ムデハル様式とは? わかりやすく解説

ムデハル様式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/06 12:56 UTC 版)

ムデハル様式(ムデハルようしき、スペイン語: estilo mudéjar)とは、スペインとポルトガルで発展した建築様式で、イスラム建築とキリスト教建築が融合したつくりが特徴である。この呼称は、アラビア語で「残留者」を意味する「ムダッジャン」に由来する。


  1. ^ 鳥居徳敏「スペインの世紀末建築: ネオ・ムデハル」(PDF)『スペイン・ラテンアメリカ美術史研究会』第1巻、スペイン・ラテンアメリカ美術史研究会、2000年、1-12頁。 


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ムデハル様式(1450年頃-1700年)

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マニセス (陶磁器)」の記事における「ムデハル様式(1450年頃-1700年)」の解説

15世紀から16世紀末まで、黄金色青色ラスター彩陶器知られるマニゼス産の陶器ヨーロッパ中で取引され、特に盛期ルネサンスにはイタリア大量に輸出された。バレンシア地方カタルーニャ地方焼かれ陶器バレアレス諸島マリョルカ島集められ改め船積みしイタリア向かった多く土地でこの陶器は「バレンシア仕事」や「マリョリカ」として知られ、これはマリョルカ島イタリア語訛り語源であるとされてきたが、近年ではマラガ産という意味の「オブラ・デ・マレーカ」が転訛たとする説が有力となっている。 アラゴン王室による理解得られマニゼス産の陶器フランスイタリア、特に15世紀半ばにはアラゴン王アルフォンソ5世が立派で豪華な宮廷造ることを目指していたナポリ輸出された。ナポリ王侯貴族パテルナ陶器マニセス陶器愛好しイタリアの他の宮廷影響与えた15世紀ローマ教皇であるカリストゥス3世アレクサンデル6世は、バチカン宮殿大広間使用するために継続的にバレンシア産物タイル注文した輸出シチリア島ヴェネツィアトルコキプロスさらにはフランドル地方バルト海沿岸諸国にまで広がったヨーロッパ中の宮廷の宮殿マニゼス産の陶器装飾された。多く画家絵画宮殿再現しており、初期フランドル派フーベルト・ファン・エイクヤン・ファン・エイク作品フィレンツェウフィツィ美術館にあるフーゴー・ファン・デル・グース三連祭壇画中央のパネルなどにマニゼス産の陶器を見ることができる。フィレンツェにはバレンシア在住していたモリスコファイアンス焼き描かれルネサンス画家ドメニコ・ギルランダイオフレスコ画なども存在する陶器貿易のためにいくつも輸出企業創業した当初貿易業者はイタリア人キプロス人、トルコ人であり、やがてカタルーニャ人マリョルカ人が加わった。彼らはコッシスと呼ばれる大型陶器瓶にタイル陶器製品慎重に詰め、さらに紐や麦わらまぶしてから輸送した積荷満載した光舟は地元当局税金支払いバレンシア港を出港した16世紀になると、逆にイタリア錫釉陶器スペイン陶器影響与えようになった

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