高校入学後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 14:59 UTC 版)
1994年(平成6年)4月、京都府立洛水高等学校に入学。「標準コース」のⅠ類と「学力伸長コース」のⅡ類の内、OはⅡ類の理数系クラスの中でも上位1割に入る成績での入学であった。実際に学業は理数系の科目に強く、数学や化学ではよく100点を取っている。しかしその好成績も最初の内だけで、2学期からは下降の一途を辿った。 部活動は陸上部に所属し、1年の2月に催された全校生徒による持久走大会では20キロを走り、校内で4位に入る成績を収めた。短距離走と長距離走のどちらも得意で、400メートルを50秒台で走ることができたという。高校でのOは「もの静かな男」ではあったが、陸上部の仲間とは「バカ話」や冗談を言ってふざけることもあり、「みんなから好かれていましたよ」「ひょうきんなところもありました」という友人の証言もある。 しかし2年生に進級した1995年(平成7年)5月初め、Oは突然、直近の数年は年賀状のやり取りしかしていなかった小学校時代の教諭の自宅を訪問。「不登校で悩み、大検の受検を考えている」と深刻な表情で打ち明けたため、教諭は数時間に渡って相談に乗った。このとき、最後にOは呟くように「勉強が嫌いで学校に行かなくなったわけではないんです」と言ったという。そして同月の中旬、Oは4日連続で学校を休み、その後に突然母親を伴って来校。母親は担任に「息子は、"学校をやめたい" "退学したい"と私に言うのです。わが子ながら、何をいっているかわからないし、理解できません。先生、よろしくお願いします」と担任に伝えている。これを受けた高校はただちに「教育相談会議」を校内で開き、精神科のカウンセラーをOへ紹介し、受診を勧めている。 不登校になったOは、定期試験でも白紙の答案の提出が目立つようになった。2年時には約210日の年間授業日数の内、約180日を欠席し、出席日数が足りないため留年することとなった。同級生によれば、不登校になった原因は誰にも心当たりがなく、陸上部の友人に理由を尋ねられても、へらへらするばかりで何も答えなかったという。一方で後に、先に卒業していた陸上部の仲間に電話をかけ、「おまえは何のために生きているのか。おれには学校に行く意味がわからない」と話していたこともあった。 留年した後、Oは再び登校するようになり、年間の欠席数も6日のみとなったため、無事に3年生に進級。しかし1997年(平成9年)11月になって、再び突然、途方に暮れた様子の母親を伴って担任教師を訪ね、「高卒の資格などいらない。大検で大学を受験する」と主張した。困惑した教師たちが問いただしても、全く理由がわからなかった。この後、再びOは出席と欠席を繰り返すようになった。 また高校3年生の秋には、小・中学校時代の同級生の家を突然訪ね、「小学校時代のビデオがあるから一緒に見ないか」と誘ったこともあった。この同級生は特別Oと親しかったわけではなく、中学卒業後には一度も顔を合わせたことはなかったために戸惑っていると、Oは「もういい」と告げて立ち去っている。 再び欠席するようになったOは、3年の3学期になっても数教科の単位が足りず、母親の説得によってようやく不足していた3科目の追試験を受けたが、英語の1科目のみ落第、1998年(平成10年)3月2日に催された卒業式には間に合わなかった。 3月10日になって再度英語の追試を受け、高校は翌日の職員会議で卒業を認めることを決定。3月16日になって、一人きりで卒業証書を受け取る形の卒業式が、校長室の隣の応接室で行われた。追試験は納得して受けた様子であり、卒業証書も拒まずに受け取ったという。だがOはこの卒業式も「母親がいうから来ただけ」と言い、出席した教師たちに「よかったな、O」と言われても、最後まで嬉しそうな様子は見せなかった。
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高校入学後
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「オナニーマスター黒沢」の記事における「高校入学後」の解説
高校に進学した黒沢は、いまだ「オナニーマスター」と周囲から蔑まれることはあるものの、ひとまず平和な日常を取り戻していた。そして高校受験の時期に、黒沢が勉強を教えたことで親しくなった須川とは、友人以上・恋人未満の関係になりつつあった。
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