一関藩
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一関藩(いちのせきはん)は、江戸時代の藩の一つ。陸奥磐井郡一関(現在の岩手県一関市)に藩主居館を置いた。石高は3万石。この地に陣屋を置いた大名家は、いずれも仙台藩伊達家の内分分知の分家に当たる一関伊達家と田村家の2家である。前者は11年で改易・廃藩となったが、後者は180年余り続いて明治維新を迎えた。以下、後者の田村家一関藩を主として記述する。
- ^ a b c d e 大島 2006, p. 10.
- ^ 一関市の歴史上p.132
- ^ a b 大島 2006, p. 18.
- ^ a b c d e 大島 2006, p. 19.
- ^ a b c d 大島 2006, p. 20.
- ^ a b 大島 2006, p. 21.
- ^ 大島 2006, p. 22.
- ^ a b c d 大島 2006, p. 12.
- ^ 大島 2006, p. 13.
- ^ a b 大島 2006, p. 14.
- ^ 大島 2006, p. 15.
- ^ 徳富蘇峰『近世日本国民史 桜田事変』
- ^ 「一関城下絵図」
- ^ 「やぐらの広場」説明パネル(昭和61年「花と緑のモデル地区」指定により整備・一関市)
- ^ 「江戸切絵図 芝愛宕下絵図(一部)尾張屋版」(国立国会図書館)
- ^ 長矩の遺言が田村家により不明となったため、芝居などの創作だが人口に膾炙した「風誘う」の句が刻まれている。
- ^ 「田村家家伝文書」(一関市博物館)
- ^ 一関藩『内匠頭御預かり一件』
- ^ 「大慈山 祥雲寺 ご案内図」(一関市祥雲寺)
- ^ 環二通りの建設工事による(2011年、東京都)
- ^ 『徳川実紀』『田村家家伝文書』など
- ^ 「田村家文書」より「物成高調べ」(天保二年から安政三年まで)
- ^ 嘉永四年の年貢大豆が一千五百五石余。同「物成高調べ」(嘉永四年)
- ^ https://www.city.ichinoseki.iwate.jp/index.cfm/18,24403,148,402,html 豊吉之墓(岩手県指定文化財)
- ^ 「滝沢村百姓持高表(安政4(1857)年8月)」・一関市博物館ほか
一関藩
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一関藩では、藩の籾蔵を開いて飢人の救済につくしたため、領民の餓死はなかったといわれる。この藩では、飢人の姿を目の当たりにした藩医建部清庵が、後に飢饉のための救荒書を著した(後述)。 家中の藩士を除いた一関藩の領民人口は、宝永3年(1706年)の2万7785人をピークにして以後は漸減していき、寛延3年(1750年)に2万5009人だった人口が、宝暦7年(1757年)には2万1877人にまで減った。これは宝暦の飢饉の影響と考えられている。 飢饉の後、領内の荒廃や疲弊は激しくなり、安永年間のころには4000石が散田になった。
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一関藩
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仙台藩の支藩である一関藩も、本藩にならって買米制度を財政の根幹とした。基本的には仙台藩と同様の仕組みで、春から夏秋にかけて本金(元金)を無利子で貸し付け、農民たちはそれを営農資金にして秋に米で返済するというものであった。買い上げ価格は江戸の相場と国元の相場の平均だったが、当初は国元の米価より高値だったため、農民たちは「御恵金(おめぐみきん)」と呼んでありがたがった。 しかし、享保のころになると供出は強制的なものになり、ほぼ租税と同じものになった。さらに天明のころから秋の米相場が下がった時には現金で強制的に買い上げるようになり、代金が越年して後払いになることも多かった。強制的な買い上げは、収賄や本金の着服など役人の不正もあって不評であり、これが寛政の百姓一揆の原因の1つともなった。 しかし藩の買米制度は、さまざまな問題を起こしながらも、藩財政の最重要施策として幕末の終焉まで継続した。一関藩は、買米の額や方法は仙台藩に伺いを立てて決めた。買米は、前もって仙台藩の御蔵方へ本金250両を納め、農民への支払いは仙台藩の代官と郡方役人が行ない、米の取り納めや北上川を使って舟運で米を運搬するのも仙台藩が全て引き受けた。これらは、両藩の家老同士の話し合いで決められた()。
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