食用・薬用
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ゴヨウマツなど、マツ科の一部の種子は松の実として食用にされている。しかしアカマツの種子は風で分散するため比較的小さく、食用にはあまり向かない。 秋田県由利本荘市の旧鳥海町・矢島町には「松皮餅」という郷土食がある。アカマツの薄皮を剥いで重曹を入れた湯で長時間煮込んで灰汁を抜き、包丁の背で叩いて繊維を細かくほぐし、餅に練り込む。江戸時代の救荒食や兵糧攻めに備えたことに由来するという説がある。ヤニを集め乾燥した塊を松脂(しょうし)、葉は松葉(しょうよう)と言い、生薬として用いられる。民間療法では、松脂を和紙に塗って貼ると筋肉痛や打撲に、また生葉を浸した松葉酒を服用すると低血圧、冷え性に効用があるとされる。また、生松脂を蒸留した液がテレピン油で、残留物がロジンである 生態面で触れたようにアカマツをはじめとするマツ属は菌類と共生し菌根を作る。アカマツと共生し栄養をやり取りする菌類の子実体を食べることは間接的にアカマツを食べているともいえる。共生する菌類は幅広く、テングタケ科、イグチ科、ヌメリイグチ科、フウセンタケ科、キシメジ科、ベニタケ科など多数知られる。どの菌根菌が優先するかについては腐植の量、周囲の植生や微地形等により異なるとされている。アカマツ林は本州以南の平野部ではブナ科広葉樹の優先する里山と並び、身近なキノコ狩り・観察のフィールドの一つである。 松葉の間から生えたヌメリイグチ(Suillus luteus、ヌメリイグチ科) アミタケ(左右)とアミタケに寄生するオウギタケ(中央2本) ハツタケ(Lactarius hatsudake、ベニタケ科) マツタケ(Tricholoma matsutake、キシメジ科) ショウゲンジ(Cortinarius caperatus、フウセンタケ科)
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食用・薬用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 14:19 UTC 版)
東南アジアでは食用として、各種のコオロギが市場で大量に売られている。一方、大型種は食用や民間療法の薬として利用されることもある。日本では20世紀後半以降一般的ではなくなったが、21世紀に入ってもこれらの利用が行われる地域は世界各地に存在する。 国際連合食糧農業機関は2013年、昆虫食は食料・飼料危機の特効薬たりえると発表しているが、2014年創業のアメリカ合衆国のベンチャー企業Exo (企業)(英語版)は、クリケットフラワー(cricket flour)と呼ばれる、コオロギの粉末を原料としたプロテイン・バーを開発・販売し、『料理通信』の報道によれば注目を集めているとされる。 プロテイン・バーの原料になるようにタンパク質が豊富である。タンパク質の量は、コオロギ(生)に100gあたり20g(重量の20%がタンパク質)、乾燥粉末のコオロギパウダーに100gあたり50~70gのタンパク質(重量の50~70%がタンパク質)が含まれている。アスパイア・フード・グループ(アメリカ合衆国テキサス州)、エントモ・ファームズ(カナダオンタリオ州)などが食用コオロギを生産しており、日本では徳島大学発スタートアップ企業グリラスが大型のフタホシコオロギ(東南アジア原産)で参入を計画している。ジョインアースは2019年に養殖コオロギから醤油を醸造した。
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食用・薬用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 17:05 UTC 版)
葉、実は、それぞれ月桂葉、月桂実という生薬名を持つ。ゲッケイジュがもつ芳香は、古代から香料や料理の香りづけに使われてきた。 葉にはシネオールと呼ばれる芳香成分が含まれ、葉を乾燥させたものをローリエ(フランス語: laurier)、ローレル(英語: laurel)、ベイリーフ(英語: bay leaves)などと呼び、肉料理などで使われる香辛料として広く流通している。カレーやシチューなどの煮込み料理に、好みの応じて1 - 3枚ほどのローリエ(ローレル)が使われる。 浴湯料として月桂葉を布袋に入れて風呂に浮かべておくと、肩こり、神経痛、リウマチ、冷え症、腰痛、筋肉痛などの痛みを和らげたり、疲労回復に役立つ。果実は健胃剤につかわれる。民間では、実を日本薬局方アルコールやローションに1週間ほど浸した液が、頭髪の発毛・育毛剤として利用できる。 ゲッケイジュ葉には強いアルコール吸収抑制活性が認められる。その活性本体は、α-メチレン-γ-ブチロラクトン構造を有するコスチュノリド (costunolide) などのサポニンであるセスキテルペン類であり、その作用機序として、胃液分泌の亢進や胃排出能抑制作用などが関与している。 2001年、カゴメ株式会社総合研究所は、月桂樹の中に血管を拡張する作用を示す物質が含まれていることを明らかにした。なお、人体への効果については検証されていないという情報もある。 果実を搾って得られるローレルオイルは主に石鹸の原料として使われ、ニキビ・フケ・体臭等を抑える効果が謳われている。
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食用・薬用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 15:15 UTC 版)
ルリジサの花はスープやサラダの付け合わせに用いられる。新鮮なルリジサはキュウリに似た風味を持ち、セージやパセリ、ミントと共にサラダの主要な素材の一つとして重宝した。治療にも用いられ、バンクスの本草書には腫瘍を消滅させる効果があると記載されている。 人を奮励させる強壮効果があり、ワインと一緒に飲むと気力が沸いてくると言われた。古代の詩などでも、ルリジサが気分を高揚させると歌われており、ディオスコリデスやプリニウスもその効能に注目した。中世には騎士が自らの闘志を高めるためルリジサを煎じたハーブティーをよく飲んだ。人を勇気付けるという効果は決して思いこみではなく、現代的な科学によって、恐怖やストレスに対してアドレナリンを分泌させ、鬱などに効能があることが確認されている。 その他、フランスではルリジサの葉と花を素材に作る煎じ薬が解熱への対策として作られ、効果を発揮している。また花をハチが好むため、蜂蜜の製造の手助けとしても栽培されている。
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食用・薬用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 05:25 UTC 版)
詳細は「薬草」を参照 上記のような素材としての利用のほか、木をそのまま食料源とすることも広く行われる。木質化している部分は人間の食糧として使用することはできないが、若葉や果実、塊茎などさまざまな部分が人類の食糧として使用されてきた。なかでも木の食糧利用として最も重要なものは、果実を果物として使用することである。果物が収穫できる木(果樹)はしばしば田や畑のように一定の区画にひとつの種を集めて栽培され、その区画は果樹園と呼ばれる。果物を収穫するためにブドウやリンゴ、柑橘類などさまざまな果実が栽培されている。このほか、アーモンドやピスタチオなどのように種子をナッツとして食用とすることも行われる。ナッツにはアーモンドやクルミのように油脂を主成分とするものと、クリやトチのようにデンプンを主成分とするものがあり、とくに後者は非農耕社会や山村においては主食として大きな役割を果たしてきた。 直接食用のほか、アカシアなどの木はミツバチが集める蜂蜜の蜜源としても使用される。サトウカエデやサトウヤシのように、樹液から砂糖やメープルシロップといった甘味料を採取できる木もある。セイロンニッケイ(シナモン)の樹皮やコショウの種子のように、香辛料として使用される木もある。アブラヤシの木からパーム油、ココヤシからココナッツオイルといった油脂を採取できる木もあれば、カカオやコーヒーノキといった嗜好品生産になくてはならない木もある。 2018年には木に酵素と酵母を加えて発酵させ、木の香りのある酒を作る技術が森林総合研究所で開発された。 特殊な利用法として、サゴヤシの木からは木質化した樹幹に蓄えられているデンプンを採取し主食とする。
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食用・薬用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 06:02 UTC 版)
スイレン属のいくつかの種 (ヨザキスイレン、ルリスイレン、Nymphaea gigantea など) の地下茎や葉柄、果実、種子は、食用 (ときに救荒食) とされることがある (アフリカ、インド、中国、フィリピン、オーストリラリアなど)。ただしスイレン属はアルカロイドを含んでいることがあり、食用とする際には前処理を必要とする。 古代エジプトの頃からスイレンは生薬とされており、現在でも利用されることがある (右図8)。
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食用・薬用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 23:55 UTC 版)
若芽 - ゆでて和え物や炒め物。 花 - 湯がいて三杯酢や天ぷら、塩漬けして「花茶」に用いる。 種子 - 花後に剪定すると、実がならない。入手が困難でもちもちした食感は珍味となっている。江戸時代には貴重な糖質として重宝された。
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食用・薬用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 14:40 UTC 版)
食用・薬用の習慣は中国の書物「本草綱目」や江戸中期の書物「本朝食鑑」で確認できる。ただし、日本では「煮ても焼いても食えない」とされて敬遠されてきた。 1935年に金魚の遺伝学的研究の第一人者である松井佳一農学博士(当時農林省水産試験場豊橋分場長)が、美味な食用「和金」の開発に成功した。当時の帝国水産会長野村益三のお墨付きももらい、NHK名古屋放送局でPRも行なった。
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