強敵メカ&マシン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 02:59 UTC 版)
以下は敵側による脅威級能力を持つメカ&マシン カール(K.A.R.R.) K.A.R.R.とは、ナイト2000よりも半年早く完成していた、同じくウィルトン・ナイト開発による"ドリーム・カー"の第1号車であり、正式名称はKnight Automated Roving Robot。 K.I.T.T.の基本プログラムが「人間(主にマイケル)への奉仕および命の遵守」という利他的なものであるのに対し、K.A.R.R.のそれは「自己の保存」という利己的なものであり、"野生の動物の本能に近い"とされている。ウィルトンがK.A.R.R.のプログラムが大いなる欠陥であると気付いた時には、既に自身を侵していた病魔と経営周りでのごたごたが重なったこともあって、新たなドリーム・カー(後のK.I.T.T.)製作と自らの後継者探しを優先せざるを得なくなり、K.A.R.R.は財団関係者からすら忘れ去られたままナイト工業博物館の3番研究室に機能停止した状態で放置されることとなった。 その後、K.A.R.R.は"お宝"を目当てにナイト工業博物館に侵入したコソ泥、トニー(マイケル・マクレー、声:内海賢二)とレブ(ウィリアム・サンダーソン、声:千田光男)によって偶然再起動され、そのまま2人を乗せて逃亡。 基本的なデータ以外は全くの初期状態であるK.A.R.R.は社会常識にも欠けており、不遜な態度を取りながらもギブ&テイクの関係として2人に請われるがままに協力しての金品強奪を繰り返す。だが、整備をさせるためにボニーを拉致したことから、彼らの居場所と次の計画がマイケル側に発覚。K.I.T.T.との対決となるが、基本プログラムの違いを利用して正面から突っ込み合うチキンレースを仕掛けたマイケルの作戦に嵌り、衝突直前で反射的にステアリングを切ったために断崖から落下し、爆発炎上した(シーズン1第8話「ナイトライダー6(後半)・激闘!善と悪2台のナイト2000(原題:TRUST DOESN'T RUST)」)。 それから2年後の夏、海岸でトレジャーハンティング中のカップルのジョン・スタントン(ジェフリー・オストラッジ、声:佐古雅誉(現:佐古正人))とマンディ(ジェニファー・ホルムス、声:高橋ひろ子)に砂浜に埋まっていたところを掘り起こされ、ジョンが外れていた車内のコードを接続したことによりK.A.R.R.は復活する。 この時点ではK.A.R.R.も「駆け引き」を身につけており、ジョンに自分の性能を見せつけた上で「(時給4ドルでボートの修理をしている現状を)空しいとは思わないか?人生を変えてみたくはないか?」と言葉巧みに誘惑し、利用する事でマイケルとK.I.T.T.をおびき寄せようと画策する。 また、ジョンが勤めているボート会社のオーナー・エディが体調を理由に会社をジョンに譲ると言っていたのを盗聴し、エディの体をスキャンしてペースメーカーを入れている事を知ると、ペースメーカーを誤作動させて心臓発作を起こし会社の譲渡を前倒しさせようとしたり、ジョンの声色を使ってマンディを呼び出し、車内に閉じ込め室温を上げてジョンを脅迫したりといった冷酷な一面も見せる。 故障しているアルファ回路のスペアを奪うためナイト財団トレーラーを襲い、その際にボニーが対K.A.R.R.用に出力を倍に調整したレーザーを奪う。 奪ったレーザーを取り付け、金の延棒を輸送するトラックを囮にマイケルとK.I.T.T.をおびき寄せ最終決戦を挑むが、マイケルが切り札としてK.I.T.T.に取り付けておいた強力反射板によってレーザーをはね返され、唯一の弱点であるスキャナーに被弾する。最後は、K.I.T.T.とのターボジャンプによる空中戦に敗れ、バラバラに破壊されてしまうが、K.A.R.R.そのもの。はまだ機能を停止していなかった(シーズン3第5話「悪魔のナイト2000カールまたまた出現!復讐の空中大勝負!!(原題:K.I.T.T. vs. K.A.R.R.)」。 日本語版での一人称は「私」、二人称は「お前(またはお前達)」。また、特定の相手に対しては名前で呼び、シーズン1では「K.I.T.T. 警告する、コースを変えろ!!」、シーズン3では「これで最後だマイケル・ナイト!!」と言う場面がある。なおK.I.T.T.は丁寧口調な話し方をするのに対し、K.A.R.R.は威圧(=上から目線)的な話し方をする。 また2008年に稼働していたパチスロ(銀座)でのバトルイベントにも登場(声:麦人)する。外観は再登場時後半以降(スキャナーの色がアンバー、カラーリングがブラック&シルバーの上下ツートン)のものとなっている。倒した時の演出は原作(シーズン1第8話)と同じチキンレースの場面であるが、原作でK.A.R.R.が衝突寸前状態でハンドルを切って崖から転落ではなく、K.I.T.T.と衝突して弾き飛ばすとゲーム勝利となり逆にK.I.T.T.が弾き飛ばされるとゲーム敗北となる。 K.A.R.R.のK.I.T.T.に対する外観の相違点は以下の通り。 初登場時ボイスインジケータがK.I.T.T.のように表示部全体が明滅するタイプではなく、縦3列のグラフィック・レベルメーター方式となっている。表示色はイエロー。表示パターンは中央列が表示部中心から上下へ、左右の列が表示部上端と下端から中心へ向けて伸びる方式。 ライセンスプレート(ナンバープレート)は無し。 スキャナーの作動音がK.I.T.T.より低く、濁った「グオーン、グオーン」という音色になっている。K.I.T.T.の音は「フォンフォン」である。 このエピソードではK.I.T.T.と外観上の相違点が一切無く、全身ブラックでスキャナーの発光色も赤である。中盤辺りで拉致されたボニーを救出するため、K.A.R.R.のルーフにしがみつくマイケルに後方からK.I.T.T.が駆けつける場面に於いて、その直後マイケルがK.I.T.T.に飛び移る場面では両者が同じ画面で2台映っている(この場面では右前方がK.A.R.R.で左後方がK.I.T.T.)。 再登場時ボイスインジケーター(K.A.R.R.側は初登場時と同じだが、K.I.T.T.側のインジケーターがシーズン1第13話からK.A.R.R.と近いタイプのもの(表示色は赤で表示パターンが3列とも中心から上下へ伸びる方式)に変更されている。 ライセンスプレートの追加。K.I.T.T.と同じカリフォルニアナンバーだが、表記は「KNIGHT」ではなく「KARR」。 スキャナーの発光色がアンバー(黄とオレンジの中間の色)。作動音は、K.I.T.T.の音をベースに禍々しくしたような「ボォンボォン」というような音に変更されており、初登場時の音とは異なる。 エンジン音、走行音についても、スキャナーと同じくK.I.T.T.のものをベースに禍々しさを加えた音となっており、初登場時とは異なる。 内装関連が前期型(シーズン1のK.I.T.T.と同じ)。例:「TURBO BOOST」のスイッチボタン、アクセルペダルに発光LEDがない等。 エピソード後半よりブラック&シルバーのツートンカラーに変更(脚本ではジョンによる塗装)。なおエピソード前半は初登場時やK.I.T.T.と同じ全身ブラックでスキャナーの発光色のみアンバーとなっている。 ゴライアス(GOLIATH) シーズン2第1話「ナイトライダー2・無敵ゴライアスVSナイト2000(原題:GOLIATH)」に登場する、ウィルトンの息子ガースが作り上げた箱型セミトレーラー。 自白を強要させる毒薬「オルータ」を使用し、K.I.T.T.と同じ分子結合殻の構造式を知るエリオット(後に死亡)とデボンから3つの構造式を獲得し完成させた。 初対決では、マイケルがゴライアスを見くびっていたためにK.I.T.T.共々瀕死の重傷を負わされてしまった。K.I.T.T.曰く「デカイだけが取り得のクズ鉄の塊」。 なおAI等のハイテク装備を搭載しているわけではないので、車両としては人間が運転しなければならない一般的なトレーラーである。 初登場時には、キャビン屋根部にロケットランチャー4基、およびフロントバンパーに催涙ガス発射口4門を装備している。また、レッドブラフ襲撃要員であるツオンベ配下の兵士をバンに乗車させていたが、ナイト2000に装備されたレーザーで扉を焼かれて閉じ込められている。 トレーラーヘッド側のカプラとトレーラーのキングピンとを連結する第五輪だけ分子結合殻のコーティングが薄く脆いことが唯一の弱点であり、2発目のレーザーで撃ち抜かれトレーラーヘッドのみの状態となる。最後は、残り1発となったミサイルを発射する瞬間にナイト2000の最後のレーザーを撃ち込まれ、爆発炎上する。 2度目はシーズン2第17話「ナイトライダー3・替え玉博士略奪作戦 (原題:GOLIATH RETURNS)」に登場し、エイドリアンが破壊された部品を回収して復活させており、その際にロケットランチャーは取り外され、弱点も解消されている。最終的にはナイト2000に乗るマイケルを後ろから追跡し続けるガースは先述の通りマイケルを倒すことに固執し本来の目的を完全に忘れ、断崖絶壁の丘でグラップリングフックで軌道を逸らして急停車したナイト2000に対してアクセル全開で突っ込みその勢いのまま海へ転落、その際の落下中にヘッドとトレーラーが外れている。 トレーラーヘッドのベース車両は73年ピータービルト352 ペースメーカー。ライセンスプレート(ナンバープレート)は無し。2008年に稼働していたパチスロ(銀座)でのバトルイベントでもガース(声:有川博)と共に登場する。倒した時の演出は原作ではレーザーを使っていたが、レーザーは使わずゴライアスの前輪に体当たりするという形に変更されている。前輪に体当たりしゴライアスを横転させるとゲーム勝利となるが、逆にK.I.T.T.が弾き飛ばされるとゲーム敗北となる。 殺人ヘリ(SX-411) シーズン2第3話「殺人ヘリ攻撃ミサイルの恐怖!決死の空中戦 超パワー全開(原題:MERCHANT OF DEATH)」に登場する最新鋭の戦闘型ヘリコプター。 強力な破壊力を持つ熱線追尾型の「スレッジ・ハマー・ミサイル」を搭載している。操縦者はジャック・クレイゲン(ジョー・ラデュウ、声:柴田秀勝)。エピソード冒頭 で調査に潜入していたアメリア・クレルモン(デボラ・アリソン、声:榊原良子)を追撃し殺害。終盤でナイト2000と一騎討ちをし、機銃とスレッジ・ハマー・ミサイルで攻撃する。ミサイルを新装備のウルトラマグネシウムでかわし、スモーク・リリースの煙幕で視界を遮りかく乱するマイケルの戦法に怯んだ隙に、高台に上りパワー全開のターボブーストでヘリの上空にジャンプしたナイト2000から発射されたマイクロジャム(劇中では「マイクロウェーブ」と呼称)の直撃を受け、エンジンが停止し不時着した。操縦者のクレイゲンは機を乗り捨てて逃げようとしたが、ナイト2000のルーフから身を乗り出し飛び掛かるマイケルの前に倒された。また2008年に稼働していたパチスロ(銀座)でのバトルイベントにも登場する。倒した時の演出は原作と同様高台からジャンプする場面までは同じだが、原作ではマイクロジャムを使う描写が、テレ朝コミックス版「ナイトライダー2 爆走!ナイト2000」と同じ体当たりで墜落させる描写となっている。 赤い殺人カー(DRONE CAR) シーズン3第1話「ナイトライダー5・強敵!赤い殺人カー(原題:KNIGHT OF THE DRONES)」に登場する。 開発者はデビッド・ホルストン博士(ジャレッド・マーティン、声:津嘉山正種)。コンピューターを搭載し、リモートコントロールで遠隔操作ができる無人の車。冒頭ではサンタクララ刑務所のゲートを突き破り収監されていたC・J・ジャクソン(ジム・ブラウン、声:飯塚昭三)を乗せて走り去り、降ろした後サンフランシスコの坂をマイケルとK.I.T.T.から逃げ回ったがタクシーに激突寸前にかわし、道路工事の土砂に突っ込んで停車した。中盤ではフロントグリルに搭載した強力なミサイルにより、マフラーをロックオンされたナイト2000を破壊寸前にまで追いやった。終盤では同型の車が2台同時に登場し、装いも新たに後期仕様で復活したナイト2000を前後から挟み撃ちして追いつめるが、スキーモードでミサイルをかわされて同士討ちとなり破壊された。車種は83年フォード・サンダーバード。ライセンスプレート(ナンバープレート)は冒頭の1台目は1FPE817で終盤の2台は1GDM087と1GKE220。また2008年に稼働していたパチスロ(銀座)でのバトルイベントにも登場するが、車体の色が赤色ではなく白色となっている。倒した時の演出は原作と同じくスキーモードでミサイルを回避し同士撃ちさせるとゲーム勝利となるが、ミサイルを回避できず被弾するとゲーム敗北となる。 ジャガーノート(JUGGERNAUT) シーズン4第1話「無敵装甲車ジャガーノート 大激突“破壊編”/大勝負“再生編”(原題:KNIGHT OF THE JUGGERNAUT)」に登場する。 セルニウム116(アイソトープ)の強奪計画を企てる国際的テロリストである、フィリップ・ノルドストロム(ジョン・コンシダイン、声:石田太郎)によって設計され、ファーンドリー社によって開発された装甲車。車体前部に象の鼻のような伸縮式の激突用ラムを装備しており、これによって標的を粉砕する。操縦者はノルドストロムの部下・ハウアー(ニコラス・ワース、声:郷里大輔)。分子結合殻を無効化する溶液を散水車で浴びせられた直後のナイト2000を不意討ちし、猛攻を加えてスクラップ状態にまで陥れた。またゴライアスのように厳重警戒を強行突破してセルニウム116の強奪を行った。終盤では激突用ラムに強力な爆破装置が追加されており、SPM仕様で復活したナイト2000と再戦するも、オイルスリックで制御不能となり燃料タンク車に激突して爆発・炎上した。カラーは冒頭ではシルバーメタリックで、フロントゲージを装備後はグレーに変更。また2008年に稼働したパチスロ(銀座)でのバトルイベントにも登場し激突用ラムの先端部分が常時回転しており、ミサイルを撃ってくるなど原作よりも大幅に強化されている。パイロットのハウアーは原作よりもスマート体型で声も原作と異なる。倒した時の演出は原作と同じくオイルスリック(マイケル(=ささきいさお)の声で「オイルのごちそう」)で横転させればゲーム勝利となるが、ミサイルを回避できず被弾するとゲーム敗北となる。
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