春日部の住人
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「クレヨンしんちゃんの登場人物一覧」の記事における「春日部の住人」の解説
北本れい子(きたもと れいこ) 声 - 鈴木れい子 野原家の隣人。お喋り好きでみさえとは夕暮れになるまで立ち話をすることもしばしば。アニメのクレジットタイトルは「隣のおばさん」名義であり、苗字が出てくることは少ない。 アメリカ人と日本人の姉との間に生まれた甥のロベルト、フランス人と日本人の妹との間に生まれた姪のエマを持ち、英語とフランス語に堪能で、それ以外にスワヒリ語や中国語も話せる。 「歩くワイドショー」の異名を取るゴシップ好きで、たまたま見かけた野原家の誤解されそうな行動や、しんのすけの話を真に受けた噂がたちまち町中に広がっていき、その結果野原家が近所で笑い者にされてしまう原因になる。また、怒ったみさえの気を感じることができる。鳩ヶ谷夫妻ほどではないものの少々厚かましい一面もあるが、野原家をよくよく気にかけるなど根は善良な人物で、野原家建替時や旅行中等のシロの預り先ともなっている。アニメではひまわりに愛用のサンバイザーを壊されてしまい、みさえが買ってきた物を使うことになるが、頭のサイズに合わなかったため気が進まず、付けないで外出したところ野原一家と遭遇。慌てて取り繕い、以後も遭遇するたびにサンバイザーをかぶることに。ご近所付き合いに気を遣い過ぎる余り自分の首を絞める結果になった。過去の経歴についてはほとんど明かしておらず、ロベルトやエマにも教えていない為、エマには元スパイではないかと憶測を立てられた。 夫(声 - 星野充昭)もいるが原作・アニメ共に明確な姿は描写がされていない。原作では右手甲に十字の傷がある以外に描写はされておらず、北本の夢の中ではコードネームサザンクロスとして登場したのみである。アニメでは野原家は一度も見たことがなく、写真にも腕しか写っていなかった。既婚の娘もいる。 ロベルト・マクガイヤー 声 - 堀之紀 北本のハーフの甥。北本の姉がアメリカ人と結婚したため、その息子である。たまに旅行で北本の家に滞在する(最初は居候していた)。しんのすけからは「ベルト君」と呼ばれている(ロベルトは「チンノスケ」と呼んでいる。また、みさえを「ミサイルさん」とも呼ぶ)。日本マニアで思い込みが激しく、しんのすけに変なこと(ケツだけ星人やケツだけ歩きなど)を教えられ、それを日本の文化・習慣・風習と勘違いする。ななこに一目惚れしたことがあったが、しんのすけがななこの彼氏だと思い込み、「親友の彼女に手は出せない」と素直に身を退いた。日本語はあまり話せないが、原作では吹き出しの台詞を横書きにすることで英語を話していると想定し、アニメでは登場の際に「ロベルトさんは日本語を話しているようですが、これは吹き替えで、あくまでも英語を話しています」「日本語を英語だと思ってください」「クレヨンしんちゃんは分かりやすいアニメを目指します」という趣旨のテロップが出る。ただし、後に英会話教室で講師のアルバイトをしていたが、この時はそれなりに日本語を話せていた。 エマ 『新クレヨンしんちゃん』5巻のVol95にて初登場。 北本のハーフ姪。北本の妹がフランス人と結婚したため、その娘である。ロベルトのいとこ。しんのすけのことを「チンチャン」と呼び、北本のことを「マダム北本」と呼ぶ。 フランス語を話すため、英語を話すロベルトとは北本を通じてではないと会話が成立しない。 鳩ヶ谷 ヨシりん(はとがや ヨシりん) 声 - 阪口大助 野原家の裏側の一軒家(アニメでは近所のアパート)に住む若い夫婦の夫。かつて「ヨシリン&ミッチー」というのは、所々に現れる端役のカップルの名前であったり顔も違っていたが、後にこの夫婦に統一されるようになった。野原一家とはハワイ旅行(アニメでは遊園地)で知り合い、その後野原家の隣に引っ越してきた。そこそこの美形だが、とてつもなく非常識かつ自己中心的な性格で、妻のミッチーを溺愛している一方、ミッチー以外の人間に対する遠慮や気遣い等は皆無に等しい。夫妻はいわゆるバカップルで、プライベート時では大抵服装がペアルックである。その光景は近所はもとより、会社に行く途中の駅、発車寸前の電車内、また心霊写真でも見ることができる。喧嘩をすると野原家に駆け込み、野原夫妻に仲裁を押しつけてはすぐ仲直りする。また、野原家の隣に転居してきたときはひろしに引っ越し作業を手伝わせたり、野原家の夕食を横取りしたり、家族イベントに無理矢理割り込んでくるなど、図々しい迷惑行為で野原夫妻に度々精神的、物理的苦痛を負わせているが、本人はその事を悪びれるどころか、自覚すらしていない。それらの自分勝手さや厚かましさは親族の遺伝である模様で、後述する親族も皆、基本的にヨシりんとよく似た性格をしている。 野原夫妻(特にひろし)にとっては体調不良を覚えるほどのストレスの種になっており、普段から何かと疎ましく思われているが、ヨシりんが自殺騒動を起こした時には、すぐに駆けつけたりもしており、心の底から嫌っているわけではない。みさえに対しては本気で叱責されると萎縮するなど、ひろしよりは礼儀を弁えた態度で接しており、精神年齢が近いせいかしんのすけとは良好な仲である。その性格ゆえ友人は一人もいないらしく、これは妻のミッチーも同様である。やや泣き虫で泣き方が激しい。社会人で会社に電車通勤をしているが、ミッチーと離ればなれになるのがいやでミッチーが駅までついてきたり、勤務中ミッチーを思い出して号泣したりもした。前述のとおりミッチー一筋であるものの、その一方で趣味はかわいい人形やアニメグッズ集めだったり、グラビアアイドル好きという一面もあり、インリン・オブ・ジョイトイなどのエッチなDVDを「仕事資料」と偽って隠していたり、写真集も所有しており、時折、密かにしんのすけに見せていることもある。また、風間トオルと同様、男ながら魔法少女もえPの隠れ大ファンでもあり、ゴミとして捨てられたもえPグッズを見つけたしんのすけ達が、誰が捨てたものだろうかと大騒ぎしているところに慌てて駆けつけ、自分が間違えて捨てたと言って、わざわざゴミ袋ごと持って帰ったこともある。家事はミッチーに任せており、料理は苦手である模様。 原作では勤めていた会社をリストラされて自殺未遂をしたが、その後ひろしの勤務する会社双葉商事に入社した。当初は経理部に所属していたが、ひろしの直属の上司に気に入られ、ひろしの所属する営業部に転属し、ひろしの直属の部下になった。以降は仕事先でのミスを犯した際にひろしにアドバイスをもらって素直に礼を言ったり、一緒に飲みに行くなど、ひろしとは良き上司と部下として、それなりに信頼関係が芽生えつつある。 アニメではおじのマシりん(声 - 佐藤正治)、いとこのユー(声 - 山下大輝)とその彼女のリー(声 - 久野美咲)が登場している。 鳩ヶ谷 ミッチー(はとがや ミッチー) 声 - 草地章江→大本眞基子(503話Aパートより) 鳩ヶ谷ヨシりんの妻。趣味はホラー映画鑑賞、恐竜のぬいぐるみ集め。栃木県出身。顔もスタイルも良いが、夫と同様に天然かつ利己的な性格やワガママを言う一面が目立ち、常識や礼儀が欠けている。図々しいヨシりんに乗って、野原夫妻を散々な目に遭わせたり、呆れさせる事が多く、さらには時折野原一家を見下すような発言をすることも多い。 それでも時偶に真っ当な意見でヨシりんの身勝手さを窘めるなど、彼に比べればまだ常識的な面もあり、みさえとは騒動や面倒事以外の時は、比較的良好な関係である。携帯電話の着信音に「オラはにんきもの(アニメの3代目オープニング曲)」を使用していた。 宇集院 連太郎(うじゅういん れんたろう) 声 - 佐藤正治(第52話Bパート~)(1993年5月31日~) 初期によく登場した与党の代議士。議員生活は35年。春我部新聞には「嫌いな政党」と書かれている。埼玉生まれ埼玉育ちで、野原家のご近所。ふたば幼稚園ばら組の園児で苗字が同一である魔朱麿の親類。まゆつば社から5億円を受け取った疑惑があり、マスコミに追われていた。汚職で問題になったのに埼玉4区に無所属で立候補。選挙ポスターのキャッチコピーは「正義と実行の人」。 しんのすけを追って久里代が敷地内に侵入した際、「マスコミか?はたまた国税庁の回し者か?」と言い放つと、犬笛を使いドーベルマンを2匹呼び出し久里代を追わせた。その後、秘書(声 - 中博史)に「何者でしょう?」と聞かれ「女の格好しとったが、ありゃ確かに男だった」と言い残す。老人ホーム「長寿園」に視察慰問した際には、マスコミ関係者を沢山呼んでイメージアップを図るつもりが、ふたば幼稚園のひまわり組も同じ老人ホーム「長寿園」に慰問に来ていてしんのすけに振り回され「札束が好き」「貰ったのは5億円だけだ」と墓穴を掘り、マスコミに厳しく追及されてしまう。商店街で街頭演説をした際には、しんのすけに振り回されながらも「わしはいつどんな場所でも土下座が出来る」と心の中で豪語しながら土下座してお願いしたが、しんのすけの一言で逆に商店街にいた人達から大笑いされる羽目になった。その後、投票日にはこれまでの努力が実って当選したと思われたが、実際は別の当選者と間違えて名前を呼ばれただけの誤報で、実際は落選しており、それを知らされるとテレビカメラの前で子供のような癇癪を起こしていた。 みさえには「金の貯め方、ウソのつき方、賭け麻雀の先生」と散々な言われようで、しんのすけがピーマンをこっそり捨てようとした事がバれ、連太郎を真似して「そのような事実は一切ございません」と言った時には「嘘つきは政治家の始まりです」と揶揄されている。 門呂 マリ(もんろ マリ) 野原家の近所に住んでいる女性。「んふ」が口癖で、色っぽい話し方をする。料理が非常に下手で、(しんのすけ曰く)ひろしの足よりもひどい悪臭を放つ。夫が海外赴任中で男手がないため、困ったことがあると野原家を訪ね助けを求める。その際、ひろしは色気につられてどんなことも引き受けて、最後はみさえにこっ酷く怒られたり、呆れられたりするなど悲惨な目に遭っている。なお、門呂はあくまで助けを求めているだけであって、ひろしの容態を気遣ったり、一緒に手伝ったりしているため、決して利用しているわけではない。好物はよっちゃんの酢漬けイカ。 息子のオサム同様にアニメ未登場。 門呂 オサム(もんろ オサム) 門呂マリの息子。小学2年生。クールな無表情かつ非常にこましゃくれた性格(ひろし曰く「憎たらしいガキ」)で、母の色香に釣られるひろしを内心馬鹿にしている。ひろしの行動に対する反応などでしんのすけとは気が合い、母親のアルバムを一緒に見たりおもちゃで遊んだりしている。 捨内(すてない) 野原家の近所に住んでいる、ゴミ集めが趣味な変人。自宅はゴミが溜め込まれており、一時それらのゴミが原因で異臭騒動が起きた事もある。妻が居るが、異臭騒動が原因で出ていってしまった。以前「女子七楽棒」(女子十二楽坊のパロディ)のコンサート会場でひろしと会ったことがあり、ひろしもその事を何度か話しているが、捨内自身は覚えていない。「はふー」が口調。 不潔な一面とは裏腹に逆上がりが得意など運動神経が良い。アニメ未登場。 千住 平八(せんじゅ へいはち) 野原家の近所に住んでいる独り暮らしの老人。年齢は70歳。6年前に妻に先立たれ、身寄りもなく寂しく生活していたが、しんのすけと喧嘩したシロと出会い仲良くなる。後日野原家を訪れシロを譲ってくれるよう頼み、一時期シロと暮らしていたが、シロにはしんのすけが必要だと悟り、しんのすけに返した。その後、しんのすけとシロとは友達になり、度々遊びに行っている。 二度目に登場したときは山で山菜採りをきていたところかすかべ防衛隊とも出会い、丸太でブランコを作るなどして打ち解けた。山火事に巻き込まれてしまうが、平八の判断で難を逃れる。 以前は消防士をしており、火事で助けた人数は1000人を越えるという「伝説の消防士」であった。しかし煙草の不始末で自宅が火事に遇い、妻は無事だったものの一人娘を亡くしてしまい、その直後に退職した。 正義感が強く、煙草をポイ捨てした人を堂々と注意している。体力も健在であり、間接技で即の悪いサラリーマンを抑え込んだり、丸太に乗ってソリのように坂を滑るといった行動を取った事がある。普段は公園の清掃をしたり、山で山菜を採っている。近所の人から「変わり者のおじいさん」と呼ばれており、かすかべ防衛隊も当初は怪しんでいたが、平八と遊んだり、山火事から助けてくれた事で考えを改め、かすかべ防衛隊に入れようと考えていた。
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