磯野 カツオ
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磯野カツオ
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「サザエさんの登場人物」の記事における「磯野カツオ」の解説
(いその カツオ) 声 - 大山のぶ代(1969年10月5日 - 1969年12月21日)→高橋和枝(1969年12月28日 - 1998年5月10日)→冨永みーな(1998年5月17日 - ) 演 - 吉原誠利→佐野大輔→斎藤優一→大森嘉之→上村裕樹→田宮賢太朗→荒井健太郎→清水錬、(大人のカツオ) - トシ(タカアンドトシ)→荒牧慶彦(舞台版)→濱田岳 サザエの弟であり、ワカメの兄、タラオの叔父(続柄通り)、マスオの義弟で海平・なぎえ・鯛造・トシオの甥、ノリスケのいとこで、イクラのいとこ叔父(続柄通り)。波平とフネの第二子で、磯野家の長男。 原作での誕生年は、1938年(昭和13年)。11歳。血液型はB型。原作ではサザエと16歳違いだが、アニメでは13歳差である。アニメ版での誕生日は10月3日。 呼ばれ方 波平、フネ、サザエは「カツオ」、マスオ、ノリスケ、難物、甚六、三郎らは「カツオ君」、ワカメは「お兄ちゃん」、タラオは、「カツオお兄ちゃん」(カツオ兄ちゃんと呼ぶ事もある)、裏のおじいちゃん、おばあちゃん、軽、タイコらからは「カツオちゃん」、担任の先生、中島、橋本、西原などは「磯野」、花沢、カオリ、早川は「磯野君」、堀川は「ワカメちゃんのお兄さん」と呼ぶ。 原作の初期のカツオ 初期は、「磯野カツヲ(いその カツヲ)」が正式な名前であったが、時代背景の変化などから現在の「カツオ」という表記に変更された。 連載開始当初は、「ワカメの面倒をよく見ているちょっと抜けているお兄さん」といった雰囲気を持っていた。 当初は非常に子供っぽいキャラクターであり、要領も決して良くはなかった。しかし後半になるにつれ、現在のアニメ版のようなズル賢く機転の利くわんぱく坊主となる。また、かなりおしゃべりになって、登場回数も格段に多くなる。この時には波平の老後の対処を冷静に計画するなど大人びた一面も持つようになる。 髪型 髪型は基本的に丸刈り。原作初期は短髪で、回によっては刈り上げ状態(後期のタラオに近い髪型)で描かれていたこともある。また、丸刈り頭が時々伸びてスミベタで描かれるときもあり、アニメでも散髪に行くエピソードなどでは、普段の頭より濃い色で描かれている。 性格 先述通りイタズラ好きでわんぱくだが、その反面非常に口達者で外面がいい一面や、家族思いの一面もある。さらに良かれと思ってしたことやちょっとした嘘が引き金で家庭内トラブルになることも多いものの正義感に厚い所もあり、ワカメやタラオをいじめるものは許さない。遊ぶことが大好きで学校の勉強は嫌いだが、頭の回転は非常に早く行動力や判断力も高い。特にいたずらを仕掛ける時や(後述「無類のいたずら好き」を参照)自分が得するために何かを企む時にこういった傾向が顕著である。アニメでも愛想がよく、面倒見がよい、妹のワカメや甥のタラオにとって「頼れるお兄ちゃん」である。しかし、時々デタラメなことをタラオに吹き込ませそれを真に受けてしまい、サザエに「タラちゃんにいい加減なことを教えて!!」と叱責されるのがオチである。 サザエ同様父親似。 サザエや波平の隠しごとは、たいていカツオによって見破られる(本人も「家族で秘密は良くないと思う」と言っている)。 世渡り上手であり、原作では葉書一枚をわらしべ長者のように交換していき、最終的にクリスマスツリーと交換、波平に「ワシより世渡りがうまい」と驚かせる。 サザエたちから頼まれた用事をきちんと済ませたことがほとんどないため、信用されることが少ない。 マスオ同様カツオも隠し下手。机の引き出しにオヤツを隠しているのをサザエに簡単に見つけられてしまう。 恋愛について いわゆる面食いで、ウキエのような美人に一目惚れしてしまう傾向にある。相手が同じ小学生の場合もあるが、年上だった場合は相手が既に結婚していたり、婚約者がいるというオチがほとんどである。また、同じクラスのカオリに片思いをしているものの一歩引いている面もあり決して外見だけで選んでいるわけではないようである。 対してカツオは、花沢からことあるごとに猛烈なアタックを受けているが、気が強く男勝りで、ところどころ自己中心的な性格ということもあり敬遠している。ただし、花沢の母親が出掛けて父娘だけの時は、たまに夕飯にお呼ばれすることもあるため、友人としては仲がよく仲間意識もある。大学受験に全て不合格だった際には花沢不動産に就職しようと考えていたことがある。また、25年後の磯野家では花沢花子の押しに負けて結婚して、磯野家に同居している。 好きなこと・特技など 得意科目は体育。 運動神経がいい。学校で立たされている時に倒立をして、クラスの一同を驚かせたこともある。 サザエにいつも追いかけられているため、足が速い。 趣味はスポーツ全般(特に野球、サッカーが好き)。お魚くわえたドラ猫追っかけるふりをして野球に出かけることもある。 食い意地が張っていて、普段のおやつはもちろん、お中元やお客さんが持ってきたおみやげ、近所からのおすそ分けなど人より多く食べたがる。 女装がうまい。カツオがセーラー服を着て女装しているとは知らず波平から「カツオはどうした? 『お友達』が待っとられるのに」と言わせたり、化粧品のセールスマンに化粧をされたりしたことがある。さらに鼻を掴んで廃品回収屋や三河屋の三郎の真似をしている。廃品回収屋の真似をした時は、通り掛かった家の女住人が本物と間違えてラジオを持って出て来たほど似ている。 モノマネではないが、原作後期においてカツオの声がフネですら区別がつかないほど波平にそっくりになった。フネが「カツオ相手に話している」と思って波平の陰口を言っていたが、実は波平本人だったというエピソードがある。 1番好きな食べ物はカツオのタタキ 無類のいたずら好き アニメ版では悪巧みしてサザエによくいたずらを仕掛け、そのせいで怒られて追いかけられたり耳をつねられることが多々ある。また、上記のように食い意地が張っているため、悪知恵を働かせてつまみ食いをすることもあるが、決まってサザエに見つかってしまう。その後、波平に「バカモン!!(あるいはバカ者!!)」と怒鳴られるのが恒例となっている。話によってはカツオへのお仕置きとしてげんこつを落とされる、押し入れや物置に閉じ込められる、外出禁止や部屋から一歩も出るなと言われることもある。サザエが大声を上げながらカツオを追いかけたり、ケンカの元々の原因がサザエだったりすると「サザエもサザエだ!」とともに説教を受ける場合もある。何もしていない時もいつも疑われるため、一時「ヌレギヌ帳」というものを書いたことがある。 しかし、原作では波平をほとんど丸め込んでいるため叱られることは少なく、その上波平のことを「扱いやすい」と思っている。連載後期には波平を脅迫して小遣いをせしめたり汚い言葉を使うようなキャラクターとなっていった。 遊び・交友関係 とにかく遊ぶのが大好き。アニメでは親友の中島と共に他の男の子たちと主に野球をするなど基本的に外で遊ぶことが多い。また、放課後では中島との2人での行動が目立つが、日々の学校生活では中島、花沢、カオリとその親友の早川を含めた5人で過ごしていることが多い。親戚(サザエの義甥)のノリオも大阪旅行に行った時に「自分よりも手強い」と言いつつも最終的には気が合った。 高校生と嘘をつき、見ず知らずの中年女性と文通していたこともあった。 部屋で一人マンガを読んで笑うなどの描写も多い。また、上記のとおり面倒見がいいので年下のタラオたちと子守りがてら一緒に遊ぶこともある。 カツオが「(サッカー以外の)子供の遊びは、主に『卒業』」と言う場面がある。イクラ、タラオ、ワカメにそう言っているのをフネに聞かれて転ぶシーンもある。 学校、勉強について 原作においては、学校での生活や友達関係が描かれることは少ない。アニメ版では「かもめ第三小学校」に通い(ワカメも同様)、5年3組に在籍している。担任の先生からは時々叱られ、廊下に立たされることもあるが愛されてもいる。 波平にランドセルでの登校を禁止された時は、風呂敷に教科書などを入れて登校していた。 成績は悪く、テストでは毎回のように低い点を取るため、両親やサザエから「勉強しなさい」と叱られる。「極力」を「局力」と書くなど漢字の間違いも多い。だが勉強を邪魔されて怒るなどまじめな一面もあり、努力の末にテストで高得点を取り、その際に派手な演出をすることもある。また、算数のテストで100点を取ったことがある。 夏休みの宿題は、休みの後半になってから波平とマスオに手伝わせることが多い。マスオが時期を見計らって出張して、宿題の手伝いから逃れたのを見て、それを真似た波平が出張と偽って逃れようとしたことがある。その時は、伊佐坂難物が小説を書くために缶詰になっていた都内のホテルの一室で過ごそうとした。しかし、カツオの方が一枚上手で、伊佐坂の担当のノリスケに自分の宿題を持って行ってもらい、結局手伝わされた。だが唯一カツオだけ(一部波平も手伝っている)で宿題を終わらせたことがある。また、一日で夏休みの宿題を片付けようとしてダウンしたこともあった。 本人によると、塾は嫌いではないが、勉強が嫌い。 旅行など 外面がよく、修学旅行に行くと旅館の手伝いを積極的に行い、家に養子のお誘いが来た。旅行先を気に入ったりして転校しようとし、家族に心配をかけたりもする。家族旅行で別行動を取って迷惑をかけたこともある。 旅行ではないが、三郎の母校が廃校に追い込まれそうになった時も、廃校を阻止するために転校しようとしたことがある。これに関して波平も言葉の上では賛成していたが、その後学校の存続が決まり転校の話は立ち消えとなった。 その他エピソード 姉のサザエとは年齢差が16歳(アニメ版では13歳)もあることから、いわゆる謎本などではサザエとは異母姉弟である可能性が指摘されている。ただし、物語の時代背景となる原作連載当時は、この位の年齢差の兄弟姉妹はごく普通に存在していた。 サザエに催眠術を掛けることができる。 サザエと同じく寝相が悪い。 幼い頃、タクシーのことを「シー、シー」と言っていた。 2011年の27時間テレビ内で放送された「カツオ明日のスター」(作品No.6503、6504)では家族に内緒でドラマの子役オーディションに応募したことがあり、書類審査は通過したものの、テレビ局で行われた面接の際に緊張のあまり辞退した。 2年生のとき、生まれたばかりのタラオを「猿に似てると思う」と言ったことがあったが、その後タラオが退院するまで掃除当番をさぼって早く帰ってずっと待っていたという(翌日廊下に立たされてしまった)。 絵が下手。 作者による20年後の予想図では妻と二人の子供がいる。また、「サザエさん30年後」では波平に似て頭頂部が禿げている。 2009年に放送された江崎グリコのCMでは、カツオは川原で野球の練習に励んでいるが土手には花沢不動産の車が止まっている。
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磯野カツオ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 05:08 UTC 版)
高橋和枝が体調不良でスタジオに来られなくなった日、ディレクターから「カツオできるか?」と聞かれ、自身は「出来ません」と答えたが、「ちょっとやってみよう」と言われてその日のカツオの台詞を収録。それまで男の子を演じたことがなく、カツオを演じたのは不思議な感覚だったという。自身は「高橋のことが大好きで、その高橋が演じるカツオの素晴らしさを目の当たりにしていたので、どうしても高橋のカツオをなぞるような感じになってしまい、どうしていいのかわからず混乱してしまった」と語っている。次の週に高橋が入院し、「入院の間だけやってくれ」とディレクターに言われ、「自分でも違和感があるけど仕方無い。やらせていただこう」「高橋はカツオに対して何を大切にしてのだろう?」と自分なりに考えて演じたと語っている。高橋には絶対戻って欲しかったが、それは叶わず、自身が3代目・磯野カツオ役になる。後日、高橋が「冨永ならいい」と言ったのを聞き、とても嬉しく心強かったと述べた。
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磯野カツオ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 08:17 UTC 版)
前述の通り『サザエさん』では1969年から2か月半で自主降板した大山のぶ代に代わって磯野カツオ役を担当。2代目であるが、登板時期が3か月目と早く、担当期間が29年半と長いため、多くの人々に知られたことが影響して、「初代カツオ=高橋和枝」と思われるほどの代表作となった。 高橋が倒れ、同時期まで伊佐坂ウキエ役などで収録に参加していた冨永みーなと急遽交代した直後、その旨を事前に通達されなかったことで視聴者から問い合わせが殺到するが、高橋の容態が知らされると励ましや回復、その後の番組復帰を願う声や手紙が沢山寄せられた。励ましの手紙のなかにはサッカー日本代表の中田英寿や元F1レーサーの中野信治からの手紙もあり、高橋は病床で「私の宝物」と言って喜んでいた。 冨永は当初、高橋が復帰するまでの一時的な処置のつもりだったが、その後高橋が29年半務めた磯野カツオ役を降板することを公表したことにより、そのまま3代目として正式に演じることになった。 永井一郎によると危篤状態の際、周囲が「高橋さん」と呼びかけても反応がなかったが、「カツオくん」と呼びかけると「はーい」と小さく返答したという。また、同様に花沢さん役の山本圭子も見舞いに行った際、「磯野くん」と呼び掛けたところ返事をしたとのことである。 葬儀の席で弔辞を担当した永井は、波平がカツオに話しかける口調で「カツオ。親より先に逝く奴があるか」「カツオ、桜が咲いたよ。散歩に行かんか」などと呼びかけた。永井本人は冷静に語ろうとしたが感極まって涙声になり、弔問者の涙を誘った。
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