柳生藩とは? わかりやすく解説

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柳生藩

読み方:ヤギュウハン(yagyuuhan)

大和添上郡柳生藩名


柳生藩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/06 15:42 UTC 版)

柳生藩(やぎゅうはん)は、大和国添上郡柳生郷(現奈良市柳生地区)を治めた。石高1万石程度の小藩であったが、藩主家の柳生家(江戸柳生家)は代々将軍家の剣術指南役として幕閣に重きをなした。藩庁は柳生陣屋

藩史

藩祖である宗矩の死後、1万2500石の所領は、有名な長男の柳生三厳(十兵衛)に8300石、三男の柳生宗冬に4000石、四男の六丸(列堂義仙)に200石、と分知されたため、柳生家は大名から旗本となった。三巌の死後、宗冬がその家督と遺領を継ぎ(4000石は幕府に返上)、さらに寛文8年(1668年)1700石を加増され、1万石を領する大名に復帰する。藩庁は柳生陣屋

代々の藩主は将軍家の剣術指南役を務めるため、江戸定府していた。

以後、柳生家が13代にわたって支配し、明治時代を迎えた。

歴代藩主

柳生家

譜代 - 1万2500石→8300石(旗本)→1万石

氏名 院号 官位 在職期間 享年 養子元の氏
1 柳生宗矩
やぎゅう むねのり
芳徳院 従四位下
但馬守
寛永13年 - 正保3年
1636年 - 1646年
76
(2) 柳生三厳
やぎゅう みつよし
長岩院 - 正保3年 - 慶安3年
1646年 - 1650年
44
3 柳生宗冬
やぎゅう むねふゆ
- 飛騨守 寛文8年 - 延宝3年
1668年 - 1675年
63?
4 柳生宗在
やぎゅう むねあり
寂光院 従五位下
対馬守
延宝3年 - 元禄2年
1675年 - 1689年
36
5 柳生俊方
やぎゅう としかた
- 従五位下
備前守
元禄2年 - 享保15年
1689年 - 1730年
58
6 柳生俊平
やぎゅう としひら
得心院 従五位下
飛騨守
享保15年 - 寛保2年
1730年 - 1742年
70 久松松平家
7 柳生俊峯
やぎゅう としみね
大心院 従五位下
備前守
寛保2年 - 宝暦13年
1742年 - 1763年
45 真田家
8 柳生俊則
やぎゅう としのり
- 従五位下
但馬守
宝暦13年 - 文化4年
1763年 - 1807年
87 松前家
9 柳生俊豊
やぎゅう としとよ
- 従五位下
飛騨守
文化4年 - 文政3年
1807年 - 1820年
31
10 柳生俊章
やぎゅう としあきら
大機院 従五位下
飛騨守
文政3年 - 嘉永2年
1820年 - 1849年
54
11 柳生俊能
やぎゅう としよし
大源院 従五位下
飛騨守
嘉永2年 - 嘉永3年
1849年 - 1850年
21 田沼家
12 柳生俊順
やぎゅう としむね
陽徳院 従五位下
但馬守
嘉永3年 - 文久2年
1850年 - 1862年
27 高家武田家
13 柳生俊益
やぎゅう とします
雄心院 従五位下
但馬守
文久2年 - 明治2年
1862年 - 1869年
77 高家武田家

幕末の領地

明治維新後に、添上郡1村で相給となっていた旗本領と、山辺郡2村(旧津藩領1村、柳本藩領1村)が加わった。

関連項目

先代
大和国
行政区の変遷
1636年 - 1871年 (柳生藩→柳生県)
次代
奈良県(第1次)

柳生藩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 14:58 UTC 版)

柳生氏」の記事における「柳生藩」の解説

詳細は「柳生藩」を参照 宗矩の死後遺領は3人の息子(三厳、宗冬、列堂義仙)によって分知されたため、柳生氏一代旗本に戻るが、三厳の死後家督相続した宗冬の代に再び大名復帰する以後明治維新まで柳生藩を領した。しかし藩主江戸定府していたこともあって、城下発展はあまり見られなかった。 宗家の他に尾張藩仕えた宗矩の甥の柳生利厳兵庫助)の系統尾張柳生)がある。

※この「柳生藩」の解説は、「柳生氏」の解説の一部です。
「柳生藩」を含む「柳生氏」の記事については、「柳生氏」の概要を参照ください。

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