主人公とその縁者
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「TOUGH (漫画)」の記事における「主人公とその縁者」の解説
宮沢熹一(みやざわ きいち) 声 - 岩田光央 この作品の主人公。19歳。通称「キー坊」。身長175cm、体重75kg。 父、宮沢静虎から灘神影流を受け継いでおり、現在第15代当主。当主であり、病床に伏す父を守らなければならないという責任と、目前で最も尊敬する父を倒し、なおかつ灘神影流の壊滅を目論む伯父・鬼龍を打倒する意志を強くしていることから、前作と比べてストイックかつ落ち着いた性格となっている。容姿そのものも前作と比べて変化し、髪型が短髪になり、体格が成長している。 本作序盤では、日々鍛錬を続けながら静虎の治療費稼ぎのために戦っていたが、静虎復活後は、自分自身がさらに強くなることを求めて様々な格闘家達と闘う。静虎からは「愛」を、鬼龍からは「試練」を与えられ強くなっていく。 実は静虎とは血の繋がりがない義理の親子(実母・喜恵が静虎と出会う以前に身籠った子)だが、後述の宮沢尊鷹・鬼龍・静虎三兄弟がそれぞれ持つ、どれも非常に稀有な三種の剛脚の特徴である、「軽やかさ」「しなやかさ」「力強さ」を全て兼ね備える玄武の剛脚「玄腿(モンスター・フット)」を持っている。 ハイパーバトル本戦準決勝にて、復活を果たしチームD(ドーゲン)の一員として出場した静虎との戦いに打ち勝ち、父を越えたことを証明してみせた一方、実子でないことが判明しても、特にこだわらず今まで通りの良き親子関係を築いている。 幽玄真影流の猛者たちとの戦いやハイパーバトルで中止になった尊鷹との戦いを経て、ついに実父・日下部覚吾との邂逅を果たす。 宮沢静虎(みやざわ せいこ) 声 - 船木誠勝 熹一の父親で灘神影流第14代当主。他の武術家たちからは「静かなる虎」と恐れられ、熹一からは「史上最強のモラリスト」と呼ばれる人格者。 前作の終盤において双子の兄・鬼龍と激闘を繰り広げるも、奥義「呪怨」を喰らい、心神喪失・半身不随となり、さらには「塊蒐拳」の後遺症で余命半年となる。その後、鬼龍の針を使った施術や兄・尊鷹から塊蒐拳をもう一度受けたことにより、完全回復した。 非常に稀有な剛脚の一種、大地を震わせながら野を駆ける虎の如き力強さを誇る「虎腿(タイガー・フット)」を持つ。詳細はリンク先。 宮沢鬼龍(みやざわ きりゅう) 声 - 石井康嗣 宮沢静虎の双子の兄。当初は鬼龍が熹一の実の父であると考えられていた。後述のマーシオ“ジェット”内藤は実子である。「怪物を超えた怪物」、「悪魔」と称されており、人間の領域を超える神の如く強靭な肉体と圧倒的戦闘能力、悪魔の様に切れるIQ・200の頭脳を併せ持つ。 前作の終盤から今作の前半まではシリーズにおける最強の人物として描かれていたが、幽玄真影流の金城剣史(ファントム・ジョー)や横山春草に敗北するシーンや地下鉄で派手に暴れた挙げ句、負傷して病院に逆戻りになりベッドに縛られているシーンもある。 非常に稀有な剛脚の一種、縦横無尽に天を往く龍の如きしなやかさを誇る「龍腿(ドラゴン・フット)」を持つ。詳細はリンク先。 バトルキング(Battle King) ハイパーバトルにおいて伝説となった覆面の男。アメリカではネバダ州の砂漠でナバホ族と共に生活しており、「チャベス」と名乗っていた。 その正体は以前鬼龍と闘い死んだはずの、灘神影流第14代当主となるはずだった鬼龍と静虎の兄・宮沢尊鷹(みやざわ そんおう)で、晩年の日下部丈一郎の弟子でもあった。非常に稀有な剛脚の一種、風を切る様に空を飛ぶ隼の如き疾さと軽やかさを誇る「鳳腿(ファルコン・フット)」を持つ。 当初は、熹一の祖父・金時や鬼龍が確認したDVDの内容によってその正体が尊鷹である可能性が濃厚になり、ハイパーバトルの会場にて熹一と静虎、鬼龍が一緒になってバトルキングに接近するも(その時、鬼龍がバトルキングの覆面を暴こうと仕掛けた激しい連打をこともなげに捌いていた)、マスクを脱いだその顔は尊鷹とはまったくの別人だった。しかしそれは、自らの拳のみで顔に整形を加えて誤魔化したもので、再度拳によって顔を元に戻している。しかし静虎と教会内で死闘を演じた際、尊鷹のみが唯一使い得る秘技「塊蒐拳」の活法を静虎に放ったことで鬼龍はその正体を確信し、同じくDVDの内容でバトルキングの正体を尊鷹と確信していた金時との再会によって、その正体は確固たるものになった。その際尊鷹は、灘神影流の運命から自由になりたかったことを明かし、そして自由になった自分は、たとえ血縁のある者とでも闘えると宣言した。その後ナバホ族の儀式を終え、「チャベス」から「"誇り高き鷹" ソンオウ」に再び生まれ変わり、ハイパーバトルの決勝本戦に挑んだ。 マーシオ"ジェット"内藤との決勝戦後、FBIと鬼龍による共同作戦で主催者たちが逮捕されハイパーバトルも中止になったが、幽玄真影流登場後に日本に帰国、鬼龍を朦朧拳で負傷させたファントム・ジョーを朽ち果てた幽玄真影流道場跡にて呆気なく撃退後、静虎・鬼龍・金時らが見守る中、熹一と灘神影流の当主の命運を賭けた戦いを行い、精神をも超越した死闘の末、熹一に敗北した。 終盤で幽玄真影流の菱田観山と2度の死闘を演じ、傷み分けとなる。 宮沢喜恵(みやざわ きえ) 静虎の妻で熹一の実の母親。旧姓は立花。海外旅行中にある事件に巻き込まれ、窮地を救ってくれた男と一夜の関係を持ち、熹一を身籠もる。しかしその男にも去られ、子を一人で育てていこうと決意した矢先に癌が見つかり、失意から自殺を図ったところを静虎に救われ、その後プロポーズを受けて再婚する。しかし熹一が産まれる直前に飲酒運転の車にはねられる事故に遭い、帰らぬ人となる。そのために熹一は体重1000g程度の未熟児として産まれた。 宮沢金時(みやざわ きんとき) 熹一の祖父で尊鷹、鬼龍、静虎、由美子の父親。灘神影流活殺術13代目当主。老いた今もハイパーバトルの途中、実子達と喜一に会うべく単身渡米するなど、高い行動力は健在。終盤の喜一と覚吾の決戦の際、幽玄真影流との因縁を語る。最終回では既に故人となっていた(死因は不明)。
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