タイプライター タイプライターを使っていた作家

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タイプライター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/18 03:20 UTC 版)

タイプライターを使っていた作家

ウィリアム・フォークナーの書斎にある彼が使っていたアンダーウッド製 Universal Portable。フォークナーの家だった Rowan Oakミシシッピ大学が博物館として保存している。

初期の使用者

哲学者フリードリヒ・ニーチェは、偏頭痛と失明の初期症状への対策としてタイプライターを使った。

マーク・トウェインは自伝の中で、『トム・ソーヤーの冒険』(1876年)の出版社に渡した原稿はタイプライターで打ったもので、自身をタイプライターを使った世界初の作家と称している。しかし、タイプライター収集家で歴史家の Darryl Rehr はトウェインの記憶が間違っているとし、タイプライター原稿を出版社に送ったのは『ミシシッピの生活』(1883年)が最初だと指摘している[16]

ヘンリー・ジェイムズは、口述してタイピストにタイピングさせていた[7]

その他

E・E・カミングスは、タイプライターの詩的効果を狙い、意図的に使った最初の詩人である。

ウィリアム・S・バロウズの小説についてのザ・ニューヨーカーの書評によると、「彼が 'Soft Typewriter' と呼ぶ機械は我々の生活を書き、本を書き、実在させる」という信念がしばしば小説に表れている。『裸のランチ』の映画版では、彼のタイプライターは生きていて虫のような姿をしており、彼に本を読み聞かせる。この 'Soft Typewriter' に着想を得た映画として『主人公は僕だった』もある。

アーネスト・ヘミングウェイは立った状態でタイプライターを使って本を執筆した。彼の使っていたロイヤル社製タイプライターは、晩年をすごしたハバナFinca Vigia に保存されている。

ジャック・ケルアックは1分間に100語を打てるほどタイピングが速く、『路上』を打つ際にもロール状の紙を使い、紙の入れ替えでタイピングが中断されないようにしていた。中には36メートルにも及ぶものもあった。この紙は食器棚におく棚紙だという説、ファックス用のロール紙という説、製図用の紙を張り合わせたものだという説がある[7]。同時代のタイピングの速い作家としてはリチャード・ブローディガンがいる。彼は、前もって詳細にプロットを考え、1分間に90語から100語の速度でそれをタイプしたと語っている[17]

トム・ロビンズは Still Life with Woodpecker を書くためにタイプライターを購入したが、それがを書く道具としては複雑すぎ、冷淡すぎると感じて、タイプライターを捨てた。

レナード・コーエンは小説『嘆きの壁』を書き上げた後、タイプライターをエーゲ海に捨てたと言われている。

その後のユーザー

ウィリアム・ギブスンは、機械式タイプライターで『ニューロマンサー』を書き上げ、『カウント・ゼロ』の途中まで同じタイプライターで書いていたが、故障して部品が手に入らないという事態が発生し、仕方なく Apple IIc に乗り換えた[18]セオドア・カジンスキーは、いわゆる「ユナボマー・マニフェスト」を機械式タイプライターで書いた。


  1. ^ Acocella, Joan (April 9, 2007). The Typing Life: How writers used to write. The New Yorker. 
  2. ^ William Austin Burt's Typographer. Science Museum. (1829). 
  3. ^ Otto Burghagen (1898). Die Schreibmaschine. Illustrierte Beschreibung aller gangbaren Schreibmaschinen nebst gründlicher Anleitung zum Arbeiten auf sämtlichen Systemen. 
  4. ^ Dieter Eberwein,. Nietzsches Schreibkugel. Ein Blick auf Nietzsches Schreibmaschinenzeit durch die Restauration der Schreibkugel. Eberwein-Typoskriptverlag. Schauenburg 2005.. 
  5. ^ Johanne Agerskov (1925). Hvem er Skrivekuglens Opfinder?. 
  6. ^ a b [1]Reproduction of advertisement for Noiseless typewriters, with list of models and diagram of typebar mechanism
  7. ^ a b c [2] Acocella, Joan, "The Typing Life: How writers used to write", The New Yorker, April 9, 2007, a review of The Iron Whim: A Fragmented History of Typewriting (Cornell) 2007, by Darren Wershler-Henry
  8. ^ Ellen, David (2005). Scientific Examination of Documents. CRC Press. pp. 106–107. ISBN 0849339251. 
  9. ^ アメリカ合衆国特許第4,620,808号
  10. ^ Liebowitz, S. J.; Stephen E. Margolis (1990). “The Fable of the Keys”. Journal of Law & Economics (The University of Chicago) XXXIII (April 1990). http://wwwpub.utdallas.edu/~liebowit/keys1.html 2008年6月18日閲覧. "This article examines the history, economics, and ergonomics of the typewriter keyboard. We show that David's version of the history of the market's rejection of Dvorak does not report the true history, and we present evidence that the continued use of Qwerty is efficient given the current understanding of keyboard design." 
  11. ^ a b David, P.A. (1986): Understanding the Economics of QWERTY: the Necessity of History. In: Parker, William N.: Economic History and the Modern Economist. Basil Blackwell, New York and Oxford.
  12. ^ Consider QWERTY”. 2008年6月18日閲覧。 “QWERTY's effect, by reducing those annoying clashes, was to speed up typing rather than slow it down.”
  13. ^ 安岡孝一、安岡素子『キーボード配列 QWERTYの謎』、東京、NTT出版、2008年3月、ISBN 978-4-7571-4176-6
  14. ^ The Truth of QWERTY:Monday, April 27, 2009”. 2010年7月3日閲覧。
  15. ^ Sholes & Glidden Type-Writerの活字棒の配置 - yasuokaの日記:2008 年 05 月 19 日”. 2010年7月3日閲覧。
  16. ^ The First Typewriter”. Rehr, Darryl. 2009年2月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月16日閲覧。
  17. ^ Foster, Edward H., Richard Brautigan, Twayne 1983.
  18. ^ ウィリアム・ギブスンのブログ 2006年10月13日の項を参照





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