羽織・袴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 10:11 UTC 版)
ここでは、現代における一般的な慣習によって内容を説明しつつ、江戸時代~昭和初期にかけての、現在とは異なる形態についても、可能なかぎり説明を加えた。 羽織:黒羽二重、五つ紋紋は染め抜きが正式で、縫紋は略式。 羽織紐は最礼装では白の平打ちだが、丸組みやそのほかの色でも差し支えない。「葬儀の際は灰色系統に限る」とするのは明治以降の俗習。花結び等は略式で、正式の場合には房を上にして鳩尾の前で結ぶ(殿様結び)。 長着(紋付):黒羽二重、五つ紋紋は染め抜きが正式で、縫紋は略式。 羽織とともに、夏場は絽や紗でもかまわない。 くだけたものとしては黒以外の色の紋付を用いることもある。 明治以前は長着を数枚重ね着するのが普通であった。大正~昭和初期には、これが形骸化して、重ね衿をすることが一般的であったが、現在ではあまり見られず、結婚式の際の花婿の着付けなどに名残がある。 袴通常は茶または黒地の仙台平など荒い縞地の絹織物が用いられ、無地の袴は略式とされる。ただし、原則として色は好みでよく、紋付羽織袴のなかでは、着る人の個性をもっとも主張する部分である。 現在では馬乗袴・行灯袴ともに可とされているが、本来は馬乗袴を穿くものとされる。 結び方は十文字や一文字とされる。
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