主人公とその親族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:33 UTC 版)
「中卒労働者から始める高校生活」の記事における「主人公とその親族」の解説
片桐 真実(かたぎり まこと) 声 - 増田俊樹 本作の主人公。11月生まれの18歳。真彩の兄。母親が他界し、父親は服役中であるため、真彩ときょうだい二人で暮らしており、簡単な食事なら作れる。中学時代は成績優秀だったが、身寄りがおらず家計を助けるため高等学校への進学を断念し、自宅近くの瀬野物流に就職する。職場での呼び名は「まこ」。職場では倉庫での荷物の仕分け作業を行っており、職場の同僚達とも上手く付き合い仕事も出来るものの、同僚たちの何気ない言葉や会話を自分の悪口だと思い込んで問答無用で殴りかかるなど非常に卑屈で短気かつ粗暴であり、職場で諍いを起こすのが常態化している。しかし、根は優しい性格の持ち主で、他者への思いやり・常識的な感性を失っていないため、自身の心の闇に苦悩している。 就職してからは高等学校に通うつもりはなかったが、職場で大卒の梶原から見下されたあげく、差別による職場いじめ(モラハラ)を受けたと感じたのを機に、高卒・大卒の資格を取るため一念発起し、真彩とともに東々第一高等学校の通信制コースに24年度生として入学した。入学式初日、偶然とは言え莉央のパンチラを拝んでしまったことで、莉央とは当初激しく反発し合うが、わだかまりが解け直ぐに付き合うようになる。高等学校では2年目で生徒会総務に選任される。のちに酒も飲める20歳になったが下戸である。 幼いころは自転車を修理してくれるなどした父親のことは大好きだった。だが、その父親が逮捕され服役してからは「早く死んでほしい」という願望を持つほど激しく憎んでいる。叔父に父親の近況を問い合わせたときも、父親のことを「あいつ」呼ばわりしたあげく死人扱いしている。莉央には嫌われたくない気持ちもあり、亡くなった母親のことは話しても、父親のことは一切話さず交際を続けてきたが、ついに莉央に父親の存在を知られてしまう。それをきっかけに自分の将来を含む全てに絶望してしまい、莉央には別れ話を切り出すようになり自ら離れていき、また周囲に対しても心を閉ざし塞ぎ込むようになる。 <外伝> 莉央との結婚を機に片桐姓を捨て、婿養子となり「逢澤 真実」となった。莉央のことは「りっちゃん」と呼んでいる。 結婚し所帯を持ったこともあってか、10代の頃と比べると落ち着きが出てかなり丸くなった。ただ、真彩に新しい彼氏ができた時には、彼氏が兄である自分に挨拶しに来ないことやその彼氏の素性を語らない真彩を咎めるなど、真彩には相変わらず過保護な面を見せる。 莉央とは仲良くやっており、円満な夫婦生活を営みたいとは考えているのが、無口ではないものの自ら進んで会話をすることはあまりしないので、莉央には時々誤解されてしまう。また、資産家の令嬢でもある莉央と結婚したが、自身はお金で苦労した経験から無駄遣いは好まず、お金には少し細かい。結婚しても資産家の義父に甘えるつもりは毛頭なく、結婚式の費用は負担してもらったものの、家族旅行の費用は自分たちで持ちたいと考えている。 中卒後すぐに就職した瀬野物流は既に退職しており、新しい仕事を頑張っている。 片桐 真彩(かたぎり まあや) 声 - 青山吉能 真実の妹。15歳。明るく天真爛漫な性格の娘で、様々な年齢の同級生達ともすぐに仲良くなれるなど、社交的なタイプ。極度の天然だが、莉央が(付き合い出す前の)真実を気に掛けていたことや、新が莉央をずっと好きだったことを見抜くなど、鋭い面もある。また、典型的な「お兄ちゃん子」でもあり、父親が逮捕され服役したことには悲観せず、今の家に引っ越しする際にも真実に明るく語り掛けたり、また自身のために高等学校進学を断念した真実を気遣って一緒に通信制高等学校に通うことを勧めるなど、兄思いな面を見せている。 兄とは正反対に勉強は大の苦手であり、それが原因で合格するだろうと思われた全日制の高等学校の受験に失敗してしまう。中学校の担任(真彩曰く「エリつぃん」)から通信制のある東々第一高等学校の入学を勧められ、通信制の高等学校に入学することになった。高等学校では2年目で一条新とともに生徒会編集委員になる。普段は通学しない日はアルバイトをしている。 何かと新に気を掛けたりしている。自身に好意を持つ五十嵐遼介から「一条、好きなの?」と聞かれても「わかんない…」と答えるなど自分の気持ちには自覚がないが、初めて新から名前で呼ばれた時には嬉しそうな顔をするなど態度には表れて、自覚するようになる。 <外伝> 真実が結婚したため一人暮らししているが、変わらず明るく元気である。就職しているが、給料の安さを嘆いており、真実らの前で「辞めたい」と愚痴をこぼしている。コスパのいい居酒屋を知っており、お酒は好きな模様。 新や遼介とは今も「良き友達」として、時に一緒に飲みに行くなど付き合いがある。新、遼介とは別に彼氏(作中では登場せず)がいるが、本気で付き合っているような感はなく、すぐに別れてしまった。 片桐 真(かたぎり しん) 真実・真彩の父親。年齢は不明。実家は時計店だったが、自身に時計を直せるウデはなかったようで、跡は継がなかった。真知子と二人で駆け落ちのように地元を離れ都会へ出て一般企業に就職、そして結婚、のち真実と真彩を授かる。 顔の雰囲気は真実に似ており、若いころは口髭はなかったが今は無精髭を生やしている。昔から他人と目を合わすことができない対人恐怖症のため多くの人と関わることが苦手で、口下手でもあるためゆっくりと喋っていた。今もほぼ無口で、無気力な言動を取っている。 真実が中学生(真彩が小学生)の時、勤務先での横領が発覚し逮捕・起訴され、執行猶予付きの有罪判決を受ける。だが、その執行猶予期間中に傷害事件を起こして再び逮捕されたため執行猶予が取り消され、刑務所に収監され服役する。本人が語るには、既に2年前(時系列から見て真実が17歳、真彩が14歳のとき)には出所していたが、出所後も子供たちの前には姿を現さず音信不通となっていた(義兄に言われるまで忘れていた)。出所後はアパートで一人暮らしをしているが、室内はゴミ屋敷同然となっている。 真実からは「息子である自分(および母と妹)の人生を狂わせた張本人」「早く死んでほしい人間」として激しく憎まれている。真実と真彩が高校生活1年目の冬、突然真実の職場を訪れ息子の前に現れたが、真実からは死人扱い・吐瀉するほど激しく拒絶され、真実の職場の社長からも「今まで何してたんだ」と強い口調で諭された上に殴られたことで、再び姿を消す。後に運送会社に就職したためドライバーとなり、莉央や中島あかり、岬太一がバイトするファミレスにも配達で顔を出すようになり、莉央とも会話を交わすようになる。だが、真実・莉央とファミレスで対面した際には、真実からは「犯罪者」と罵声を浴びせられてしまう。 その後、自ら行動を起こすようになり、子供たちに宛てて手紙を出しており、真彩はこれを読んで強く父親に会いたいと願うようになるが、真実が猛反対したため暫く叶わなかったものの、真実が周囲の意見を聞いて態度を軟化したことで、特に真彩とは5年ぶりに再会を果たす。だが、真彩の誘いで子供たちの自宅に上がった際に酔った勢いで莉央に抱きついた上に(事故ながら)怪我させたことで、目撃した真実から直接殴られてしまい、親子確執は以前よりも増して悪化する。 片桐 真知子(かたぎり まちこ) 真実・真彩の母親であり、真の亡き妻。既に故人で、真実・真彩・真の回想の中でのみ登場する。真実が小学5年生・真彩が小学2年生のころはまだ存命であったが、そのあと病没。 真とは幼馴染。若いころから病弱であり、そのため周りが避けてきた中で真だけは避けなかったことで、ずっと真の傍にいようとする。真が死にたいと思うようなそぶりを見せた時も「死んじゃだめ」と優しく諭して、真の心の支えとなっていた。 真実・真彩の叔父 名前は不明。真の義兄であり、片桐一家とは直接の血縁関係はないものの、母親が亡くなり父親との接触を断っている真実・真彩の保護者代わりとなっているほか、真の出所後は知人の運送会社を紹介し就職する際に保証人となるなど、片桐一家全員の面倒を見続けている。
※この「主人公とその親族」の解説は、「中卒労働者から始める高校生活」の解説の一部です。
「主人公とその親族」を含む「中卒労働者から始める高校生活」の記事については、「中卒労働者から始める高校生活」の概要を参照ください。
主人公とその親族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 03:57 UTC 版)
渋谷歩美(あゆみ) 本作の主人公。17歳で、創永高校2年生。祖母のアイ子から、使者の仕事を受け継ぐよう願われ、まずは使者見習いとして、アイ子が呼び出した死者と依頼人との仲介役を務めることになった。そして、本作のラストで、正式に使者の力を譲られた。 イギリスのトラディショナルブランド、グローバーオールとジュンヤワタナベのダブルネームのダッフルコート(15万円)を愛用している。 御園奈津によれば、ボーイズラブ漫画の端整な顔立ちの主人公アユミに似ているが、嵐美砂はそれを否定した。時折、ふてくされた子どものような表情をする。 渋谷アイ子 現役の使者。75歳。心臓に持病があって入院したのを機に、歩美に使者の仕事を譲るつもりになった。 使者の務めを兄の定之から受け継ぐ前、若くして死んだ自分の母親と面会した。それは、母さん子だった定之にも、使者の務めを通じてではあるが母に会わせるためでもあった。 一時、息子の亮に使者の仕事を譲った。その際、妻の香澄にも使者のことは黙っているように命じたため、夫の浮気を疑った香澄が亮の鞄を探り、鏡を見つけてしまい、2人とも死んでしまったのではないかと考え、ずっと自分を責めてきた。しかし、歩美から、香澄が鏡を見たのは、父から使者の仕事について聞かされていたが、使者以外の者が鏡を見たら死ぬということまでは聞かされていなかったため、自分が鏡を使って亡くなった亮の父を呼び出し、父親を亡くしてふさぎ込んでいる亮に会わせるためだったのではないかと言われ、嗚咽する。 秋山定之(さだゆき) 歩美の大伯父(アイ子の兄)で秋山家の当主。79歳。いつも山高帽をかぶってステッキを持ち、さらに数回に1度の割合で羽織袴に二重廻しのマントという時代錯誤な格好で現れるが、よく似合っている。 アイ子の前に使者を務めていたが、アイ子が嫁に行くときに力を譲った。 渋谷亮(りょう) 歩美の父。故人。フリーのインテリアデザイナーをしていた。 歩美が6歳の時、妻の香澄の死体のそばで、舌をかみ切った状態で死んでいた。事件は、亮が香澄を絞め殺した後、後追い自殺をしたものとして処理された。また、亮が女性とホテルにいたのを見たという人もあり、亮の浮気を疑った香澄と争いになり、殺人に発展したのではないかという噂も持ち上がった。 真実は、一度アイ子が使者の仕事を亮に譲ったが、香澄が鏡を見てしまったことで2人とも死んでしまったのである。 渋谷香澄(かすみ) 歩美の母。故人。亮の父(アイ子の夫、歩美の祖父)に結婚を反対されたため、亮とは駆け落ち同然で結ばれた。亮の死体のそばで、のどが締め上げられたようにつぶれた状態で死んでいた。それは、使者の鏡を見てしまったからである。 歩美の祖父 アイ子の夫で亮の父。故人。長く商業高校の校長を務めていた。堅い職業に就いて欲しいと願った長男の亮が自分の意に沿わずにインテリアデザイナーとなり、さらに自分が決めた縁談を断ったため勘当を言い渡した。それ以来亮夫妻とは会うことなく、歩美が小学生になった年に脳梗塞で他界した。 しかし、アイ子によれば、歩美が幼稚園の頃、歩美の描いた絵が新聞に載ったことを囲碁仲間に自慢し、「ただの孫じゃないぞ、内孫なんだ」と言っていたという。 叔父夫婦 両親を亡くした歩美を引き取って、一緒に仲良く暮らしている。また、アイ子とも同居している。 渋谷朱音(あかね) 歩美が同居している従妹。12歳。
※この「主人公とその親族」の解説は、「ツナグ」の解説の一部です。
「主人公とその親族」を含む「ツナグ」の記事については、「ツナグ」の概要を参照ください。
主人公とその親族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 16:13 UTC 版)
「ここだけのふたり!!」の記事における「主人公とその親族」の解説
加藤 学(かとう まなぶ) 高校の化学教師。一見常識人だが、酒乱の気がある。鬼の絵を描くのが異様にうまい。 加藤 美奈(かとう みな) 学の元教え子。高校卒業後に学と結婚。小中学生に見える。何を考えているのかわからない不思議っ子だが、交友範囲は広い。眠ることと食べることが何より好きで、無趣味。怖がりでもある。 加藤 まな美(かとう まなみ) 最終巻で登場。学と美奈の間に産まれた長女。学の「まな」と美奈の「美」から名付けられた。学に溺愛されている。 学の母 学にそっくり。家庭的な人だが、意外とずぼら。極度の心配性。 美奈の母 厚かましく不条理な存在。妹とは仲が悪いが、父相手には結託する。 美奈の叔母 美奈の母の妹。ボクちゃんの母親。幼い頃に姉よりかわいがられていたことを、現在でも逆恨みされている。 ボクちゃん 美奈の従弟。美奈になついているがことある毎に美奈からいじめられている。 『少年アシベ』に登場する味田とそっくりだが、年齢設定や職業が異なる。他に森下の初期作品『カッパ天国』『ひまわり武芸帖』『エンヤ KODOMO忍法帖』にもそっくりなカッパが登場する。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}これらのカッパ系キャラクターは当時のまんがくらぶの編集長・味岡啓二がモデルと言われている。[要出典] 美奈のじいちゃん 性格が悪く、娘たちからは嫌われている。 美奈のばあちゃん じいちゃんとは対照的に誰からも好かれる。尚、女系は皆ばあちゃん似だが、ボクちゃんは隔世遺伝によりじいちゃん似。
※この「主人公とその親族」の解説は、「ここだけのふたり!!」の解説の一部です。
「主人公とその親族」を含む「ここだけのふたり!!」の記事については、「ここだけのふたり!!」の概要を参照ください。
- 主人公とその親族のページへのリンク