天体ヒミコ
別名:ヒミコ、巨大天体ヒミコ、巨大ガス天体・ヒミコ
地球から約129億光年ほど彼方の深宇宙にある巨大天体。2009年に米国カーネギー研究所の大内正己らの研究グループにより発見された。
天体ヒミコの発見当初、その正体はまるきり不明だった。命名にあたり、同様に謎に包まれている古代日本の伝説的女王・卑弥呼に因んで「ヒミコ」(Himiko)と名付けられた。2013年現在、天体ヒミコは原始銀河ではないかと見られている。
天体ヒミコはくじら座の方向にある。現在の技術で観測可能な天体の中でも最も遠い場所にある天体の一つである。距離から見て、地球で観測されたヒミコはビッグバンによって宇宙が誕生してからおよそ8億年ほど経過した頃の姿であることになる。現在の宇宙はビッグバンから138億年ほど経過しているという計算上、天体ヒミコはきわめて若い天体である。
従来の通説では、天体は若ければ若いほど小さい。しかしながら天体ヒミコは、極めて若い天体であるにもかかわらず、天の川銀河の半径程度の大きな広がりを持ち、太陽の数百億倍程度の質量を持つなど、通説を覆す特徴を持っていた。
2013年、東大宇宙線研究所などの研究グループは、ヒミコの内部構造を解明し、ヒミコがごく近傍に存在する3つの星団からなる天体だとする研究成果を発表した。ヒミコの大きさや質量、全体を包む巨大な水素ガス雲などの謎はこれによって明らかになり、ヒミコが盛んにエネルギーを放つ明るい天体であることも、3つの星団が衝突しつつあることから説明できるという。
2013年の研究では、ヒミコの内部で星が盛んに形成されていることが確認されたものの、「爆発的星生成銀河(スターバースト銀河)」に特徴的な電波は検出されなかった。このことから、ヒミコが銀河形成のごく初期の段階にあることが示唆され、銀河の生成過程の解明に繋がることが期待されている。
関連サイト:
An Intensely Star-Forming Galaxy at z~7 with Low Dust and Metal Content Revealed by Deep ALMA and HST Observations - The Astrophysical Journal
アルマ望遠鏡とハッブル宇宙望遠鏡で迫る宇宙初期の巨大天体ヒミコ - 自然科学研究機構 国立天文台
ひみこ
《「ヒミコ」と書く》ビッグバンから8億年後の宇宙初期に形成された、巨大なガス雲。距離約129億光年。水素のライマンα線を発し、大きさは銀河系の半分程度とみられる。2009年にすばる望遠鏡で発見された。2013年にハッブル宇宙望遠鏡とアルマ望遠鏡による観測から、三つの星の集団が軽元素主体のガスで包まれ、星形成が激しく進んでいるものと推測されている。名称は邪馬台国(やまたいこく)の女王卑弥呼にちなむ。
ひみこ【卑弥呼】
卑弥呼
(ヒミコ から転送)
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卑弥呼(読みは、ひみこ/ひめこ/ひみか/ひめか(み)等諸説有り、建寧3年/170年頃 - 正始9年/248年)は、『魏志倭人伝』等の古代中国の史書に記されている「倭国の女王」と称された人物[1][2]。日本の古代の歴史書である「古事記」「日本書紀」に卑弥呼の記述はなく、考古学上も実在した物証が提示されていないが[3][4]、西晋の官僚である陳寿が書いた魏志倭人伝には卑弥呼の記述が見られる。著者の陳寿は日本に来た記録はないため伝聞により当時の日本に関して記述したと考えられ、それによれば、倭人の国は多くの男王が統治していた小国があり、2世紀後半に小国同士が抗争したために倭人の国は大いに乱れたため(倭国大乱)、卑弥呼を擁立した連合国家的組織をつくり安定したとある。卑弥呼は鬼道に仕え、よく大衆を惑わし、その姿を見せず、また歳長大で夫がおらず、政治は男弟の補佐によって行なわれたとも記されている[5][注釈 1]。諱も不明で、239年に三国時代の魏から与えられた封号は親魏倭王。247年に邪馬台国が南に位置する狗奴国と交戦した際には、魏が詔書と黄幢を贈り励ましている。
- 1 卑弥呼とは
- 2 卑弥呼の概要
ヒミコ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 08:56 UTC 版)
邪馬台国の先代女王で、神の声を聞き、国を治めた巫女である。壱与とは違い、ほとんど人々の前に姿を表さず、常に宮殿の奥にいた。
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ヒミコ
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サッポーと仲良しの、邪馬台国の女王。ジャスティンに惚れこみおっかけて、呪いで眠らせる。
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ヒミコ
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邪馬台(やまと)国の女王であり、本作品では(他の著作等に見られるように)アマテラスに比定されている。スサノオの虜囚となった際に記紀にある「誓約(うけい)」によってスサノオの子供を生むとともに、スサノオを篭絡して侵略の野望を潰えさせる。
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ヒミコ
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「曉!!男塾 青年よ、大死を抱け」の記事における「ヒミコ」の解説
教祖。常にマスクで顔の下半分を覆っている美形。実はマスクで覆われた顔の下半分はどんな高度な整形手術をもってしても治らないブサイクな顔をしており、それを幼少の頃から馬鹿にされ、いじめられてきたことを怨んで(このようなことから獅子丸に「幼稚」と過小評価される)、その復讐心から五芒真理星教を組織して世界を支配しようとしたが、獅子丸によって阻止される。テロリストとして国際指名手配もされており、獅子丸に敗れた後、逮捕された。大豪院煌鬼を蘇生させるなど、医術及び技術力の高さは本物の様である。
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ヒミコ
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アオイの住む家の隣で飼われているヤギ。不審者には鳴き声をあげる。
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ヒミコ
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「仮面ライダーゴーストの登場仮面ライダー」の記事における「ヒミコ」の解説
召喚されたヒミコゴーストがガンガンセイバーナギナタモードで敵を切り裂く。
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