事実すら残らないまま、無限に広がる異世界を収束させ改変してしまう。 古来、詩人の唄は民草に歴史を伝え聞かせてきた。時にその歌声で、時に書物で、様々な形で世界の功績をこの世に記し、時代という姿なきものに形を与えてきた。つまり、彼ら詩人は時代によっては一国の王よりも強い影響力を持つ。影響力の強い詩人は時に偽りの功績を偏って王の悪名を流すなど、己の唄で真実の歴史を捻じ曲げることさえ可能にしたのである。 また、経典を作成した聖人たちも広義では詩人である。彼らは箱庭から外界の戦争や政治といった“歴史の転換期”に干渉することでその神群規模を広げてきた。 詩人たちは総じて自身の快楽に素直であり、普段は事を起こさぬ昼行燈だが、一度面白い題材を得れば物事の善悪を考慮せずに唄にしてしまう。作中では吸血鬼の王族であるレティシアが魔王に堕ちたことを良い種が出来たと喜び、吸血鬼という題材に筆を入れ込んでしまい、唄に乗せて吸血鬼たちの醜聞は即座に伝承となり、同時に事実へと昇華させ、世界中に逸話を芽吹かせた。 巨人族 人類の幻獣。箱庭の巨人族はその多くが異界での敗残兵である。ケルトのフォモール族などが代表格だが北欧の者たちも多い。敗残してきた経緯から基本的に戦いを避ける穏やかな気性で、物作りに長けた種である。 人類の幻獣と呼ばれる巨人族は神霊とはまた異なった理に棲んでおり、巨人族は人類でありながら、人類最大の敵として描かかれ、人類以上の存在に位置付けられながら、必ず人類に滅ぼされる。純血の巨人族という生命体は、その矛盾に潜む法則(ルール)を紐解かない限り決して滅ぼすことも打倒すこともできない、人類にとっての不倶戴天の敵。 5年前に“侵略の書”の魔道書を手に入れた巨人族の魔王とその一派が、強制して土地を賭け合うゲーム「Labor Gabala」でコミュニティを巨大化し同族の巨人族を支配していったが、その末に戦いに敗れて滅んだ。巨人族の闘争を記したダーナ神話群の一説には、とある強大な力を持つ巨人族が黒死病を操ることで他の巨人族を支配していた、とある。つまり彼らは黒死病が弱点だが、「バロールが率いた部族」は黒死病を操り支配体系を築き上げた。 “アンダーウッド”収穫祭を強襲したのはその末裔の混血種。彼らは神群を指すものではなく「巨大化した人類」という幻獣の枠組みであり強大な力は持っていない。 魔法使い 絵本などに出てくる人類の幻獣。『アーサー王物語』の“湖の乙女”やモリガン、『灰かぶり姫』の“小さな魔法使い”と同系統の“妖精(フェアリー)”の語源に相当する“フェイ”と呼ばれる絶滅危惧種が存在する。 鷲獅子(グリフォン) 鳥の王にして獣の王。「力」「知恵」「勇気」を司り、ギフトゲームを代表する幻獣。翼を推進力として飛ぶのではなく、風を操り空を踏みしめ空中を走って飛んでいる。 騎手を加速から守るために、流体を操って騎手を守る。それは“戦車の牽引”と“神々の宝守り”のために創造された幻獣であり、戦車の搭乗者を殺してしまっては騎獣として失格であるため。 獣王である獅子と王鳥である鷲の因子を持つグリフォンは、ギリシャ神群の主神ゼウスの戦車(チャリオット)を牽き、黄金を守る役目を与えられた、 いわば神獣に該当する。人類の年代記でも国旗や家紋のモチーフとして扱われることが数多くあり、その神性は並の神霊を凌ぐ。しかし箱庭では繁殖し、個体数が増えたためにそれらの神性は分散し、個々の力は幻獣の中級程度であるのが現状である。 それらの神性を一つの個体に集めるために造られたのが鷲獅子の龍角であり、ギリシゃ神群から授けられた神格と個体としての神性を高める恩恵、それがドラコ=グライフの与えられた鷲龍の角の正体である。二本ある角を揃えた鷲獅子は、ゼウスの神雷を携えるほどの霊格を誇る。 翼は人類の尻尾と同じく進化の過程で不要となったものだが、鳥の王としての誇りに拘るものでもあるため、翼を欠損した状態で人前に出ることには拒否感を示す。 光翼馬(ペガサス) 翼を持つ幻獣の中でも特異な種で、光のように輝くエネルギーを推進力として生み出して飛翔する。 旋風で飛んでいるのではなく力場のようなものを作り出すことで、重力に逆らい空中で停止することができる。“光翼馬”と称されるようにその輝く推進エネルギーの本質“サイコキネシス”に近い性質がある。 麒麟 人徳高き360種の獣王。龍角を持ち、稲妻を放つ神獣。 マルコシアス ソロモン72柱第30位の魔獣。鷲獅子の翼と蛇の尾を持つ狼型の第三幻想種。第三幻想種の中でも上位に入る魔狼で、下位ではあるが魔王に上り詰めたほどの幻獣である。 「眼前の状況に対して最も正しい未来を示す」、つまり謎に対して解答<ギフト>を用意するという変則的な恩恵を持つ。「未来を視る」のではなく「望む未来を実行する」この恩恵は、術者が状況を把握していなくてもダイレクトに答えだけを用意してくれる。 魃(ばつ) 中国神話に現れる干ばつを呼ぶ神獣である。黄帝の血筋である“魃”は生まれつき陽の光を呼び込み、雨風を消し去る力を持っていたという。魔王“蚩尤”との決戦の際、その力を行使した“魃”は穢れを浴び天に還れなくなる。しかし、ただ生きているだけで干ばつを起こす“魃”を地上に放置しておくわけにもいかず、黄帝は迷った末に箱庭の世界で保護することとした。長い月日が流れ、世代を繰り返しても天に還ることを望み続けた“魃”の末裔は、やがてその姿を怪鳥に変え、箱庭を彷徨っている。 正確には遠い系譜の末にあたる怪鳥だが、日照りを呼び込む力でコミュニティにも属せない哀れな幻獣であり、穢れにより神格をなくし、神気も衰え、知性も持たない。腕が一本、足が一本の怪鳥で、恒久的に高温を発し、不自然に陽炎が発生している。一時期南側を棲家とし干ばつを起こしたために、長く日照りが続き水不足などの理由から、動植物の生態系を大きく乱れさせた。 ペリュドン 鹿の角と鳥の翼を持つ幻獣。人間を食べる「食人種」ではなく人間を殺す「殺人種」。元はアトランティス大陸から来た外来種である。 先天的に影に呪いを持ち、己の姿とは違った影を映す。人を殺すのはその解呪方法が「人間を殺すこと」であることが理由。生を謳歌する為には人を殺す必要がない。だが、殺人種の“人を殺す”という本能と理由以て存在しており、人類を殺さずに生きていけない。 ユニコーン 艶のある青白い胴体に額の一本角の幻獣。水辺に生息し、その角には治癒や浄化の加護が宿るとされている。 その角を求める密猟者たちにより乱獲された記録があり、人里を訪れる事はほとんどない。 冬獣夏草 レティシアのギフトゲーム中に吸血鬼の古城に現れた寄生種の怪植物。苔に見える部分は胞子で、生き物やその死骸を苗床に繁殖する菌糸類。冬虫夏草と性質が似ていることから名付けられた。 血塊と苔の集合体のような赤黒い人型の身体、動きは速いが身体は脆い。 ヒッポカンプ 海馬(シーホース)とも呼ばれ、鬣に背ビレ、蹄に水掻きを持ち水上を走る半馬半魚の幻獣。 地上とは違い水上は不安定で、蹄が触れる水面の張力、水中の圧力を操っているため、駆け出す瞬間は浮き沈みが激しく地上の騎馬よりも揺れる。水面を走るには流体力学の高度な応用が必要とされるが、彼らはそれを理論ではなく経験則と血筋を頼りにやってのける。 ヒッポグリフ 鷲の翼を持つ怪馬。鷲獅子に馬を掛け合わせた第三幻想種。 桜見鳥 桜の木に巣を作る鳥。パイなどの料理に好んで使われる桜色の卵を産み落とす。 ロックラン ケルト神群の大敵である海獣。巨大かつ強大な巨獣。フォモール族という巨人族から抜け落ちた星霊の力の欠片のようなものであるため、死骸は時間が経てば大地に溶けて海に還り、またいつか復活する。ケルト神話に出てくる“アストラ”である巨釜の力の残滓が宿っている。 アストラの残滓が残っている為、スカハサはこの海獣の骨や角を武器の素材にしている。
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