チームD
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 08:51 UTC 版)
「獣装機攻ダンクーガノヴァ」の記事における「チームD」の解説
ダンクーガノヴァのパイロット4人に与えられるコードネーム。「D」とはダンクーガのDであるが、ルゥ曰く「Dangerous(危険)」という意味も込めてのものらしい。葵ら4人の以前に、何組もの「チームD」が存在した。 人選の基準は、ダンクーガノヴァの存在意義(=幅広い生体データ収集)の観点に基づく。そのため、血液型がA、B、O、AB、各1人ずつという点を唯一のルールとする他は、4人の年齢、性別、来歴などが毎度バラバラになるよう意図して選ばれる。 飛鷹 葵(ひだか あおい) 声 - 池澤春菜 最も危険度が高いF01で三度優勝したトップレベルのカーレーサー(第5話にて引退)であり、同時にビルボードでも取り上げられるファッションモデルでもある女性。 チームDでは、ノヴァイーグルの操縦およびダンクーガノヴァのメイン操縦を担当する。血液型はA型。 負けず嫌い上昇志向が強く、欲しいものは自力で勝ち取ってきた。 職業がら自分の容姿と能力に自信を持っている。 付き合ったボーイフレンドは数知れず。一人に深く執着せず、あたかも服を着替えるように次々とパートナーを変えており、ダンクーガノヴァのパイロットに選ばれた直後にも一人の男性と破局している。 実は、生後間もなく託児ポストに預けられ、幼少期を孤児同然の境遇で過ごした過去をもつ。そのため心の奥に「自分が他者に心から必要とされることを信じられない」という孤独感が根強くあり、深入りを嫌う性格はそれによって培われた面が大きい。当初彼女はずっとこのことに無自覚だったが、戦いを通じ、仲間と心を一つにする必要が生じたことで、初めて自分の内面と向き合ってゆく。 やがて彼女が「他者に対して心を開く」こと、そして「自分が孤独ではないと気付く」ことは、戦いの最終局面において、ダンクーガノヴァの真の性能が引き出されるトリガーの役割を果たす。 いつも全裸で寝る習慣がある。朝には弱い。 合神および断空剣は、彼女の掛け声をキーとして発動されるが、恥ずかしさから掛け声を度々言い渋るなど、前作のパイロット達とは反対に、戦いの渦中にあっても冷めた一面が消えきらない。 なお、初期プロットでは前作の主人公藤原忍とヒロイン結城沙羅の子孫と設定されていた。『第2次スーパーロボット大戦Z』ではその藤原忍本人と共演。獣戦機隊の面々を先輩と呼び敬意を示しているほか、忍に発破をかけられる一幕もある。 館華 くらら(たちばな くらら) 声 - 桑島法子 警視庁麻薬捜査官。小柄な女性だが、歳離れした嗅覚と銃の腕前から、凄腕として裏社会にも名が通っている。 チームDでは、ノヴァライガーの操縦および断空砲の射手など火器管制を担当。血液型はB型。左利き。 クールで口数が少なく、背後に立った相手を反射的に投げ飛。笑顔を見せることが少なく、初対面の相手に対しても言葉を選ばない。しかしそれらは職業柄身についた習慣に過ぎず、実は内に熱い心を秘めている。激すると誰よりキツい表情を浮かべる。 獲物を追い詰めることに強い情熱を燃やす反面、他のことには魂が抜けたように無頓着。特に生活面にはまるで執着が無く、私室には護身用の武器の他は段ボール箱が積み上がっているのみで、それを見た葵からは「倉庫かと思った」と皮肉られた。 過度にストイックで他人の力を当てにしない生き方の背景には、過去の生い立ちが関係している模様。劇中では、当人の口から「ヨーロッパ王族の出身で、双子の姉と生き別れた」、回想では「幼少期をスラムで過ごし、無力さを憎んでいた」と経緯が示されている。 やがて戦いを通じ、他者を信じて力を合わせることを学ぶにつれて、固かった表情は徐々に和らいでゆく。 基地への転送場所に選んだのは警察署内の屋内射撃場。 加門 朔哉(かもん さくや) 声 - 鈴木達央 ホームレスの少年。ノヴァライノスの操縦および合神後の姿勢制御、ブーストノヴァナックルの制御を担当。血液型はAB型。 ホームレスなので、再現された自室にはダンボールハウスだけが置いてある。「やってやる」は彼の口癖だが、他のメンバーに先に言われることが多い。なお、睡眠学習で擦り込まれた操縦技術とは別にコンピュータの扱いに長けていたり、茶道も心得たりしているなど、その素性には不明な部分が多い。 元々ダンボールハウスを構えていたのは日比谷公園。基地への転送は主にこの中で行っていたが、第7話で自ら処分。ホームレス暮らしにピリオドを打つ。 イザベル・クロンカイト(後述)と惹かれ合うようになり、戦いが終わった後は共にジャーナリストになった模様。 ジョニー・バーネット 声 - 泰勇気 有能な若いサラリーマン。ノヴァエレファントの操縦および合神後の出力制御(断空砲のセッティングなど)を担当。血液型はO型。 自炊が好きで趣味は料理と言うだけあり、再現された自室にはシステムキッチンが備わっている他、自信作のオムライスをいざ食べようとしたタイミングで招集がかかった際にはその整った顔が崩れるほど残念がった。 『月刊・男の○○』(料理、戦艦、AIなど)という数々の雑誌を30冊以上、釣り雑誌で得た知識を元に朔哉と共に海釣りに挑戦するなど、そこから得られた知識を実際に活用することも忘れない。 基地転送を行う場所に電話ボックスを選んだことで、朔哉やセイミーからクラーク・ケントと呼ばれることも。 第7話で、将来の社長候補でもあるエリートコースを捨て勤め先の企業を自ら退社する。 最終話の後日談ではエイーダと一緒に買い物をしており、距離は縮まりつつあるようだ。 エイーダ・ロッサ 声 - 後藤邑子 ダンクーガのライバルである巨大ロボット「R-ダイガン」のパイロットでありながら、表の顔はデビュー2年目にして国民的人気を誇るアイドル歌手。その人気を買われて、大企業ゾルブレインのCMを初め、有名雑誌の表紙なども飾っている。 駆け出しの頃、起用目前だった大仕事をジョニーの手腕によって競合相手にかすめ取られた経験があり、それ以来、顔も知らぬジョニーに対して執着を募らせていたが、その気持ちはいつしか恋心に変わる。 第6話で偶然からジョニーと対面し、意を決して気持ちを伝えるも、互いの境遇のあまりの隔たりから、その後の進展は芳しくなかった。最終話では、戦いを終えたジョニーと一緒にショッピングに出かけている様子が描かれており、互いの距離は縮まってきている模様。
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