絆たちの担当世界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 22:42 UTC 版)
「盾の勇者の成り上がり」の記事における「絆たちの担当世界」の解説
「波」によって接触している尚文たちが召喚されたのとは別の異世界。魔物を送り込んでくる侵略者だと思われていたが、彼らも「その世界の勇者」であり、自らの世界を守るために戦っていた。しかし、彼らの中にも意見の相違や後述の転生者を含めて私欲を優先する者もおり、揉め事が起こっている。 Web版ではグラス以外のキャラは登場しないか、概要の説明程度。
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絆たちの担当世界
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風山絆が召喚された異世界。人間の他に魂人(スピリット)、晶人(ジュエル)、草人(エルフ)、ドワーフなどの亜人が存在する。古代〜近世あたりの日本に近い習俗の国が幾つかあって、それらの国ではグラスのように和装がデフォルトで洋装は異世界から召喚された者くらい。互いの世界のアイテム効果が違うなど、尚文たちの世界とは法則性が異なる。 以前は魔竜が自らの支配権で人間を奴隷のように酷使していたが、召喚された絆に討伐される。迷宮古代図書館があるおかげか波の伝承が多く残されており、尚文もこの世界に来て波の真相を知った。ドロップ機能や波発生時に現場へ転移できるアクセサリー、転移スキルの再現など勇者の武器の機能に関しての研究が進んでいるが、その反面SPにあたる「魂力」を回復させるアイテムがない。波の発生時は各地にいる絆の仲間や波の魔物の素材目当ての冒険者によって対処されている。しかしその一方、絆以外の四聖勇者はゲーム感覚で波に真剣に取り組まず、挙句使命を放棄して逃げ出している。眷属器の勇者も絆の仲間以外は覇権争いに躍起になり、さらに波の尖兵でもあるため波を蔑ろにしている。他国の首脳陣も魔物の強さが上がり、経験値が増え、国力の増加がしやすくなったとメリットしか見ず、波で世界が滅ぶと思っていない。 伝承の中に、他の異世界を滅ぼせば延命することができるとあったため、グラスたちは当初尚文たちの異世界の四聖を狙っており、敵対関係であった。さらに異世界の四聖勇者の居場所を特定する道具の開発も進められていた。絆の帰還後はそのことを咎められたことで侵攻を止め、尚文と休戦協定を結んだ。その後、絆以外の四聖が敵の眷属器の勇者に殺され、波の間隔が二週間周期になってしまう。さらにセインの敵対勢力の異世界に攻め込まれ、窮地に立たされるが、尚文たちの救援で何とか立て直された。敵から取り返した札の聖武器がシルディナを選んだことで、四聖勇者が現在二人となる。 聖武器は狩猟具、玉、鈍器、札。眷属器は扇、刀、楽器、銛、鎌、船、鏡、本。能力はともかく、大半は武器というよりは「道具」のカテゴリに入るラインナップである。 守護獣は玄武、朱雀、白虎、青龍の四体。 また過去に飛ばされたラフタリアの刀が使える強化方法から、かつては狩猟具と玉、札と鈍器の世界に分かれていたことが判明する。眷属器は狩猟具と玉の世界が刀、銛、鏡、本。札と鈍器の世界は扇、楽器、鎌、船。 鎌の眷属器の国シクール ラルクが治める国である国。絆たちの主な拠点で異世界から来た尚文も拠点にしている。 全体的には中世のドイツのような感じの国だが、周辺国の文化も流入しており和風な面もある。国の重鎮は絆たちに対して礼儀正しい態度をとっている。城下町にはロミナの鍛冶屋があり、尚文たちの一度目の帰還の後は、その隣にヨモギとツグミの道場が建てられる。漁港がある隣町には絆とグラスの家があり、尚文たちもここで寝泊まりをしている。 迷宮古代図書館 図書兎が生息、管理する特殊ダンジョン。場所はシクールにあるが、どの国にも所属していない、図書兎たちの領域となっている。 無限迷宮に近いどこまでも続く迷宮で、絆たちの異世界の知恵が自然と集まる本の行きつく先と言われている。絆たちの異世界では、この場所から波に関する資料が見つかっており、他にも多くの本や資料があるアカシックレコードのような場所。アルトが資料発掘のためにスポンサーとなって冒険者たちに探索を促している。迷宮内では本の姿をした魔物が生息している。また、火の魔法の使用が禁止されており、使用すると、最初は文字が浮かび上がって警告、次にしばらく魔法が封印され、それを無視すると警報が鳴り強力な魔物が寄ってきて、それでも破ると強制退場となり、しばらく迷宮に入れなくなる。迷宮の奥には図書兎の館長室があり、波に関する壁画と真の館長になるための特殊な薬がある。館長室の奥にもさらに迷宮は続いている。 館長であるエスノバルトに変幻無双流が伝えられたことから、図書兎全体で学ぶようになり、広場に集まって集団で鍛錬に励む姿は尚文に「どこの寺だ」といわれた。 鏡の眷属器の国ミカカゲ 鏡の勇者だったアルバートがいた国。 平安京のような和風の国。絆たちとは関係が悪い国で、絆を捕らえ無限迷宮に入れた。関所を何度も通らなければならず、上方に行くのは簡単で、下方に出ようとするとめんどうであるらしく、出入りが厳しい。絆たちが国から脱出した後はキョウにアルバートを殺され、本の眷属器の国に占領された。キョウの敗北後は反乱を起こしたが、本と刀の国と共に痛み分けとして、ラルクベルクの国と渋々同盟を組んだ。 通貨単位は銅文・玉銀・金判。比率は百銅文が一玉銀で、百玉銀が一金判。その名前のセンスに尚文は「江戸か!?」と吹きかけた。無限迷宮 鏡の眷属器の国にある特殊な迷宮。 過去の魔術師が城塞にするために空間を操作する魔法を使用し、空間と魔力の暴走によって出られない空間と化した遺物。一度は入ったら二度と出られないと言われる異世界に等しい迷宮。ここに入ると転移スキルや波による転移ができない。様々な場所の空間がつながっており、シャボン玉の膜があるアーチを潜ることで他の空間に移動する。中には他の異世界に行くことができる所もある。自力で出口を見つけ脱出するのは難しいが、空間内の許容できる物質の質量が越えてしまうと持ちこたえられなくなり、出口に排出される仕組みになっており、たまに大きく育った魔物が外に出現することがある。 刀の眷属器の国レイブル 刀の眷属器があった国。天才呪術師のクズ二号やツグミの所属する国。 絆たちとは関係が悪い国で、本の眷属器の国とは同盟関係。和風の幕末のような格好の住民が多く、中途半端に文明開化したような建物が多い。鏡の眷属器の国と比べて国境以外の関所がないため出入りは緩い。隣国とは険悪な関係ではないため流れの冒険者が多い。国の首都の重要建築物に刀の眷属器が厳重に管理され、所持者の選定は安易にできなかった。クズ二号によって技術が発展し、守護獣の白虎を複製したクローンを決戦兵器としている。 絆や尚文たちが鏡の眷属器の国から脱出後、クズ二号が所持者の選定に挑戦しようとしたが、ラフタリアが選ばれ、奪おうとしたクズ二号は返り討ちに遭って殺され、刀を持っていかれる。その後、同盟関係であった本の眷属器の国に占領される。キョウの敗北後は反乱を起こしたが、本と鏡の国と共に痛み分けとして、ラルクベルクの国と渋々同盟を組んだ。 本の眷属器の国ルワーレ 本の勇者だったキョウの所属していた国。 キョウによって技術が発展していた国。首都から外れた地方に、過去に封印された屋敷を作り替えたキョウの研究所がある。研究所周辺には侵入者を追い出す迷いの霧が張られている。 尚文たちが仲間と合流している間、鏡と刀の国を占領して技術を吸収し、絆たちが所属している国に戦争を仕掛けようとした。キョウ敗北後は白虎のクローンが暴走し後処理に追われ、技術力は大きく減退し、挙句、占領した鏡と刀の国に反乱を起こされる。その後、鏡と刀の国と共に痛み分けとして、ラルクベルクの国に渋々同盟を組んだ。眷属器の現在はヨモギが親善大使を務めている。 楽器の眷属器の国 楽器の勇者だった宮地の所属していた国。 フォーブレイのような洋風で機械類が多いスチームパンク風な街並み。町の地下には冒険者が訪れる地下迷宮がある。宮地たちは迷宮の構造を知っていたのか絆の監禁場所にしていた。また、地下迷宮は無限迷宮や迷宮古代図書館のような特殊ダンジョンではない。 宮地が四聖勇者殺害や絆監禁を行い、さらにセインの敵対勢力とつながりを持っていたため尚文やグラスたちと敵対関係となる。宮地の敗北後、樹が新たに楽器の勇者となったことで戦意を喪失、ラルクと樹が国の代表たちと交渉し占領に近い形で同盟を結んだ。 セーヤがいた町 セーヤが「セーヤ飯店」を開いていた町。 セーヤが中毒料理によって支配されていた中世風の町。町人はセーヤの中毒料理を食べていた影響で、セーヤ飯店に入りびたりとなっており、自分たちで料理をしようとしなくなっている。また、町人たちはセーヤ飯店の料理を食べるために狩った魔物や畑で取れた農作物などをセーヤ飯店に献上している。その影響とセーヤが他の料理屋をつぶしていたため、他の料理店どころか食料店すら無くなっている。町の設備も元々は良かったが、蔑ろにしてきたためか悪くなっている。代わりに雑貨や武器、札の店が幅を利かせている。町人たちは料理の影響で力が上がっている代わりに寿命を縮めており、急死する人たちが出てきているが誰も疑問に思っていない。 セーヤが尚文に敗れ死亡した後、中毒症状によって体がボロボロになった町人たちに中毒に効く料理を振る舞うことで回復し、その後初心に帰って料理をはじめ、後に料理の町と呼ばれるほど発展すると尚文が語られている。セーヤ飯店 セーヤの開いている料理店。会員制となっており、良い食材の持ち込みや金銭の援助、どれだけ通ったかで階級が上がり、その分良い料理が食べられる。初回は無料で食べられるとのことだが、実際には料理で中毒症状となった客に会員となるために全財産を要求してくるというぼったくりとなっている。料理も手頃のインスタント料理やアクセサリーによる調合ばかりで、中毒によって評価されたものであり、中毒が通じなかった尚文は「レトルト食品みたいな味」「普通」と評価しており、尚文の料理で舌が肥えていたグラス、ラルク、ツグミからはかなり酷評されていた。近隣の料理店に店の権利と全財産をかけた不正な料理勝負で勝ち続けたことで店を吸収し大きくしている。 セーヤが尚文に料理勝負に敗北したことで潰れる。 扇の眷属器の国セン 扇の眷属器のあった国で、グラスの流派、自在珠玉流の総本山の道場がある国。 シクールの隣国で友好国でもある。和風系の国で、時代劇の遊郭のような街並み。国の周りに多く生えている黒い植物や鉱石で建物を作っており、そのため昼でも夜のような暗さであり、明るくなるように照明や魔法で照らしている。金の鉱脈も他国より多く見つかるため金箔細工も盛ん。 魔竜の支配域 魔竜がかつて支配していた地域。 禍々しい大地や荒野が続いており、死の墓場と呼ばれる湿地帯がある。魔竜がこの地で魔物を率いて人間たちを支配していたが、魔竜が絆に倒されたことで解放される。しかし、支配権をめぐって各国が争いが起こり、ラルクが率先して移民を受け入れたが、人間同士の戦争のせいもあり、残った人たちは自ら魔物の傘下に戻っている。魔竜の城 魔竜の根城にしていた城。尚文によるとシルトヴェルトの城にに似た雰囲気。 魔竜の魔力によって維持されていたが、魔竜討伐後は虐げられた人々からの略奪や、支配権をめぐる戦争によって衰退している。現在、フレッシュゾンビにされた錬二号一行が城の修復をしている。 隠されている宝物庫は地下空洞のようになっており、魔竜と四天王によって封印された金でできた館がある。そこには魔力で変異した椿光樹に絡みついた龍刻の砂時計や様々な魔法道具、勇者の宗教の総本山から没収した石碑などがある。 アマチハ 過去に滅んだ国。滅んだ理由は不明。 絆側の異世界の調停者や自在珠玉流の開祖の故郷であり、クテンロウと同じ役割を持っていた国と思われる。椿光樹という椿に似た桜光樹と同じような植物があった。魔竜は自身の支配域の結界は、この国の結界の残滓を再利用したものだと考えた。
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