瑞沢高校競技かるた部
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綾瀬 千早(あやせ ちはや) 詳細は「#綾瀬 千早」を参照 真島 太一(ましま たいち) 詳細は「#真島 太一」を参照 大江 奏(おおえ かなで) 声 - 茅野愛衣 / 演 ‐ 上白石萌音 かるた部創立メンバー。翠北かるた会所属のD級→B級選手。会計。11月3日生まれ。1年6組→2年5組→3年。私立文系。2年進級後は菫の指導にあたる。 実家は「呉服の大江」という呉服屋で、和服をこよなく愛している。当初、和服を着たいがために弓道部に所属していたが、千早に実家の呉服屋のカタログモデルになってもらうことと試合のときに袴を着用(夏の暑い日を除く)することを条件にかるた部へ転部した。 千早をはじめチームメイトのほとんどからは「かなちゃん」と呼ばれている。常に敬語で話す。基本的な性格はおっとりした正に大和撫子だが、意外に直情型。感動して泣いたり激昂することもあり、3年時は太一の喪失によるショックから集中力を欠いた千早に激怒して部から叩き出した。また増長する田丸ら1年生部員に対してスパルタ式の厳しい態度で臨む。着物姿に好奇の視線を向けたり、巨乳をからかう相手にはムクれる。 古典おたくで、百人一首や歌に関して造詣が深い。和歌の背景や意味を大事にしており、試合でも札の確認などにその意向が強く表れている。また、彼女の和歌への思いは、千早にも影響を与えている。ただし、古典に対するうんちくが止まらない時があり、勉に止められる事もある。 競技かるたにかける情熱は千早に負けておらず、1年生の秋に挑んだ埼玉での大会で駒野との決勝戦を制してD級優勝。3年生時は高校選手権個人戦C級優勝でB級昇格を果たした。それ以上に3年生時は太一の退部と千早の休部で部が瓦解する危機を駒野、西田、花野と共に食い止め、千早の復帰までに部を完全に建て直した。 巨乳で、富士崎高校の江室凌雅によると「Hカップ」。そのため、対戦相手から「ボインちゃん」と呼ばれたこともある。また、名人戦・クイーン戦の東日本予選で出会った原田からは「おでこちゃん」と呼ばれた。まつげが三本しかないため、後輩の花野にマスカラを教えてほしいと頼んだことがある。 専任読手に憧れを抱き、いつの日か千早のクイーン戦で詠みたいと思っているが、そのためにはまずはA級昇格を果たさねばならないなど道程は険しい。 部内では、太一の千早への想いにいち早く気づき、ことある毎に太一の背中を押している。その一方で共に初心者から切磋琢磨してきた駒野を密かに慕っていた。 三年生時の全国大会個人戦終了後、西田と駒野に相次いで告白され、駒野の告白を「遅いよ、藻塩になっちゃうよ」と受け入れた。 古典文学が好きなため文学部の日本文学関係の学科への進学を志望していたが、実家の呉服店を継ぐことになるため高3の秋になってから経済学部か経営学部の方がいいかもしれないと卒業後の進路を考えている。 受験を控えているため千早のクイーン戦には行かない予定だったが、母親の説得により近江神宮に行き、5戦目で札ガールを務める。 西田 優征(にしだ ゆうせい) 声 - 奈良徹 / 演 ‐ 矢本悠馬 かるた部創立メンバー。翠北かるた会所属のB級→A級選手。機器・道具管理。11月29日生まれ。1年8組→2年9組→3年。国立文系。2年進級後は秋博の指導にあたり、3年目は退部した太一の後を継ぎ主将となる。部の運営については駒野、大江に任せ、1年生部員で次代のエースとなる田丸翠の教育係として彼女の実力を引き出すアドバイスを送る。結果的に実戦で脆さを見せる翠は選手権予選でも全国大会でも思うような実力を発揮できなかったが、将来に繋がる教訓を刻み込み、西田を尊敬するようになる。 かるた歴は5歳のころからと部内で最も長く、幼いころから磨かれた「流れの読み」が武器。小学生のころは全国大会で新に次いで準優勝をとる実力者だったが、中学からはテニス部に入部し、競技かるたから離れていた。体は太っているが体育会系で運動神経も高い。アニメ版では高校入学後の一時期テニス部に入部しているが、テニス部を退部してかるた部に入部した。 小学6年生のときに千早と対戦したことがあり、それが縁でかるた部に入部する。小学生のとき、千早が対戦に来ないと思い、試合中に肉まんを買いに行こうとしたことと、太めの体型が相まって、千早からは「肉まんくん」と呼ばれている。そのせいで奏や勉からも便乗して呼ばれているが、本人はこのあだ名を快く思っていない。しかし、千早が名字で呼ぼうとした際、調子が狂うので肉まんくんでいいことにした。部内で、自分のことを唯一「西田」と呼んでくれる太一には心の内では感謝している。 太一ほど酷くないがやはり運がない。2年生で挑んだ高校選手権個人戦では二回戦で綿谷新と対戦し敗退した。名人戦予選でもほぼ毎回対戦相手には恵まれていない。 高校競技かるたではちはや、太一、花野らとチームメイトだが、名人戦予選などが絡むと「白波会」とは因縁のライバル「翠北かるた会」所属選手(駒野、大江は初心者のころに誘い入れる)。クイーン戦予選ではちはやより挑戦者有力候補であるチームメイトの山本由美を応援する。 恋愛については大江を巡って駒野とは良きライバルだった。結果的に西田の男らしい態度が二人を結びつけた。退部後も太一のことを気に掛けており、将来は笑って想い出を振り返る関係でありたいと願っている。 実の姉である優華璃がヒョロを見初めて以来、交際中。二人の仲が順調に進むと彼を「お義兄さん」と呼ぶことになる。名人戦予選ではそれを口にしてヒョロを動揺させて下した。 漫画、アニメ、実写映画の3つともかるた部に入る流れが異なる。いずれにおいても高校入学後に千早と再会した際に肉まんをくわえていた。 駒野 勉(こまの つとむ) 声 - 代永翼 / 演 ‐ 森永悠希 かるた部創設メンバー。翠北かるた会所属のD級→B級選手。書記・対戦記録管理。左利き。2月16日生まれ。1年2組→2年1組→3年。国立理系。 1年時は千早と同じクラスで、2年から3年は太一と同じクラス。瑞沢高校では太一に次ぐ好成績の秀才。当初は、万年2位であったが、後に成績が下がって5位だったこともある。常に机に噛り付いて勉強していたことから「机くん」と呼ばれる。登場当初の性格は自己中心的なコンプレックス男子。だが、部員たちに打ち解けるに従い、控え目だが言うべきことはいうキッパリした性格を見せるようになる。理知的で他人以上に自分に厳しい性分。自宅は薬局を営んでいる。 自分の才能は勉強だけで居場所は机にしかないと強い劣等感を抱いていたが、千早の強引な勧誘と太一のかるたに向ける情熱に惹かれ入部する。入部当初は予選で勝てないことに悩んで試合を投げだそうとするなど初心者ゆえの苦悩を露骨にしていた。だが、その後はチームの参謀格として部を支えるようになる。やがて実力も伴うようになり、1年生の秋に出場した埼玉の大会のD級決勝で大江と対戦し準優勝でC級に昇格、2年生時の高校選手権個人戦でC級優勝でB級に昇格した。3年生時の個人戦ではヒョロとの決勝戦に惜敗しB級準優勝。2年生時の団体戦においてはデータ収集という裏方に徹して1年生部員の筑波に実戦経験を積ませ、西田から競技者として諦めているかに思わせながら勝ち上がると選手に復帰。データを生かして団体戦優勝の原動力となった。決勝の対戦相手からは「スパイくん」と呼ばれていた。 入部後は対戦記録管理という立場から、部員の対戦時の傾向をはじめとした詳細なデータをノートに記録しており、自分のかるたに活かしつつ、部員に的確なアドバイスを送っている。千早の一字決まりが20枚あると気付いたのも彼である。3年生時は太一、千早の離脱という危機に厳しい面を見せて後輩指導を行った。 常にメガネをかけているせいで他人からはどんな目をしているのか視認できず、「寝ていても目が見えないから寝てるのか起きてるのかわからない」と言われている。登場人物の中では唯一、優華璃だけが勉の裸眼を見たことがある(巻末のオマケ漫画にて)。メガネをかけた登場人物の中で唯一目が描かれていない。 かなちゃんのことが好き。「次の試験で、1位をとれたら、かなちゃんに告白しよう!」と思っており、3年時に最初の試験で1位となるが、結果的にそれが太一の退部に繋がった。さらにかるた部の新入部員と先輩部員とのあいだでおきたごたごたの処理で手一杯になってしまい、告白を思いとどまった。しかし、33巻で西田がわざと道化役になったことで告白して受け入れられる。かるた部に入ったことで自分には無縁だと諦めていた充実した青春を過ごせたことを他の誰よりも感謝している。 筑波 秋博(つくば あきひろ) 声 - 入野自由 / 演 ‐ 佐野勇斗(M!LK) かるた部部員。千早たちの引退後、部長になる。府中白波会所属のD級→B級選手(二年生時の全国大会時点ですでにB級選手だが、B級選手になった経緯は作中で描かれてない)。千早の1つ下の後輩。1年10組→2年。 細目を見開きつつ舌をペコちゃんのように出す癖があり、その顔が不気味だと恐れられている。3人の年子の弟の前では大見得をきる癖がある。時にオーダーを勝手に書き換えてでも団体戦に出場しようとし周囲に窘められるが、弟に活躍するところを見せたいという思いからである。 北海道出身で、下の句かるたの経験者。上の句かるたに関しては経験不足だが、取りは下の句かるたで鍛えられており、洗練されている。 もともと競技かるた経験者である(勝負には強い)という素質を開花させ、初出場で個人戦D級優勝。2年生時は団体戦3位入賞に貢献した。 花野 菫(はなの すみれ) 声 - 潘めぐみ / 演 ‐ 優希美青 かるた部部員。千早たちの引退後は副部長になる。府中白波会所属のD級→C級選手(第33巻 - )。千早の1つ下の後輩。 恋愛体質で、彼氏にフラれ、良い男を探しているときに太一に目をつけ、かるた部に入部する。かるたの文章を読んだだけで涙ぐむ反面、太一の気を引くために心にもないことを言い純情可憐な乙女を演じるなど、計算高さを併せ持つ。だが、感激屋でよく泣く素直な少女。 入部当初はかるたに興味がなく「隅っこで坊主めくりでいい」と言っていたが、先輩部員である大江の取りなしや他の部員たちの熱意に動かされて自身もかるたに真剣に取り組んでいくようになる。太一の後を追って行った先で強引な原田に捕まり府中白波会に所属することになった。同時期に入会した筑波の弟たちを相手に実力を磨いている。2年生時の大会では、選手としての出番は少なく主に駒野のサポートを行い対戦相手の情報収集を行った。駒野先輩をリスペクトしている。 自身の恋が決して実らないことを悟っており、バレンタインデーにて太一に告白し、「先輩も好きな人に好きって言ってください」と伝えて失恋した。恋愛音痴の千早、ロマンチストだが奥手の大江に比べ、恋愛経験と知識では二人の先輩に大きく勝っている。入部当時はあまりにも色気(恋愛っ気)がなく、本人も徐々に色気が失われていくのを感じていたが、先輩二人にメイク指導を行ったり、バレンタインチョコの製作指導を行っている。ただし、太一に対しては千早の「太一はチョコレートはもらい慣れてるので塩辛とかが喜ばれるんじゃないかな」という言葉を真に受けバレンタインデーに塩辛を送った。 高校から競技かるたを始めた完全な初心者であったが、目当てで入部した太一が退部したあとも部に残ってかるたを続け、二年生時のD級個人戦で優勝し、C級に昇級する。また、後輩の指導にも熱を入れている。さらに遅まきながらに競技かるたに関心を示した真島麗子(太一の母親)と太一の間に立っている。 普段はよくメールをしている。ちなみに初めて会った千早から名前の「菫」を「韮(にら)」と呼び間違えられている。 クイーン戦に出場する千早から大盤係(札ガール)を頼まれ、田丸とともに引き受けた。 他校に双子の弟である葵が通っており、風呂上がりはそっくりだと母に評されている(巻末四コマより)。 原 実紅(はら みく) かるた部部員。D級。千早の2つ下の後輩。 普段は無口だが、喋りだしたら止まらず菫とのランチでは堰を切ったようにおしゃべりに。本人は自分のことを口下手だと思っている。 田丸とはタイプが合わない。 橋立 蒼太(はしだて そうた) かるた部部員。D級。千早の2つ下の後輩。 田丸のことをよく思っていない。面と向かって嫌味をいうことも。 波田 橙吾(なみだ とうご) かるた部部員。初心者で、まだ百首覚えていない。千早の2つ下の後輩。 天然パーマ。平安貴族が天パーとどうやって向き合ってきたかを知りたくて入部した。 中学時代は野球部でキャッチャーだったが、肘を故障して辞めている。かるたの体力的な厳しさにいち早く気付き、ジャージの下にはプロテクターを着用するなど自分なりの対応をしている。 飲み物を買いに行かせると2リットル入りのものを買ってくるが、これも運動部としての体力維持法を取り入れているため。 1年生部員では実力で最も劣るが、もともとの素質を生かして急成長しつつある。 プロ野球チーム「広島ガープ」の大ファン。 田丸 翠(たまる みどり) 声 - 水瀬いのり かるた部部員。埼玉咲良会所属のA級選手。中学の最後にA級に昇級した。千早の2つ下の後輩で、一年生部員では一番の実力者。 かるた好きの家族の中で育ったため、知識と情熱深く、自身の名前は桜沢翠のファンであった両親からの想いを込めて付けられた。兄もA級選手。人間関係構築は苦手で教室やかるた会では孤立しており、自分が話の中心に入らないと気が済まない性格。先輩相手でも挑発的な姿勢を見せる。その実、自分の性格的欠点については自分でもわかっており、本番で実力を発揮出来ないことにも悩んでいる。 競技では「読みに合わせる」スタイルで、この点では千早以上の取りを見せる。こうした長所については西田に評価された。 東京都大会1次予選ではポイントゲッターとなる。だが、その後の二次予選でも本戦でも精神的脆さを見せ、十分に実力を発揮出来なかった。だが西田の指導によるアドバイスで確実に成長し、創設メンバーの引退後は次期エースとして期待される。 クイーン戦予選では千早と同じA級選手のためライバル。かるた部の1年生の中では浮いた存在だったが、クイーン戦予選での奮闘に感銘を受けた他の1年生部員は東日本代表決勝戦の千早との対戦の際に先輩の千早ではなく田丸を応援した。 宮内 妙子(みやうち たえこ) 声 - 藤田淑子(第1・2期)→鳳芳野(第3期) / 演 ‐ 松田美由紀 瑞沢高校の化学教師で、通称「女帝」。国立理系で、体育会系。1年2組(千早と勉)の担任→2年1組(太一と勉)の担任。 テニス部、バドミントン部、化学部の顧問だったが、後にかるた部の顧問も兼ねる。かるた部については当初遊びの延長と考えていたが、真剣にかるたに取り組む部員の姿を目の当たりにして考えを改め、積極的に協力するようになる。スパルタ肌で厳しい先生ではあるが、千早を気にかけるだけでなく部員に襷を授けたりかるた部の部室を守ろうとする優しい一面を兼ね備えている。部室喪失の危機に際しては多少強引な方法(太一目当てで入部した仮入部員名簿を提出)で条件付きながら部室の継続使用を認めさせた。 千早の進路については成績不振もあってかなり心配していたが、太一の退部に動揺してスランプに陥った際に気持ちを紛らわせるため勉強に熱を入れ始め、やがて将来の進路を教職員になり高校競技かるた部顧問を目指すと決めた千早を応援する。 理系で体育会系でかるたとは縁がなく顧問を1年やっても百人一首を覚えられなかったが、本を読んで百人一首を勉強したり引率時に他の高校の顧問の先生に積極的に話しかけるなど競技かるたに興味は示している。
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