ゼネコン汚職とは? わかりやすく解説

ゼネコン汚職事件

(ゼネコン汚職 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/16 18:20 UTC 版)

最高裁判所判例
事件名  斡旋贈賄,斡旋収賄被告事件
事件番号 平成13(あ)884
 2003年(平成15年)1月14日
判例集 刑集第57巻1号1頁
裁判要旨
公務員が,請託を受けて,公正取引委員会が独占禁止法違反の疑いで調査中の審査事件について,同委員会の委員長に対し,これを告発しないように働き掛けることは,刑法(平成7年法律第91号による改正前のもの)197条ノ4にいう「職務上相当ノ行為ヲ為サザラシム可ク」あっせんすることに当たる。
第二小法廷
裁判長 福田博
陪席裁判官 北川弘治亀山継夫梶谷玄滝井繁男
意見
多数意見 全員一致
反対意見 なし
参照法条
 刑法(平成7年法律第91号による改正前のもの)197条ノ4,刑法(平成7年法律第91号による改正前のもの)198条,独占禁止法73条1項,独占禁止法96条1項
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ゼネコン汚職事件(ゼネコンおしょくじけん)は、1993年に発覚したゼネコン絡みの汚職事件。

概要

金丸信自民党副総裁巨額脱税事件の押収資料から、ゼネコン各社から中央政界や地方政界に多額の賄賂が送られている実態が判明する。東京地方検察庁特別捜査部による捜査の結果、1993年から1994年にかけ、建設大臣、宮城県知事、茨城県知事、仙台市長が逮捕される事態に発展した。

一連の事件では計32人が起訴されたが、収賄罪の一審公判中に死亡した竹内藤男元茨城県知事を除き、全員の有罪が確定した。

事件一覧

茨城県汚職事件
茨城県庁が発注する県庁舎移転新築工事や県立植物園温室新築工事、茨城県立医療大学新築工事に絡む汚職事件。
宮城県汚職事件
宮城県庁の開発事業に絡む汚職事件。
仙台市汚職事件
梅田川第一雨水幹線工事やJR仙台駅前再開発事業に絡む汚職事件。
埼玉土曜会事件
談合をしていた埼玉土曜会について、告発を見合わせるように公正取引委員会に働きかけた事件。

刑事訴追一覧

贈賄側

収賄側

捜査への批判

関連項目


ゼネコン汚職

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 14:54 UTC 版)

石井亨」の記事における「ゼネコン汚職」の解説

詳細は「ゼネコン汚職事件」を参照 これら大型公共工事重視した政策を行ううち、石井次第工事受注談合にも深くかかわるようになった1993年平成5年)、東京地方検察庁による摘発が進むと、石井の名も捜査対象者リスト載っているとの噂が流れ始めた石井の妻は、「お金あったらもっと贅沢しています」などと疑惑否定していたが、同年6月29日石井鹿島建設間組など大手ゼネコンから1億円を収賄した容疑逮捕された。東京地検捜査官仙台市役所近くにあった石井自宅マンション踏み込んだ際、玄関にはダンボール箱が積まれており、中には札束がぎっしりと詰まれていたという。逮捕後の7月3日石井任期途中で市長辞職した。この報を聞いたかつての上司で元宮県知事山本壮一郎は、「石井君がそんな人だとは思わなかった」とマスコミ語っている。一方で石井公共工事談合とのかかわりあいは、山本の下での副知事時代からあったともいわれる[要出典]。 1997年平成9年1月22日石井東京地方裁判所懲役3年追徴金1億4千万円の実刑判決を受け、服役したその後仙台市における公共事業について、一例として都市計画道路事業費は、石井予算作成に関わった最後の年度である1993年度平成5年度)の265億円をピーク以後減少し2007年度平成19年度)には91億円に留まっている。

※この「ゼネコン汚職」の解説は、「石井亨」の解説の一部です。
「ゼネコン汚職」を含む「石井亨」の記事については、「石井亨」の概要を参照ください。

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