フーティウ フーティウの概要

フーティウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/28 04:14 UTC 版)

フーティウ・ナムヴァン
フーティウ・ボーコー(2016年9月、ヴンタウ
フーティウ・ナムヴァン・コー(2016年9月、サイゴン、タイビン市場)
フーティウ・ハイサン・コー(海鮮汁なし)(2015年、キエンザン省ハティエン

概要

ベトナムでの麺料理は、外国人にはフォーが著名であるが、フォーは本来北部ハノイが本場であり、南部ではこのフーティウがポピュラーである[3]。フォー、ブンが生麺で販売されるのに対し、フーティウは通常、半乾燥麺として販売されるためコシのある食感が楽しめる[4]

歴史

フーティウには、17世紀後期に中国南部からベトナム南部(広南国)へ移住してきた中国人によって広められた粿條(クェティオウ)がルーツとされるものと、同じく中国人がカンボジアに持ち込んだクェティオウが、「クイティウ」としてカンボジアに広まり、ポル・ポト時代にベトナムに「フーティウ・ナンヴァン」(プノンペン風フーティウ)として持ち込まれたものとの二系統がある[3]。今日ではフーティウといえば後者を指すことが一般的である[3]

バリエーション

フーティウ・ナムヴァン(ベトナム語Hủ Tiếu Nam Vang
ナムヴァンはベトナム語でカンボジアの首都プノンペンを指す[3]。具はエビ、豚のモツ、うずら卵が一般的で、それぞれ海・陸・空の象徴とされる[3]。スープは甘め[2]
フーティウ・コー(ベトナム語Hủ Tiếu khô
汁なし麺[2]。別椀でスープが提供されるのが一般的。
フーティウ・ナムヴァン・コー(ベトナム語Hủ Tiếu Nam Vang khô
フーティウ・ナムヴァンの汁なし麺。
フーティウ・ミー(ベトナム語Hủ Tiếu mì
フーティウと中華麺をひとつの丼で出すもの[3]
フーティウ・ボーコー(ベトナム語Hủ Tiếu bò kho
ボーコー(ベトナム風ビーフシチュー)に麺をいれたスパイシーなもの[3]

参考文献


  1. ^ トウェン, p22
  2. ^ a b c d 池田、p18
  3. ^ a b c d e f g h ベトナム二都麺類学
  4. ^ ベトナムナビ ベトナムの麺あれこれ”. 2016年11月25日閲覧。


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