ヒロインと主要人物とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ヒロインと主要人物の意味・解説 

ヒロインと主要人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 12:32 UTC 版)

わろてんか」の記事における「ヒロインと主要人物」の解説

藤岡 てん(ふじおか てん) → 北村 てん(きたむら てん) 演 - 葵わかな幼少期新井美羽本作ヒロイン寄席興行会社北村笑店」創業者夫妻の妻にして、のちの社長幼いころより笑い上戸行動的な性格明治35年旅芸人名乗る藤吉出会う以後、彼から送られてくる手紙読んで笑いながら憧れ気持ち募らせ、やがて恋心変わっていく。 明治43年17歳時、兄の死により藤岡屋を継ぐ決意をするが、そのために持ちかけられる縁談乗り気になれない日々を送るなか、藤吉再会する反対する父・儀兵衛勘当承知のうえで、藤吉駆け落ち同然大阪旅立つ藤吉北村家住み始めて、啄子に嫁として迎えてもらえず女中として修行する。店の倒産により、北村屋の人々から実家に戻るよう促される藤吉笑って生きる決意揺るがず居残る米問屋廃業機に藤吉寄席経営提案し寄席小屋風鳥亭」を開業後は、客の下足磨き暑気払いに冷たい冷やし飴販売女性・子ども客に向けて昼から開演木戸銭10銭から5銭に値下げするなど、独自のサービス編み出し売り上げ伸ばしていく。開業から1年後、啄子に認められ藤吉結婚大正3年時点長男・隼也が誕生している。家庭両立しつつ、縁の下の力持ちとして藤吉会社支えて北村笑店の事業拡大貢献し南地風鳥開業時には取締役経理担当藤吉死後社長に就任し風太や栞に支えられながら企業存続していく。 昭和14年慰問のための芸人派遣などの功績を讃えられ勲章受章同時期、伊能商会追われた栞を採用して映画部設立し映画お笑い忠臣蔵」を製作する昭和20年1月大阪空襲見舞われるようになり疎開決断同時に北村笑店の解散発表し芸人長屋を去る。 昭和20年8月15日疎開先のラジオ終戦知り迎えに来た風太とともに大阪へと帰るも、「風鳥亭」が空襲焼け落ちたことを知り傷心芸人らも戻らないまま、「風鳥亭」跡地すいとん売りながら生計立てる。昭和21年アメリカから帰国した栞と再会。その直後から、芸人らが次々と戻ってきたことで北村笑店復活宣言寄席再開第1弾として、「北村笑店物語の上演を発表した舞台成功終わり上演後、藤吉語り合っていた。 吉本興業創業者吉本せいモデル北村 藤吉きたむら とうきち) 演 - 松坂桃李幼少期大西啓翔) 明治45年より、てんの夫。大阪船場にある老舗米問屋北村屋」の長男。のちに寄席運営する会社北村笑店を夫婦興し、やがて取締役社長兼総席主となる。本名北村 藤吉郎きたむら とうきちろう)。 幼少期に啄子に連れられて父を捜す途中で寄席小屋興味持って中に入り落語見たことをきっかけに、芸能となった笑いのない家庭家業を継ぐことに嫌気差し好きな道を志すために旅芸人一座福楽座」にまぎれ込む明治35年15歳時、キースとともにぼったくり飲食店騙され苦肉の策食い逃げするなか、同じく追っ手から風太と逃げていたてんと出会う初舞台出番間違えて観客から罵声浴び落ち込むが、てんからもらったチョコレート笑顔励まされ謝礼白文鳥人形付いた鈴を贈る。その後芸人生活も鳴かず飛ばず一度実家帰るものの、自身にとって唯一の贔屓客であるてんを笑わせ大切にしたい思いから、嘘の旅芸人生活を綴った手紙送り続ける。 明治43年演芸楽しさ忘れられず、リリコ誘い受けて一座戻った直後に、偶然てんと再会紆余曲折経て、てんを一生笑わせるために北村屋を継ぐ決意をし、彼女を連れて大阪実家帰る帰郷後は米問屋仕事精を出すが、父が遺した多額借金返済店の経営立て直すために大儲けしようと、店舗土地抵当電気式髪結い機(電髪)を購入するが、すべて不良品大損害を被る。北村廃業後は、てんの提案を受け、寄席経営日本一の席主になることを目指す風鳥亭が開業して1年後会社北村笑店」を創立するその後は、家庭との両立悩みながらも仕事奔走し寄席小屋増やしたり、芸人獲得発掘などをして会社大きくしていく。北村店立上げから数年後脳卒中患い死去する没後もてんの人生の節目や、悩み行き詰ったときなどに幽霊となって現れ、彼女に語りかけるうになる吉本せいの夫、吉本泰三モデル武井 風太(たけい ふうた) 演 - 濱田岳幼少期鈴木福) てんの従兄。「藤岡屋」の丁稚として働き始め明治43年時点手代大正4年藤岡屋を辞めギンの元で働いたのち、「北村笑店」番頭事業拡大後は北村経営する寄席束ねる総支配人、そして専務となる。 幼いころからてん一緒に育てられ、てんを妹のようにかわいがり、やがて片思いするようになる強がりで、普段はてんの前で虚勢を張るが、てんを怒らせ距離を置かれた際には意気消沈してんから謝られると号泣して喜ぶなど、素直な一面もある。 てんに接触する藤吉不快に思いつつ儀兵衛気付かれないよう配慮しながら、藤吉からの手紙をてんに渡し続ける。てんと藤吉結ばれてからは、彼女を心配して折りを見て北村家訪れ、てんがぞんざいな扱いをされていると知ると、藤吉殴った説教したりする。栞に対して鼻につく思いつつ非の打ち所のなさから一目置き、彼の北村店役就任後対立ののちにてんを支え同志として固い絆を築く。 大正4年、しずから暖簾分け打診受けていたが、てんへの恋心から「てんを助けたい」と考え寄席勉強をするために、藤岡屋を辞めギンの下で働く。その後芸人たち扱い巡りギン反論したことから解雇となり、寺ギン所属芸人とともに北村笑店」に移籍し番頭として迎えられる大正10年時点では総支配人昇進している。昭和9年には、それまで歳」と呼ばれていた演芸を「漫才」と名付ける藤岡屋からの同僚だったトキ結婚し、娘の飛鳥をもうける。 隼也が取引銀行頭取令嬢のつばきと恋に落ちた際には、会社とてんのためを思い、隼也を叱責し引き離そうとする。しかし隼也がつばきを選び駆け落ちした際には、つばきの父に謝罪取引継続懇願土下座をする。また、駆け落ち先から送られる隼也一家からの手紙を読み聞かせるかたちでてんに状況伝えるなど、北村親子の間を取り持つ。 毎報新聞社からの依頼慰問団「わろてんか隊」を結成し団長として芸人とともに戦地赴く帰国後「わろてんか隊」第2弾派遣することを決める。 昭和14年通天閣売り出されていることを知り北村笑店で購入することを決断昭和19年、隼也に召集令状交付され、てん親子の再会膳立てする。昭和20年大阪空襲見舞われるようになったことから、てんたちに疎開勧める1月起きた大阪大空襲行方不明になった思われていたが、8月15日終戦後、てんを迎え疎開先へと現れた。 元よしもとクリエイティブ・エージェンシー専務取締役竹中功は、吉本せい実弟吉本興業社長務めた林正之助モデル推測している。 伊能 栞(いのう しおり) 演 - 高橋一生 伊能家の次男貿易会社任される帝国大学卒の青年実業家で、てんの縁談相手。のちに活動写真製作会社伊能活動写真社長となり同社不動産百貨店事業なども手掛ける日本有数企業伊能商会へと成長させ、北村笑店の外部役員兼任する登場時から一貫して洋装に身を包んでいる。見合い写真プロフィール知った藤岡家女性たちには容姿頭脳家柄すべてにおいて高評価を得る。後述のとおり東京生まれ育ったため、主要人物の中では近畿方言使わず当時の)標準語で話す。 実際出自は、父・忠春が東京愛人芸者志乃に産ませた庶子であり、病弱だった兄の代わりに会社を継がせられるよう、中学生のときに「保険」として伊能家に呼び寄せられたというものだった実母志乃多額の手切れ金と引き換え二度と会わない約束をし、拒絶されるという経験深く傷ついていた。のちに大阪記憶喪失志乃と偶然再会し、母に対す複雑な心理から、援助の手差しのべようしながら息子名乗ることは拒絶し対峙することを避けるという行動経て、てんと藤吉キースとりなし和解をする。名前の「栞」は「道標」という意味で、志乃が「人を導く道標になってほしい」という願い込めたもの。また、志乃好きだった活動写真によく連れて行ってもらったことがエンターテインメント関心持ち活動写真会社設立する原点となった藤岡屋の経営危機のためてんとの縁談は一旦破談となるが、てんが送った新一の遺した論文関心示し藤岡屋」に投資するその後、てん以上の魅力的な女性出会えないという理由独身を通すが、彼女と藤吉の絆をかけがえのないもの思い二人同志として見ていることを藤吉にだけ明かす藤吉に対しては、初対面時に酒を酌み交わし経営者としての甘さ指摘したことで殴り合い喧嘩となるが、すぐに和解し知人である落語家文鳥紹介するまた、文鳥高座が決まると新聞社宣伝したり、藤吉一緒にちんどん屋をするなど開業したばかりの風鳥亭の経営積極的に協力する数年後藤吉が病に倒れた際に、北村笑店の未来を配していた藤吉提案で、自社北村笑店との業務提携契約交わし藤吉死後北村笑店の外部役員就任、てんを支えてゆくことを誓う。 実業家としてはロックフェラー倣ってチャリティー力を入れ多数寄付をしているが、関東大震災時にはそのことを「売名行為」とマスコミ叩かれるメディアスクラム遭ったこともある。 昭和14年製作した映画内務省検閲上映中止追い込まれるようになり、損失責任として役員会議で社長退任求められるその後北村笑店に入社し映画部設立映画お笑い忠臣蔵」を企画し検閲映画法潜り抜ける台本仕上げるが「検閲保留」で恋愛連想させる場面削除大幅な修正求められる。やがて新世紀キネマ工藤忠告され自身軍部特高目を付けられていることを知り退職決意するも、てんと風太引き止められ北村笑店に籍を残し最先端映画勉強するためにマーチン・ショウの伝手頼り渡米する太平洋戦争開戦後は、マーチン・ショウを通じてできた仲間の手配により、出張というかたちで中立国出国することで迫害逃れる終戦後日本進出する企業案内役名目帰国して昭和21年春にてんたちの元に戻るも、伊能商会のかつての部下たちの社長復任懇願受け入れる。そして部下たちを説得し北村笑店の寄席小屋復活協力する竹中功前述)は、林弘高阪急東宝グループ創業者小林一三合わせた役どころ推測している。

※この「ヒロインと主要人物」の解説は、「わろてんか」の解説の一部です。
「ヒロインと主要人物」を含む「わろてんか」の記事については、「わろてんか」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ヒロインと主要人物」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヒロインと主要人物」の関連用語

ヒロインと主要人物のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヒロインと主要人物のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのわろてんか (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS