爾朗と仲間になる超人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/08 03:16 UTC 版)
「コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜」の記事における「爾朗と仲間になる超人」の解説
神化44年以降、超人課を抜けた爾朗と行動を共にしていることが劇中で確認出来る超人たち。基本的な方針は近いものがあるのだが、単純に「同志」というわけではなく、時に理念の違いから対立・小競り合いをすることもある。 白田晃 声 - 西田雅一 元々は普通の地球人男性(警察官だったようである)だったが、地球外生命体と融合し一心同体化して命を共有し悪と戦う「二人で一人の超人」。神化40年代初頭からは「グロスオーゲン」として活躍、後に共有対象を「S遊星人」に変えている。グロスオーゲンと分離する際には自らの命よりも彼との約束を重視したなど、正義感が極めて強く誠実・実直な人柄で強靭な精神力と意思を備える。また、爾朗と行動を共にすることがある超人たちの中では大人な性格であり、頑固あるいは過激な性格の持ち主が多い中で迷いや弱さにも理解を示す。他、遥アキの巨大化があった際には巨大化の不便さを伝えるなど、やや天然気味な顔を覗かせることも。 グロスオーゲンが故郷に帰るために分離した際死亡したと思われていたが、分離する直前、爾朗が回収していた仮死状態のS遊星人の肉体に憑依し、S遊星人の精神を自身の「正義を愛する心」で押さえ込むことで一命を取り留めていたことが、5年後の神化46年に判明している。以降も爾朗と共に行動することが多く、基本的には爾朗に協力的な態度・立場をとる傾向にある。基本的な活動方針として「怪獣や宇宙人の脅威から人々を救う」ことを定めているらしく、そのためならば我が身の危機も省みない半面、人間や超人同士のいざこざには干渉しないようでもあり、神化43年の「新宿擾乱」では爾朗救済以外の場面では傍観者に徹していた。 しかし神化51年2月、あくまで人類の側に立つ彼は沖縄で妖怪、怪人の側についた爾朗と決別。アーラエクウスと戦闘になり敗北する。 神化53年、残留組。マウンテンホースのショーを見に来ている姿が確認できる。 警官時代は制服、グロスオーゲン時代は切りそろえた髪形に無地の黒いスーツ、S遊星人憑依以降は伸びた髪を後ろに流し赤いジャケットに白のスラックスと、活動時代ごとにファッションの方向性が大幅に異なる。 また、変身の際にはグロスオーゲン・S遊星人のどちらの場合でも、星型の装飾がついたスティック状のアイテムを使い、虹色の光の柱と共に出現する。グロスオーゲン 変身時に巨大化し、様々な能力を駆使して戦う超人。市民からは「怪獣退治専門の超人」「悪い宇宙人を倒す正義の超人」として人気がある。アステカ文明を彷彿とさせる赤い衣装、鳥のような指・爪・翼、炎を上げる頭にはくちばしを模したような仮面を持つ、緑の超人の姿をしている。最大の特徴は胸のところにある大きな眼の模様で、ここを元に爾朗が命名している。主に後述の「フレッド&ホイル効果」と、巨躯に伴う身体能力、そして強烈な火炎攻撃を武器としている。 白田晃とは瀕死の状態にあった際に遭遇、彼に命の共有をしてもらうことで命を救われ、代わりに宇宙人や怪獣から地球を守るため、協力する約束を取り付ける。 特筆すべき能力として、「フレッド&ホイル効果」と呼ばれる効果を用いて、感知することのできない時間の隙間に自身と敵を転移させることができる。 神化41年7月に肉体が限界を迎え、爾朗が輝子をスカウトしたその日、S遊星人との戦闘を最後に故郷へと帰っていった。 彼自身がどのような理由から地球に墜落し死にかけていたのか、その理由については最後まで不明であった。 S遊星人(エスゆうせいじん) 声 - 逢坂力 とある遊星(惑星)から地球に飛来し、密かに地球侵略を企てていた超人。さそり座X-1に基地を持つ。しばしばグロスオーゲンと街中で巨大化して戦っていたようである。巨大化のほか、人間に擬態することも可能。両掌を交差させて熱光線を発射する、触れたガラスを破壊する、目から催眠波を放つ、飛行能力など、多様な能力を駆使して戦闘を行うことが出来、一部は人間に擬態した姿でも披露している。 黒く細身の金属質な人型の身体に、発光機能を備えた無数の青い突起物(一部は意思に応じて伸縮可能)を備えている。目・口に該当する部位は発光部位含め名残のようなものがみられるのみで、基本的には人間とは異質な存在。その一方で、輝子の魔法を非常に高度な科学技術と誤認し驚くなどの面も見せる。 神化41年に現れた個体は、敗北後前述の通り白田晃と同化しており、神化46年時点ではしばしば正義の超人として怪獣を撃退しているようである。同化の影響によって元々黒だった肉体部は白ないし銀に、青色だった体中に走るライン・突起物が赤色に変わっている(形状も鋭く鋭利になっている)。また、本来の能力とは別に「フレッド&ホイル効果」を用いて感知することのできない時間の隙間に自身と敵を転移させる、両手首を交差させて放つのは青白い熱光線ではなく炎(あるいは炎状の光線やエネルギー)となっているなど、グロスオーゲンの能力を継承したかのような特徴が見られる(巨大化のシークエンスも変化している)。また、それ以外にも両手を十字に交差して放つ光線で暴走したロボットを停止・結晶で封印する光線も使用している。 また14話では超人課に捕獲された際、白田の身を案じてエネルギーを温存していた、という話が白田自身の口から明かされる。そのため、経緯は不明だが神化46年11月時点では白田とは和解し協力関係にある様子。 人造合体メガッシン(じんぞうがったいメガッシン) 戦前、帝国軍の生田科学研究所で極秘裏に開発された人造人間。青とピンクに彩られた人間型ロボットの姿をしている。 通常は男型「丁號」と女型「乙號」に分離しているが、合体し一つになることで爆発的なパワーを発揮することが出来る(当初は合体することで広範囲を破壊する人型爆弾だと思われていた)。軍は敵国での諜報・破壊活動などを目的として科学者たちに造らせたが、彼らが人工頭脳にプログラミングした「正義」の心は誕生後数十年の時を経て合体することで蘇った。 二体揃って以降は、乙号が行っていた「八束重工」製の軍用ロボットに対する襲撃を再開しつつ、爾朗へ協力する。神化47年4月には爾朗・ジュダスと共に生田研究所分館を襲撃し、安置されていたアースちゃんを強奪している。 プログラムされた「正義」に忠実な存在であり、それ故に「正義」から外れるものには容赦のない面が強い。その一方、相手の中に「善」と「悪」が両立している場合はロジックエラーを起こすため、手を出せない。 ライトの猛攻を受けても破損しないほど頑強なボディ、内蔵されたビームやミサイルを用いる攻撃、また格闘戦力においても優れた力を発揮する。それだけでなく、合体と分離を使い分けることでトリッキーな戦闘を行うことも出来る。 神化51年2月、超兵戦士隊が正義ではないと断ずるが、大鉄の金属操作によりショート、両者とも行動不能になった。 神化53年、人吉博士のラボで再建を受けている。興梠美枝子(こおろぎ みえこ) / 人造人間乙號(じんぞうにんげん おつごう) 声 - 阿澄佳奈 神化42年、来人が出会ったセーラー服の少女。造られてから直ぐ引き離されてしまった半身・丁號を探していたが、なぜか来人にも心を揺り動かされてしまう。その後、彼女の正体を知った超人課と来人が確保しようとするが、逃避の果て新宿副都心建設予定地(淀橋浄水場跡地)に残っていた浄水池に身を投げ、自爆。だがこの爆破は偽装であり、実は浄水池底の最下層に潜り全機能を眠らせ身を隠していた。来人は建設予定地で働いていた知人から少し後で事実を知らされ、発見後に眠らせたまま秘匿していた。 神化47年、合体後「爆弾」にさせようと来人が連れてきた丁號(半田馨)に引き合わせることで目覚める。 覚醒以降はその「正義」のプログラムに則り意志が強くなり、上述の容赦のない面が顔をのぞかせるようになる。 ロボットとしての姿はピンクカラーの女性型。 半田馨(はんた かおる) / 人造人間丁號(じんぞうにんげん ていごう) 声 - 小西克幸 美枝子(乙號)と共に作られた男型の人造人間。製造後は乙號の存在も知らされず南方の地に送られ一兵卒として戦争に参加。終戦したことも知らず、数十年間の潜伏生活を送っていた。 神化47年、同じような境遇を別々に過ごし発見されたある元・陸軍兵士と共に密かに帰国。直後に来人が身柄を奪い、乙號に対面させる。 ロボットとしての姿は薄青カラーの男性型。 アースちゃん 声 - 竹達彩奈 「人間衛星(ヒューマンサテライト)」の異名を持つロボット。見た目は小さく可愛いが振るう力は巨大怪獣を振り回せるほど強い。ロケット型に変形する機能も持ち、通常形態を超える高速飛行が可能。電撃には弱く、ジュダスとは相性が悪い。神化26年から活躍している古株の超人で、一般の市民にも良く知られ、また他の正義と悪の両超人達から一目置かれている。普段は地球の大気圏を衛星のように軌道周回し、人々の助けを求める思いに反応し世界中のどこへでも急行する。 本質的には正義の味方というより、助けを求める者を味方するようにプログラミングされている。故に複雑な善悪の判断は難しすぎるようで、人間が行う悪事や嘘に対して融通が利かず、苛烈なまでに追及する(例としては、会社の悪事で体を壊され復讐に奔り人質を取った男の言い分を聞いても人質を優先する、金庫破りが助けを求めれば協力する、環境汚染で呼吸困難の者がいれば原因となった工場を破壊する など)。 長きに渡り、この世に存在する生きとし生きるものを超人・人間・動物の区別無く助け続けてきたことで、世論は正義か悪かはっきりしない事件に際しては「アースちゃんがついた方が善」と拡大解釈されつつある。 ジュダスとの一件で輝子と一時的に行動を共にした際、彼女から「機械でも夢を見られる金平糖」を貰い、その際に見た夢を大事に想っている。 神化43年「新宿擾乱」の際、ボディに多大なダメージを負い機能停止。その後に生田研究所分館へと送られ安置されていたが、神化47年4月爾朗たちにより強奪。同年10月頃には復活し、爾朗と行動を共にしている(これ以降、外装が以前よりも暗色系のカラーリングに変わる)。復活後も融通が今ひとつ効かず、ニンゲンマンを庇う爾朗と小競り合いをしている。 神化51年2月、超兵戦士隊の攻撃を受け機能停止。人々が苦しまないと力が得られない矛盾に耐え切れなくなっており、輝子に助けを求めていた。 神化53年、ジュダスのラボで再建を受けている。デビラとデビロが彼女の口を借りて、地球の危機を伝えている。 三純光(みすみ ひかる) / ジュダス 声 - 立花慎之介 右目や手を包帯で巻いた超人青年。電気を発する能力を持っている。その力は同系統のフリーズの比ではなく、ベテラン超人であるアースちゃんを一撃でショートさせるほど強力。また、全身を電気に変換し、各所に瞬間移動することもできる。 元は優秀な大学生であったが思う所あり武装強盗団ダイヤイーターのメンバーになる(当時は「怪人」だった)。アースちゃんとの戦闘で改心を決意し、ある時期から超人課のスパイとしてダイヤイーター壊滅に貢献する。神化42年、超人刑務所から釈放後、超人課に登録し超人として活動しようとするが、かつて嘘をついたことを許せないアースちゃんは彼の改心を認めず、事あるごとに彼を倒そうとする。【神化46年11月 - 】 学生の頃の知識を活かし、国家に敵対し追われる身となった超人たちを治療する「超人専門の闇医者」になっている。外見は右目を機械状のパーツで隠し、左手は黒い手袋をはめ、右手は金属製の義手になっている。 治療とは別に爾郎と共に行動。爾朗、メガッシンとともに生田研究所分館を襲撃し、安置されていたアースちゃんを強奪(神化47年4月)したり、特別な血液製剤を遙アキ(アラクネ)に投与し、彼女に巨大化の能力を与える手術なども行っている。爾朗とは協力関係に近い状態にあるが、他の超人と異なり、彼自身は正義や善のためといった目的ではあまり動いておらず、ダークヒーロー的な面が強いキャラクターとなっている。言動もかつてよりシニカルであり、また喫煙するなどすれた面が強く見られる。 神化51年、沖縄の事件においても最期まで爾朗の側。アーラを駆り、S遊星人に苦戦するエクウスと合体しこれを退ける。 【神化53年 - 】 ラボでアースちゃんの再建作業中。アースちゃんの口を借りて危機を警告してきたデビラとデビロの言葉を、風朗太に伝えた。
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