幕下付出
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幕下付出の場所で優勝した力士(昭和以降)
- 昭和13年春場所 櫻錦(小結・櫻錦利一)[注釈 16]
- 昭和35年5月場所 大塚(小結・豊國範)
- 昭和45年1月場所 輪島(横綱・輪島大士)
- 昭和53年3月場所 長岡(大関・朝潮太郎)
- 平成5年1月場所 尾曽(大関・武双山正士)
- 平成8年1月場所 熊谷(小結・海鵬涼至)
- 平成10年7月場所 竹内(大関・雅山哲士)
- 平成18年5月場所 下田(幕下・若圭翔裕樹)
優勝同点(平成以降)
幕下・三段目以外の付出
過去には、非常に実力のある力士の場合、幕内付出にされる場合もあった(由良ノ海楫五郎など)が、2019年現在ではアマチュア時代にどれだけの実績を挙げても、必ず幕下10枚目格または15枚目格、三段目最下位格で初土俵を踏むことが厳格に定められているため、このようなケースは現行の規定ではあり得ない。また、明治から大正にかけて大坂相撲が存在していた頃には、さまざまな事情で大坂相撲から東京相撲へ移籍するケースも多く、その際には幕内をはじめ、実力相応の地位に付け出されることもあったが、2019年現在では興行そのものが日本相撲協会に一元化されているため、このようなケースは完全に消滅している。
江戸時代では興行上の都合から、実力すらないにも関わらずいきなり大関に付出される慣行(看板大関)があった。ただし、この場合は番付に大関として記載されているので付出の例とはならない。
脚注
- 注釈
- 出典
参考文献
公益財団法人日本相撲協会監修『ハッキヨイ!せきトリくん わくわく大相撲ガイド 寄り切り編』69p
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- ^ a b 日程の都合上、実業団選手権・国体で取得した資格は翌年9月場所、学生相撲・全日本選手権は同11月場所の新弟子検査締切日までが実質的な申請期限となる。また、資格取得時点で24歳の場合は25歳の誕生日を迎えるまで。
- ^ 2007年までは成年男子A
- ^ 例として長尾(舞の海)秀平は全日本相撲選手権ベスト32の実績を認められる形で幕下付出を承認された。舞の海は1992年3月場所で身長が基準に満たず新弟子検査不合格となり、翌場所頭部にシリコンを注入することによって合格したが、これをきっかけとして幕下付出は体格不問となった。
- ^ なお、この基準は、2000年9月に更に厳格化したが、2015年の三段目最下位格付出制度創設により、全日本選手権9 - 16位を除いて、下位の番付付出のかたちで事実上緩和された。
- ^ 実際に厳格化の中心となったのは「学生相撲出身」の時津風親方ではなく「中卒叩き上げ」の北の湖親方とされる[6]。
- ^ 大西以外は現行規定であれば三段目最下位格付出の資格を満たしている
- ^ 三段目最下位格付出制度創設時には全国学生相撲選手権大会は対象となっていなかったが、2016年7月17日の理事会で追加が決まった。
- ^ 大学時代に病気のため一度は相撲を諦めていた豊真将紀行も前相撲からスタートしたが、付出の同期力士を追い越し最終的に小結まで昇進した。
- ^ 大岩戸は初土俵から9年かけて幕内昇進も在位は1場所のみ。吐合と若圭翔は十両に昇進できぬまま初土俵から10年で、武誠山は同じく12年で、朝陽丸は同じく6年で、それぞれ引退。
- ^ 森本太良(拓大)が学生選手権・国体の2冠、冨田元輝(日大)が全日本選手権で優勝。
- ^ 1995年度全日本相撲選手権ベスト4。
- ^ 同年度はアマチュア横綱の他に国体横綱、学生横綱も獲得。大学4年次は国体、学生選手権は連覇も全日本選手権(大学2年次にも獲得)は3連覇ならず。
- ^ 大翔山直樹は、同郷の中川親方(前2・清惠波)から年寄名跡の譲渡を提示され、立浪部屋に入門したことが明らかになっている。
- ^ 幕下上位力士との兼ね合いもあるが、以前戦闘竜や久島海は同様の成績で幕下に陥落している。
- ^ 「番付は生き物」という見解は幕下に限らずすべての地位において適用していて、番付編成において確固たる基準が存在しないことを事実上示している。
- ^ 新興力士団〜大日本関西角力協会より編入。
- ^ a b c 「付け出し資格の適否判定の有効期限延長、コロナ考慮」『日刊スポーツ』、2020年10月29日。2020年10月29日閲覧。
- ^ 門脇利明「学生相撲出身幕内力士100人総まくり」『相撲』2020年9月号、ベースボール・マガジン社、 40頁。
- ^ a b 門脇利明「学生相撲出身幕内力士100人総まくり」『相撲』2020年9月号、ベースボール・マガジン社、 41頁。
- ^ 門脇利明「学生相撲出身幕内力士100人総まくり」『相撲』2020年9月号、ベースボール・マガジン社、 42頁。
- ^ 生沼芳弘, 「研究資料 大相撲における学生力士の研究」『東海大学紀要 体育学部』 31巻 p.19-29, 2001, NAID 110000195082.
- ^ MMTS 週刊相撲雑学(アーカイブ)
- ^ a b 門脇利明「学生相撲出身幕内力士100人総まくり」『相撲』2020年9月号、ベースボール・マガジン社、 43頁。
- ^ “アマチュア横綱に黒川宏次朗「目指すべきタイトル」”. 日刊スポーツ. (2018年12月2日) 2018年12月2日閲覧。
- ^ 中大・菅野が学生横綱!角界入りへ「気持ちはある」 日刊スポーツ 2018年11月3日
- ^ ベースボール・マガジン社刊 『相撲』 2017年4月号(春場所総決算号) 91頁
- ^ “東洋大出身同士、デビュー場所4戦全勝対決は村田が若隆景を小手投げで下す”. スポーツ報知. (2017年3月21日) 2017年3月29日閲覧。
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