プレート プレートの概要

プレート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/23 02:52 UTC 版)

1:地殻、2:マントル、3a:外核、3b:内核、4:リソスフェア(≒プレート)、5:アセノスフェア
地球の断面構造。組成鉱物相、力学性質から分類。

プレートの動き

プレートには、大陸プレート海洋プレートがあり、海洋プレートは大陸プレートよりも強固で密度が高いため、2つがぶつかると海洋プレートは大陸プレートの下に沈んでいくことになる。

また、地下のマグマの上昇によりプレートに亀裂ができ、連続してマグマが上昇し続けると、その後プレートが分断されて両側に分かれることになる。

プレートのリスト

プレートテクトニクス仮説に基づくプレートのリストを以下に示す。

主要なプレートの位置図
Tectonics plates (preserved surfaces)

大規模なプレート

プレートは大きく分けると、次の14 - 15枚とされている。一般的にはこれら14 - 15枚のプレートを地球上の全プレートと考える。

小規模なプレート

上記の14 - 15枚のプレートを地球上の全プレートと考えると、GPSの観測などでは、1つのプレート内で移動速度が異なる部分があって、不自然となる。これを説明するために考え出されたのが、以下のプレートである。40枚程度存在する。これらはすべて、上記の14 - 15枚のプレートのどれかのグループに便宜的に分類されている。ただ、地質学的に見ても、親プレートと完全に切り離されて独立しているものもあるが、ほとんどは完全には切り離されておらず、一部がつながっている。

埋没しているプレート

造山運動によって山塊の中に埋没しているプレート。

その他のプレート

  • 関東フラグメント (Kanto fragment) - 栃木県南部から神奈川県北部にかけての関東地方の地下深さ30〜100km付近に、厚さ25km、100km四方の太平洋プレートの断片が残存しているものと推定されている。このプレート断片とほかのプレートとの境界では、陸地下でありながらプレート間地震(海溝型地震)が発生すると考えられ、首都直下地震の要因の一つとなる可能性が指摘されている[1][2][3]
  • アリューシャンプレート - ベーリング海の海底を形成するとされるプレート。気象庁の石川有三らが主張しているが、あまり認知されていない。

プレートの位置図

画像ファイル(環境により文字がずれることもあります)
インド・オーストラリア
スンダ
画像ファイル(環境により文字がずれることもあります)
太平洋
画像ファイル(環境により文字がずれることもあります)
太平洋
画像ファイル(環境により文字がずれることもあります)
凡例
  • 線の色:=衝突型境界(沈み込み帯を除く)、=拡張型境界(海嶺や地溝)、黄緑=トランスフォーム断層、=沈み込み帯
  • 灰色の領域:プレートの衝突による造山運動がプレート内部まで及んで隆起が盛んな地域。構造線や断層帯が多数ある。
  • 矢印:アフリカプレート基準の、各プレートの移動方向と速度(mm/年)
  • 出典:[1]

注意:環境によっては、リンクの位置が正しく表示されない場合がある。

過去に存在したとされるプレート

脚注


  1. ^ 関東直下に「地震の巣」…100キロ四方の巨大岩盤が形成 [リンク切れ] 読売新聞 2008年10月6日
  2. ^ Shinji Toda(遠田晋次); Ross S. Stein(ロス・スタイン), Stephen H. Kirby(ステファン・カービー), Serkan B. Bozkurt(サルカン・ボズクルト) (2008). “A slab fragment wedged under Tokyo and its tectonic and seismic implications(東京直下に潜むプレート断片と地殻変動・地震発生における重要性)”. Nature Geoscience 1: 771 - 776. doi:10.1038/ngeo318. ISSN 1752-0894. http://usgsprojects.org/fragment/. 
  3. ^ 首都圏直下に潜むプレートの断片と地震発生産業技術総合研究所


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