スターバースト‐ぎんが【スターバースト銀河】
スターバースト銀河
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/05 05:31 UTC 版)
スターバースト銀河[1](スターバーストぎんが、starburst galaxy[1])とは、太陽の10倍以上の質量を持つ恒星を短期間(約1000万年程度)で作っている銀河である[2]。このことから、爆発的星生成銀河とも呼ばれる。2つの銀河が衝突したり近接遭遇した場合にこのような爆発的星形成(スターバースト)が引き起こされることが多い。通常の銀河でも星形成は行われているが、単位時間当たりの星形成率はスターバースト銀河に比べるとずっと少ない。スターバースト銀河での星形成は、そのまま星形成が続けば恒星を作る材料となる星間ガスを銀河の年齢よりもずっと短時間で使い尽くしてしまうほどの勢いである。よく知られたスターバースト銀河の例として、M82銀河やIC10銀河などがある。
- ^ a b 『オックスフォード天文学辞典』(初版第1刷)朝倉書店、209頁頁。ISBN 4-254-15017-2。
- ^ 『クェーサーの謎 宇宙でもっともミステリアスな天体』 206頁。
- ^ “Starburst Galaxies”. NASA/ADS. 2017年2月26日閲覧。
- 1 スターバースト銀河とは
- 2 スターバースト銀河の概要
スターバースト銀河
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 08:51 UTC 版)
詳細は「スターバースト銀河」を参照 恒星は、銀河内の巨大な分子雲で作られる冷たいガスから生成される。いくつかの銀河において、この星生成が例外的に活発な現象が発見され、これらはスターバースト銀河と呼ばれる。そこでは、銀河によっては通常の100-1000倍規模の星が生まれ、この過程で発せられる強い赤外線を観測できるものを超高光度赤外線銀河という。しかしながら、このような状態が続くと銀河内のガスが急激に消費されるため、スターバースト状態は銀河の寿命から考えれば非常に短い1000万年程度しか持続しないと考えられている。初期の宇宙では、この形態が一般的だったと推定され、現在でもすべての恒星生成の15%を占めている。 塵やガスが豊富で、大質量の星々が電離した雲で囲まれたHII領域を持つ。これらの大質量星が起こす超新星爆発が超新星残骸を撒き散らし、周囲のガスなどに強い作用を与える。そして、ガス領域の至る所で新しい星の生成を連鎖反応的に起こす。これは、利用可能なガスのほとんどが消費されるか広く分散してしまうまで続く。 しばしば相互作用銀河と関係する。この一つの例がM82であり、近接するより大きな銀河M81からの影響を受けている。不規則銀河の存在は、宇宙におけるスターバースト活動のたかまりを示している場合がある
※この「スターバースト銀河」の解説は、「銀河」の解説の一部です。
「スターバースト銀河」を含む「銀河」の記事については、「銀河」の概要を参照ください。
- スターバースト銀河のページへのリンク