arch
「arch」の意味
「arch」は、主に3つの意味がある。まず、建築物や構造物において、上部を支えるための弧状の構造を指す。また、足の裏にある弓状の部分を表す用語としても使用される。さらに、「arch」は、他の単語と組み合わせて、最高位や最も重要なものを意味する接頭辞としても機能する。「arch」の発音・読み方
「arch」の発音は、IPA表記では /ɑːrtʃ/ であり、カタカナ表記では「アーチ」となる。日本人が発音する際には、「アーチ」と読むことが一般的である。「arch」の定義を英語で解説
An arch is a curved structure that spans an elevated space and may support the weight above it, such as a bridge or the upper part of a building. In anatomy, the arch refers to the curved part of the sole of the foot. As a prefix, ""arch"" can be combined with other words to indicate the highest rank or supreme importance.「arch」の類語
「arch」に関連する類語として、次のようなものがある。建築物や構造物における弧状の構造に関連する類語としては、「vault」や「dome」が挙げられる。また、「arch」が接頭辞として使用される場合、「chief」や「principal」などの言葉が同様の意味を持つ。「arch」に関連する用語・表現
「arch」に関連する用語や表現として、「architect」(建築家)、「archaeology」(考古学)、「archipelago」(群島)、「archaic」(古風な)、「monarch」(君主)などがある。これらの単語は、「arch」が含まれることで、それぞれの意味に関連性が生まれている。「arch」の例文
1. The stone arch bridge is a beautiful piece of architecture.(石造りのアーチ橋は美しい建築物である。)2. The arch of her foot was hurting after a long walk.(長い散歩の後、彼女の足のアーチが痛んでいた。)
3. The archbishop is the highest-ranking bishop in the church.(大司教は教会において最高位の司教である。)
4. The ancient Roman aqueducts were supported by a series of arches.(古代ローマの水道橋は一連のアーチによって支えられていた。)
5. The arch-rival companies competed fiercely in the market.(最大のライバル企業同士が市場で激しく競い合った。)
6. The Gothic cathedral is famous for its pointed arches.(ゴシック様式の大聖堂は尖ったアーチで有名である。)
7. The arch of the foot supports the body's weight while walking.(足のアーチは歩行中に体重を支える役割を果たす。)
8. The arch-enemy of the superhero is a powerful villain.(スーパーヒーローの最大の敵は強力な悪役である。)
9. The archway led to a beautiful courtyard.(アーチ状の通路が美しい中庭に続いていた。)
10. The monarch's authority is considered archaic in modern times.(君主の権威は現代では古風とされている。)
アーチ【arch】
アーチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/05 23:07 UTC 版)
アーチ(英: arch)とは、下に開口部を設ける機能と支持体としての機能を備えた、典型的には曲線的な部分の[1]、あるいはそのアーチに形状が似た構造物である[1]。
概要

アーチは建築史を語る上で非常に重要な要素である。世界的に見ると古代から19世紀までの建築物の多くは組積造であり、 アーチは古代エジプト、バビロニア、ギリシャ、アッシリアなどで古くから使われていたが、その多くは地下の構造物であった。古代ローマ人はアーチを利用し、たとえばポン・デュ・ガール(ユゼスの湧き水を50km離れたニームにまで運ぶ水道(水路)をガルドン川を越えて通すための水路橋)も建造し、またコロッセオではオーダーと組み合わせることで、装飾的な外壁を生み出した。
アーチは下に開口部を生み出すので、下に川の水を通さなければならない橋や、また建物の壁に出入口や窓を造る場合、門を造る場合、等々に使われる。
アーチ形状の構造物内では、鉛直方向の荷重の大部分の力は圧縮力であり、その力は両端の支点まで伝えられる。 アーチは、石材や焼成煉瓦など、圧縮に強い建築材料で組むことができる。
アーチは2次元内に収まるものであるが、これを3次元に展開したものがヴォールトとドームである[2]。ヴォールトはアーチに属する平面に垂直な直線上を移動させた際の軌跡が描く立体であり、ドームはアーチの対称軸周りにアーチを回転させた際の軌跡が描く立体である。いずれも大きな空間を、組積造にて実現するには欠かせない技術である。
なお、窯を組む場合もアーチで組む場合がある。
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二重の飾り迫縁(ポルトガル)
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石造りの廃墟にあるアーチ(ドイツ)
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ハバナの Casa Simón Bolívar のアーチ
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ゲガルド修道院のアーチ
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アルコバッサ修道院のアーチ
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現在の日本橋(1911年完成)。こちらも2連のアーチ橋。
組積造りアーチの建造法

アーチの基本である組積造のアーチを建造するには、まずは、「支保工」を組む。完成時のアーチ下の曲面を作るように材木類を組み、これに沿うようにして楔形の部材を弧の下方から順に積んでゆく。
そして最後にアーチ中央部の一番高い位置に楔状の石を上から打ち込むことによってアーチ構造が完成し、力学的に自立する。最後に打ち込むこの石をキーストーン(楔石、要石)という。[注釈 1]
アーチの弧の部分が完成したら、その脇から上にかけて構造材を並べるように積んでゆく。上から荷重をかけることでアーチはさらに安定し強固なものとなる。
アーチがある程度安定したら、その下にある支保工は解体して他のアーチの建造に流用し、部材を節約できる。
歴史
アーチはメソポタミアのウラルトゥ、ペルシア、ハラッパー、古代エジプト、バビロン、古代ギリシア、アッシリアといった文明で知られていたが、それほど多用されることはなく、側面からの推す力の問題がほとんどない排水路などの地下構造物にほぼ限定されていた。アーチを使った最古の都市の門は、青銅器時代中ごろのもので、イスラエルのアシュケロンで8フィートの幅のものが見つかっている。
古代ローマ人はエトルリア人からアーチを学び、それを洗練させ、初めて地上の建造物でアーチを多用するようになった。
- 「アーチ、アーチ型屋根やドームの利点を最大限利用した、ヨーロッパ初、いやおそらく世界初の建築者は、ローマ人である」[3]
ローマ帝国では、ローマ橋、ローマ水道、門などのアーチ構造が建設された。また、軍事的記念碑として凱旋門が作られるようになった。さらにホールや寺院など広い部屋の天井に、ドーム構造の一種でもあるヴォールトが紀元前1世紀ごろから使われ始めた。
ローマのアーチは半円形アーチで、半円の形をしており、奇数個のアーチ用の石(迫石)で構成されている。奇数個の石になるのは、アーチの頂上に要石が1つ必要だったからである。ローマのアーチは建設が容易だが、強度は最強というわけではない。側面が外側にふくらむ傾向があり、それを相殺するために石積みの重量が逆方向にかかるよう余分に石が必要になる。ローマ人は水道、宮殿、円形競技場などの建築物に、この半円形のアーチを多用した。
ヨーロッパでは、半円アーチに続いてゴシックアーチまたは尖頭アーチ(最上部がとがったアーチ)が生まれた。これらは中心に向かってより大きな力がかかるようになっており、したがって半円アーチよりも強い。半円アーチを少しつぶした形の楕円アーチは楕円の弧に似た形状のもので、サンタ・トリニタ橋などに見られる。ゴシック建築の体系を賞賛していたスペインの建築家アントニ・ガウディは、自然法則に見られる形状を建築に導入することに熱心で、そのひとつがカテナリーを上下逆にしたアーチ「カテナリーアーチ」である。彼は「建築学的松葉杖」と呼ぶ飛梁を嫌いカテナリーアーチを使用した。カテナリーアーチは、今日では力学的に安定であることがわかっている。今日では、カテナリに似た、放物線その他の曲線が使われることもある。
馬蹄形アーチは半円アーチに基づいているが、両側が一旦広がってから窄んでいる。この形状のアーチとしては、紀元1世紀のインドで岩に彫ったものが知られているが、くみ上げられた馬蹄形アーチとしては、3世紀から4世紀のアクスム王国(現在のエチオピアからエリトリア)のものとシリアのものが知られている[4]。スペインの西ゴート様式の建築、イスラーム建築、ムデハル様式の建築で使われ、ダマスカスのモスクやムーア風建築に見られる。馬蹄形アーチは強度よりも装飾性を重視したものである。
メソアメリカの文明では、様々な擬似アーチ(迫り出しアーチ)が使われていた。例えばチョルーラの大ピラミッドの内部通路など、マヤ文明でよく使われていた。ペルーではインカ帝国の建築物に台形アーチがよく使われていた。
アーチを利用した橋はアーチ橋と呼ばれる。なおアーチ橋の架橋技術は、古代メソポタミア地方で発祥した技術が、世界に伝播して西洋と東洋それぞれ独自に発展したとする研究が発表されている[5]。
アーチは日本にまで伝来し、琉球王国では15世紀から、日本本土では江戸時代初期から建設が始まり、那覇市の天女橋や長崎市の眼鏡橋、岩国市の錦帯橋、熊本県山都町の通潤橋なども造られ、石造やレンガ造のアーチ橋は現存しているものも多い。
種類
半円形アーチ、ゴシックアーチ(尖頭アーチ)、楕円アーチ、馬蹄形アーチについてはついては上の#歴史の節で解説した。
なお、開口しておらず壁になっている(通り抜けできない)アーチもあり、これは特にブラインド・アーチと呼ばれる[6]。
アーチ構造を用いた橋はアーチ橋という。4種類ほどのタイプに下位分類されており、基本は石材やレンガでアーチを組みその上に道を通すタイプであるが、19世紀や20世紀に鋼材が使われるようになってからは、鋼材で作ったアーチを上方に設置しその下に道を吊るような構造の橋も出現した。
上部をアーチ形に築いた門は拱門(きょうもん、英語: archway)、常緑樹の葉で包んだ弓形の門は緑門(りょくもん、英語: green arch)[7]と呼ばれる。
アーチ構造を利用したダムはアーチダムという。これは横方向からの水圧に耐えるためにアーチ構造を使う。
擬似アーチ
擬似アーチとは、図のようにアーチ部分の石を水平に少しずらしながら空間を得る構造である。持送りアーチまたは迫り出しアーチとも呼ばれる。ただし力学的にはアーチと異なる。
クメール様式で知られるアンコール遺跡に残る遺跡でも数多く見ることができる。
他
建造物のアーチに形状が似ているもの。基本的に比喩である。
虹は、弧の全体が綺麗に見える場合は形がアーチに似ているので「rainbow arch レインボーアーチ」などと言うことがある。
祝祭典の会場に設ける記念門もアーチといい、上部を弓形にして、杉・ヒノキなどの青葉で包むように飾る[8]。これは、「緑門(りょくもん)」ともいう[8][9]。
屋外イベント類(マラソン大会や橋梁の開通式など)に用いられる、空気を入れて膨らませるビニール製の、弧の形をしたゲートは、アーチのような形をしているので「エアアーチ」という。
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rainbow arch レインボーアーチ
ギャラリー
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ウェンブリー・スタジアム(2007年、ロンドン)
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手でアーチを模したもの
脚注
注釈
- ^ 組積造ではないアーチにおいても、これをモチーフとした装飾を見ることができる。
出典
- ^ a b Merriam Webster, definition of arch.
- ^ 「図説 人類の歴史 別巻 古代の科学と技術 世界を創った70の大発明」p70 ブライアン・M・フェイガン編 西秋良宏監訳 朝倉書店 2012年5月30日初版第1刷
- ^ Robertson, D.S.: Greek and Roman Architecture, 2nd edn., Cambridge 1943, p.231
- ^ Stuart Munro-Hay, Aksum: A Civilization of Late Antiquity. Edinburgh: University Press. 1991. ISBN 0-7486-0106-6, p.111.
- ^ 武部健一 2015, p. 9、武部「アーチは東漸したか」『第九回日本土木史研究発表会論文集』より孫引き。
- ^ 辻本敬子/ダーリング常田益代 2003, p. 44
- ^ 上田 1941, p. 2.
- ^ a b 小項目事典,家とインテリアの用語がわかる辞典, デジタル大辞泉,精選版 日本国語大辞典,改訂新版 世界大百科事典,日本大百科全書(ニッポニカ),百科事典マイペディア,ブリタニカ国際大百科事典. “アーチとは? 意味や使い方”. コトバンク. 2025年7月5日閲覧。
- ^ 日本国語大辞典, デジタル大辞泉,精選版. “緑門(リョクモン)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2025年7月5日閲覧。
参考文献
- Roth, Leland M (1993). Understanding Architecture: Its Elements History and Meaning. Oxford, UK: Westview Press. ISBN 0-06-430158-3 pp. 27–8
- 辻本敬子/ダーリング常田益代『ロマネスクの教会堂』2003年。 ISBN 4-309-76027-9。
- 上田万年, 松井簡治『大日本国語辞典』冨山房、1941年 。2020年4月2日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 世界最古と言われているアーチ イラクで米軍兵士が撮影したもの
- DIYinfo.org - DIY関連ウィキ。レンガなどでアーチを造る方法を解説している(英語)
- 『アーチ』 - コトバンク
アーチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 06:57 UTC 版)
アーチは圧縮力が一方向にのみかかるため、石造でアーチを作るのが適切である。力の推力の線がアーチの深さの内に残ることを保障することによって設計されており、主にはあらゆる構造物でその豊かさを増すためにも活用されている。
※この「アーチ」の解説は、「構造工学」の解説の一部です。
「アーチ」を含む「構造工学」の記事については、「構造工学」の概要を参照ください。
アーチ
「アーチ」の例文・使い方・用例・文例
- バラのアーチ
- 柱形の間にアーチ形の窓がある。
- 彼の家系は古くから弓師としてアーチェリーの弓を製造してきた。
- デザインも、アーチ型のロゴデザインにより現代的で「登場感」「躍動感」あるものに仕上げました。
- 小さな橋が流れの上にアーチ型にかかっていた。
- アーチーは彼女に言い寄った。
- 虹(にじ)は町にアーチ形の弧を描いた.
- 葉の茂った枝が道の上にアーチをなしていた.
- せり持ち台にのって(支えられて)いるアーチ.
- その道はアーチのようにおおいかかっているニレの木の間を通っている.
- 彼は弓術[アーチェリー]の名手だ.
- 街路の上にはイチョウの木がアーチのようにおおいかかっている.
- その木々は小川の上に突き出てアーチ形に枝を伸ばしていた.
- 長々と続くアーチの列.
- 半円アーチ.
- これらの円柱がアーチを支えている.
- もう一度アーチェリーを基本から始めよう.
- アーチを潜る
- 秘密工作との闇に覆われた陰謀−アーチボルド・マクリーシュ
- 体育の運動は、位置から始めて、上側のボディーの上の脚と後部をアーチ形に曲げることによって直立している所定の位置に動いて、外で脚を揺らして働いて、垂直に胸を強制している間、ダウンする
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