神島一派
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「BLOODY MONDAY」の記事における「神島一派」の解説
Kが率いるテロリスト集団でSeason1にて藤丸達と敵対する。 神島紫門(かみしま しもん) 宗教団体の祖(初代教祖)。52歳。身長182cm。うお座。テロ組織の影の実力者で、K、Jを育てて組織を拡大した人物。 宗教団体のトップとして、カリスマ性と口の上手さで多数の信者を獲得。ロシア人の血を引いており、そのことをいる。国家転覆テロを起こした首謀者として死刑が確定して拘置所に収監されていた。しかし、Jたちの手で脱獄し、教団と合流する。しかし、収監中に正宗の提案により体内に放射性マーカーを埋め込まれていたことで藤丸たちの追跡によりアジト(正確には神島紫門とテロ組織の合流地点)を襲撃され、逃亡中にマヤに殺される。 九条奏音、(真偽は不明であるが)宗方瞳をはじめとした優秀な遺伝子を持つ11人の女性との間に子供(A(神島陣)、B(神島和歌奈)、C(遠上信之)、D(藤崎満流)、E(東雲直斗)、F(吉永文香)、G(田崎卓)、H(石高裕佳梨)、I(桂彩子)、J(神崎潤)、K(安斎真子)の6男5女)を儲け、子供達の事を『星』と呼んでいる。子供達の行方について、Fは死亡し、Dは消息不明でおそらく殺害されており(つまり、2人は死亡)、残りの7人であるA、B、C、E、G、H、IはK曰く国家の警護という名の監視下にあり、多くは既に洗脳を受けて堕ちているとの事。つまり、本編開始時点で教団に残って活動できた『星』はJとKの2人のみだった(教団に残っていたとはいえJは社会的には死亡扱いとなっており、Kも極秘裏に活動しなければならなかった)。 K テロ組織のリーダー。身長149cm、蠍座。極めて高い頭脳の持ち主でフードを被って目元、頭部を隠している。ジャックやマリアと携帯で直接連絡をとったり、『THIRD-i』に捕まったマヤが絶対に自白しないと信じるなど、一部の部下には信頼を置いている。しかし参謀であるJに関しては、部下や任務に対する意識の違いで意見をする、神島の始末を彼の息子であるJの許可なくマヤに命令する、Jの許可なく自ら2代目教祖を名乗る、追い詰められたJの手助けをしないなど、不信感を抱いている部分もある。『ファルコン』の処遇についてもJと対立、不満を感じながら従っている。神島紫門の11番目の子供(五女で末子)で『魂の星』。Jとは異母兄妹(Jが兄、Kが妹という関係になる)。その存在は父の後継者となるため、徹底的に世間の目から隠されてきた(作中で音弥が神島紫門の子供のリストが載っている本を閲覧しているが、10番目の子供であるJまでしか記されていなかったため、Kの存在が把握されていなかったことがわかる)。 その正体は、藤丸たちの後輩である安斎真子である。つまり、15歳。藤丸を監視するために弥代学院に入学、新聞部に入り込み、潜伏。 愛らしい口調(性格を偽って、あるいは猫を被っていたと見られる)の裏に、英にBLOODY-Xを感染させ死に至らしめた事や、遥を殺そうと企む際に全く躊躇しなかった事など、計画のためならば身近な人間を犠牲する事すら厭わない冷酷・残忍・非情さと、藤丸たちの前でも携帯電話を使って言葉を濁した暗号会話を用いながら堂々と組織やホーネットと会話を行い、交渉や指示を行う大胆さと度胸をもつ。これもこの世の中で宗教団体の教理のみを信じているが故であり、父を殺害し、ホーネットのような一筋縄ではいかない相手には自身の身体を使おうとする事を迷わず選択(ホーネットの事も「安いブタ」と密かに罵り、信用していない)し、滅びこそが唯一の再生への道(手段)だという教理を信じて疑っていない。その考えに妄信した事で『神の手』(中性子爆弾)という『力』をちらつかせて革命を成し遂げる事も可能なはずという自身の考えを訴えたユダを「痴れ者」と一蹴した。しかし、この行動がユダの不信感を決定的にし、自身の最期に繋がる。 真偽は不明であるが、遺伝子上の母は宗方瞳で、彼女が過去に研究用に提供した卵子によって生まれたとのこと。 父である神島紫門の死後には積極的に動き、様々な手で藤丸たちを翻弄した。なお、『THIRD-i』が中性子爆弾の存在に気づいた裏にJがいた事は最後まで気づかなかった模様で、むしろロシア連邦保安庁(FSB)の人間が日本に到着する前にそれに気づいた事に疑問を感じていた。Jに関してはアジト襲撃(正確には神島紫門とテロ組織の合流地点への襲撃)の際に死んだと思い込んでいたようであり、JもKに自身の生存が発覚しないように藤丸にKの目的のヒント(クリスマスの虐殺の映像の再検証)だけを与えるだけの接触に留めていたとはいえ、神島紫門の死後に藤丸とJが携帯で接触した事やJ達が地方に逃亡した事にも気づいた描写は無い。 Season1終盤、自身に不信感を持ったユダに銃を向けられ(ユダ曰く使命感)、ユダを銃殺する(死の間際、ユダはKを妄信者と罵った)が、自身も撃たれ、相打ちとなり死亡(その際も、計画への執着心を捨てず、藤丸の言葉にも耳を貸さなかった)し、最期を遂げた。 死後も藤丸は度々彼女を回想している(響が自分の前で意識を喪失して、死に掛けた時など)。 J テロ組織の参謀。身長166cm、A型、双子座。本名は神崎潤。父である神島紫門がテロ未遂で逮捕されたSeason1開始より2年前の8月、つまり、14歳の時に列車事故を偽装して、表向きは死亡扱いとなっており、戸籍上は既に存在しない人間となっている。故にSeason1では16歳前後(Season2では18歳前後(但し、Season2での動向はラストシーズンの回想シーンで明らかとなる)、ラストシーズンでは19歳前後)と思われる(K(安斎真子)の異母兄である事と音弥の異父弟である事から、少なくともSeason1の時点で15歳以上にはなっている)。 父である神島紫門曰くJは自身の祖母(曾祖母については神島紫門が存在を語っているのみで直接の登場はない)に(特にアッシュグレイの髪の色が)似てきているらしい。 非常に味音痴で、好物は気軽に食べられるもの、しょっぱいもの。特にカロリーフレンドが好き。藤丸に匹敵する頭脳を持っている。本人もそのことを意識しており、自分と藤丸を比較することが多い。自分も神の血を受け継ぐ者(神島紫門の後継者)としての発言はしているものの、信仰心はあまりなく、むしろそのことに嫌悪感を抱いている。 組織の計画を遥に漏らした宝生を粛清しようとしたり、THIRD-iに連行されたマヤの失態を厳しく追及したりするなど、失敗した部下には嫌悪感を示す。ただし、ミハエルにはかなりの信頼を置いているらしく、敷村ファイルの取得に失敗した時も言及しなかったり、自分の本音や思想観などを話したりすることがある。またヤコブ、カインやアベルなど自分の直属の部下にも一定の信頼を置いている。 任務をゲーム感覚で楽しんでおり、藤丸もそうであると思っているため、Kと意見が合わないことがある。Kとは藤丸の処遇についても意見が合わず、Kの自分に対する不満を電話越しに見抜くなど、Kを心の底から信頼してはいない。神島紫門の10番目の子供(六男)で、『知恵の星』。音弥とは異父兄弟(音弥が兄、Jが弟という関係になる。故に九条奏音は母、九条正宗は祖父にあたる)、Kとは異母兄妹(Jが兄、Kが妹という関係になる)である。 父である神島紫門の脱獄後、音弥から奏音と正宗の名がローマ字で刻まれた時計を音弥に渡し、音弥に自分との関係の真実を告げた直後に音弥に撃たれアジトの下水に落ちるが、藤丸との取引によって加納が遺棄した潜水具を入手したミハエルに救出されて生存しており、地方(福岡と思われる)に逃亡。『BLOODY MONDAY』直前には藤丸らに助言(中性子爆弾に安全装置が付いている事)をかけ、『BLOODY MONDAY』阻止に一役買う結果となり、ミハエルら生き残ったメンバーと共に地下に潜伏する。 その後は某国の諜報機関と協力関係を結び、『パンドラの匣』を巡るテロの裏で暗躍していた(この詳細はラストシーズンの回想シーンで明らかとなる)。しかし物語綴の思惑通りに事が進むことを良しとせず、協力関係を解消して処分されかけた響を保護、藤丸と接触し物語綴打倒のための共闘を持ち掛ける。全てが終わった後、音弥から奏音と正宗の名が刻まれた時計を返還され、藤丸からの伝言(響を救える方法を教えたことで響を失わずに済んだ事)を伝えられ、時計は捨てない事とし、藤丸と響、音弥と遥のW挙式が行われている教会を見つめた後、ミハエル、ヤコブ、カイン、アベルと共に何処かへと去っていった。 ジャック=デイモン 国際指名手配されている殺し屋。身長180cm、AB型。元SWAT隊員だが異常な殺人衝動の持ち主で、無関係の人間を射殺したため免職になった。左手の甲に蝶の刺青がある。マヤと同じく直接Kの指示を受けているため、ミハエルやヤコブたちとは別行動をしていることが多い。 優秀な狙撃手であり、沖田・敷村を射殺し、遥と富永を拉致する。ファイル奪取のため竜之介と宗方を狙うが、藤丸たちに阻止され右手を失う。戦闘力は高く、生物化学研究所から脱出する時には片手のみで銃を所持する警察の包囲網を壊滅させた。 弥代学院を包囲した時には、藤丸の偽装指示に欺かれ校内の仲間を射殺、もしくは行動不能にしてしまう。銃声による仲間からのモールス信号で騙されていたことに気付いたが、藤丸の次の作戦で加納・南海に全身を撃たれ、倒れる。仕留めたと思われていたが、瀕死の状態で保健室に現れ藤丸達を襲撃。駆けつけた竜之介に頭部を撃たれ射殺される。 城田(しろた) 富永の夫になりすましていた。藤丸に同行し、遥を拉致して逃走する。藤丸の活躍で捕捉されるが、『THIRD-i』に連行される前に服毒自殺する。 伊庭雅博(いば まさひろ) 警視庁から派遣された捜査官。ジャック、城田と共謀して船木刑事を射殺し、その罪を竜之介に着せる。テロ組織のスパイとして暗躍していたが、組織崩壊後の消息は不明。 立川マリア(たちかわ マリア) 英の義母。フィリピンのマニラ出身らしく、肌の色が少し濃い。発音が少し訛ってはいるが日本語は上手い。英には母として接しようとしているが、英が血のつながりの無さを意識しており、あまりうまくはいっていない。ひそかにKと連絡を取り合っている。 英に風邪薬と偽ってウイルス入りのカプセル剤を飲ませ、『BLOODY-X』に感染させる。Kから任務終了の連絡と帰還命令を受けた後、英の父を射殺。英の父射殺後の消息は子ラウルと共に不明。 マウーロ=アラビリア マリアの実弟。28歳。組織に心酔している。立川水道施設に勤務しており、経営者である英の父を「義兄さん」と呼ぶ。公私ともに信頼されてはいるが、立川家を日本でのテロ活動の隠れ蓑にするためだけに利用している。しかし英には、幾分の良心の呵責を感じていた。神島が収監されていた拘置所に工事作業員として出入りしていた。その拘置所で水道に細工を施したが、ドラマでは伊庭がそれをしている。 日頃はやや訛りのあるしゃべり方だったが、英を射殺する時には流暢な日本語で語りかけていた。英を殺した直後に、藤丸の偽装指示で敵と誤認したジャックに殺される。 ミハエル 情報技術担当。眼鏡をかけた青年。身長173cm、O型、牡羊座。好物は卵かけご飯。燃費が悪くよく食べる。藤丸には及ばないものの、彼のTHIRD-iへのハッキング方法を一目見ただけで覚え、ウイルスデータを先回りして消したりするなど高いハッキング能力を持つ。Jからは信頼されており、個人的な会話をすることがある。また自身の失態には言及されずにフォローされたため、失態を追及されるマヤには苛立ちを見せる。 神島脱獄の際にはJと共に逃亡し、後で合流したヤコブ達と共に潜伏していた。ラストシーズンにおけるテロでは、藤丸とJの補助を担当する。 原作のおまけではやられキャラのような扱いを受けている。 ヤコブ 無精髭の男。身長196cm、O型、乙女座。好物は焼肉を包む葉っぱとじゃがいも。大柄ではあるが小食のベジタリアン。顔や背格好が神島に似ていることから『THIRD-i』襲撃の際、神島を逃がすための囮となる。その後は裏切ったマヤを撃とうとするも失敗。中性子爆弾の起爆に失敗した後、Jと行動を共にする。 機械に弱いらしく、ミハエルのPCがウイルスに感染した際にPCを叩き折って強制終了させた。 カイン 金髪に長髪の女性。身長170cm、A型、獅子座。好物は海老。B:86W:58H:85。妹のアベルと常に一緒に行動している。藤丸とJが対峙した喫茶店で、ウイルスに侵された一般客を装い店内を混乱させる。無口なアベルに対し、マヤの失態に苛立つなど感情を表に出す。主に銃を使用する。 中性子爆弾の起爆に失敗した後、Jと行動を共にする。なお、ラストシーズンでは長髪をショートカットの髪型に変えている。 アベル 制服姿の少女。身長156cm、O型、水瓶座。よく食べる。好物はあえていうとプリンらしい。B:81W:56H:82。姉のカインと常に一緒に行動し、迫真の演技で店内を混乱させる。滅多に話さない。主にナイフなどの接近戦を用いる。遊園地で南海と激闘を起こすが加納とカインの介入により、勝負は付かなかった(これ以後、2人が対峙することはなく、むしろ、ラストシーズンでは対面することはなかったものの共闘している)。 中性子爆弾の起爆に失敗した後、Jと行動を共にする。 ユダ Kと直接連絡を取り合っている眼鏡をかけた男。身長176cm、A型。自身の計画を推し進めるKに不信感(Kを子供(あるいはお嬢様)で、指導者の器ではないと評した)を抱き、東京タワーにて反旗を翻す(本人曰く使命感)が、相討ちとなり死亡(死の間際、Kの事を妄信者と罵った)。 ホーネット Kに雇われた凄腕のクラッカー。クラッカーの中では名の通った存在で、ハッキングによって数々の犯罪を犯している。テロ組織の信者ではないが、Kと手を組み(しかし、Kを「妄執者」と密かに罵っている事からも信用していない事が伺え、Kもまたホーネットを「安いブタ」と罵っており、ホーネットにとってはファルコンこと藤丸よりも自分が上であることを証明するため、Kにとってはファルコンこと藤丸は自身の計画を邪魔する厄介者で早急に始末したいためという利害の一致によって、手を組んでいるに過ぎない)、ファルコンこと藤丸に妨害工作を仕掛ける。一度は藤丸を不意打ちという形で破るものの、二度目の対決では藤丸の仕掛けた罠にはめられる形で敗北。自身の犯罪記録を含めた個人情報を流出させられ、THIRD-iに連行された。その途中に藤丸(ファルコン)と対面する(初対面且つ最初で最後の対面)も反省する様子は全くなく、不敵な笑みを浮かべていた。南海には「ヘドがでるよ、ああゆう輩には」と言われた。
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