本編 第四部
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「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の記事における「本編 第四部」の解説
本編 第12巻 ベルはアステリオスに敗北したが、街の人々から軽蔑や非難の目を向けられることもなくなる。ベルは2か月でLv.4へランクアップを果たし、新しい二つ名「白兎の脚(ラビット・フット)」を得る。 ギルドから遠征の強制任務を与えられたヘスティア・ファミリアは、特訓や準備を進めていた。これまで懇意にしてきたミアハの派閥からダフネ・ラウロスとカサンドラ・イリオンが、タケミカヅチの派閥からカシマ・桜花とヒタチ・千草が参加し、個人参加のアイシャを含めた派閥連合でベルたちは遠征へ出発する。 ベルは異端児の事件を経て、強くなる覚悟、偽善者となる覚悟を決め、頼もしさと安心感が格段に増していた。パーティは目標である25階層へ進攻し、巨蒼の滝に感嘆しつつ、強制任務の要求アイテムや迷宮のお宝を順調に入手する。目的を果たし、24階層へ引き返そうとしたベルたちは、右手を失ったエルフの冒険者(ルヴィス)を襲うモンスターと遭遇し、戦闘の末に追い返す。このモンスターは狡賢く多くの冒険者たちを襲撃してきた強化種であり、ベルたちはルヴィスの仲間とモンスターの種子に寄生された千草を救うべく、強化種の打倒を決意する。ところが、ベルたちは強化種が仕掛けた罠に嵌ってしまい、パーティからベルが分断される。水中に引き込まれたベルは強化種により巨蒼の滝から突き落とされるものの一命を取り留める。滝壺に降り立った瀕死のベルは人魚の異端児マリィと出会い、彼女の血により全回復したベルは彼女の案内で引き離されたリリたちの下へ急行する。一方、リリたちは、瀕死のルヴィスの仲間を確保し、さらに同じ強化種に襲われたドワーフの冒険者たちも引き連れ、ベルの無事を信じて24階層まで撤退を図っていた。その道中、リリたちは強化種により怪物進呈を仕掛けられるものの、春姫の新たな魔法により大量のモンスターを何とか打ち倒す。しかし、これも強化種の企みであり、大量の魔石を喰らうことで能力向上を果たした強化種にリリたちは追い詰められる。 間一髪でリリたちの下に駆け付けたベルは、英雄願望を付した魔法で強化種とモンスターを吹き飛ばし、自らの力で考案した魔法と斬撃の同時蓄力による新技である聖炎の英斬により強化種を打倒する。ベルたちは傷付いた冒険者と共にリヴィラの街へ戻るが、疾風による殺人事件の報が伝えられ、衝撃を受ける。 本編 第13巻 リューの潔白を信じるベルたちは、冤罪を晴らすために疾風の討伐隊に参加する。カサンドラはパーティが破滅する予知夢を見たが、自身も討伐隊に同伴してベルたちを救う決意をする。24階層に到着した討伐隊は二手に分かれ、ベルは27階層へ向かう選抜隊に同行し、リリたちはリューの犯行を証言した冒険者(ターク)を監視するために24階層で待機する。 27階層に到着した選抜隊の下に爆発音が響き渡り、ベルは単独でその場へ急行し、殺気と共に冒険者(ジュラ)を踏みつけるリューを発見する。リューの言葉を信じたベルはジュラの古傷を確認し、殺人事件がリューに恨みを持つジュラの自作自演であると確信する。企みが露見したジュラは、調教した深層のモンスターであるラムトンを呼び出してリューたちに嗾けるが、ベルとリューはラムトンを圧倒してジュラを追い詰める。一方、リリたちは、25階層へ向かったタークのパーティを追跡するものの、痺れを切らしたタークはジュラから託されたラムトンをリリたちに嗾け、その追跡から逃れる。春姫の魔法で強化されたヴェルフと桜花が盾となり、アイシャが止めを刺してラムトンを打倒するが、その隙に、タークは25階層で大量の火炎石を爆発させ、ダンジョンの大規模破壊に成功する。ジュラの思惑の通り、ダンジョンからジャガーノートが生み出され、ジャガーノートは次々に討伐隊を襲撃し、水の迷都は冒険者の血で赤く染まり、カサンドラが予知した厄災が始まる。 リューはトラウマが原因で十全でなく、ベルはジャガーノートと一騎打ちとなる。その破爪に右腕を切断され、首の骨まで砕かれたベルだが、戦いを見守っていたマリィが自身の血によりベルの腕を繋いで全快させる。ベルは再び戦いの場に戻り、討伐隊のリーダを庇って足を折られたリューを間一髪で救う。カサンドラの勧めで装備していた防具のみが破爪に対抗でき、これを盾にベルは超近接戦を仕掛け、聖火の英斬でジャガーノートに深傷を負わせる。その隙に、ジュラは傷付いたジャガーノートの調教を試み、リューの殺害を命ずるが、逆にジャガーノートに瞬殺される。 瀕死のリューとベルはジュラの最期の命令に従ったラムトンにより37階層へ落とされる。一方、25階層では次産時期を無視して誕生した階層主アンフィス・バエナが、ベルの救助に向かおうとするリリたちに襲い掛かろうとしていた。 本編 第14巻(章は第13巻から継続) 前半 リリからの手紙でファミリアとリューの危機を知ったヘスティアとミアハは、椿と「豊饒の女主人」のアーニャたちに救出を依頼する。一方で、ウラノスとフェルズも、クノッソス攻略の作戦中ながらも異端児の半分をベルたちの救出に向かわせる。 アンフィス・バエナと対峙したリリたちはヴェルフの言葉で戦意を漲らせ、リリの指揮の下、春姫の魔法により能力が底上げされたパーティでアンフィス・バエナを順調に削ってゆく。巨蒼の滝を昇ったアンフィス・バエナによる起死回生のダイブで戦況が一変するが、重傷を負った命が自爆覚悟で水中から魔法を放ってアンフィス・バエナを抑え、桜花が命の魔法による勢いを借り、その片首を切り落とす。アイシャが斬撃により魔石を打ち砕き、その打破に成功する。 水の迷都は、これまでの破壊や戦闘で崩壊しかけており、リリたちは24階層へ戻るか、ベルを助けるために26階層へ向かうかで揉めていたが、カサンドラが予知夢の解釈に成功し、26階層への退路を提示する。ダフネがカサンドラ自身を信じてパーティを導き、ダンジョンの崩壊から逃れる。遅れて到着した椿たちは崩壊後の水の迷都に唖然とするが、無事を信じてリリたちの後を追う。 ベルを助けに向かうリリたちはアイテムが尽き、モンスターの異常発生に苦戦する。窮地を切り抜けるためにヴェルフはダンジョンで魔剣の鍛冶を敢行し、朽ちない新たな魔剣の創製に成功する。魔剣により危機を乗り越え、道中で遭遇した討伐隊のリーダの案内でベルのいた27階層へ到着したリリたちだが、大量のモンスターに包囲される。間一髪で椿たちと異端児の救出隊が到着し、リリたちを助けた異端児は引き続きベルが落とされた37階層へ救出に向かい、リリたちと椿たちもこれに同行する。 後半 絶望的な状況の中、瀕死のベルとリューは協力して37階層からの脱出を試みるが、リューは自身を犠牲にしてでもベルを助ける決意をしていた。上層へ向かうために、二人はモンスターが無限発生する闘技場を通り抜けようとするが、死を覚悟したリューはベルを騙して彼だけを上層への連絡路へ向かわせ、魔法により連絡路を破壊する。しかし、闘技場に残ったリューを救うべく、別の連絡路から戻ってきたベルは、英雄願望を付した火炎石を爆発させ、モンスター諸共、闘技場を破壊する。 崩壊した闘技場の下の安全地帯に落ちた二人は束の間の休息を得る。リューは、かつて所属していたアストレア・ファミリアでの情景を回想し、見殺しにした仲間、正義への裏切りなどについてベルに吐露するが、ベルはリューの正義は生き続けていると告げ、リューにその言葉が染み渡る。回復した二人は意を決して再出発し、正規ルートを見つけて上層へ急ぐが、ジャガーノートが待ち構えていた。ジャガーノートの新たな遠隔攻撃により腹を割かれたベルだが、魔法で強引に傷を焼き、追撃されたベルをリューが身を挺して庇って狭隘な通路に逃げ込むことで生き延びる。傷を負ったリューを休ませたベルは一人で対決の場へ向かい、眠っていたリューは夢の中でかつての仲間と邂逅して勇気を貰う。 ベルが再びジャガーノートに真っ向勝負を挑む中、トラウマを乗り越えたリューが駆け付ける。リューは魔法の並行詠唱を行い、ベルは聖火の英斬を発動し、ジャガーノートへ駆け引きを迫る。かつての仲間を想いながらジャガーノートを追い詰めたリューが魔法を直接打ち込み、ついにジャガーノートを打倒する。精根尽き果てたベルとリューは倒れ込み、意識を失いかけるが、異端児、椿たち、リリたちが到着してベルとリューは命を繋ぎ、地上に帰り着く。 本編 第15巻 ベルはジャガーノートとの戦闘で殆ど破壊された左腕の治療経過をアミッド・テアサナーレに診て貰う。遠征後2週間の無理が祟ったベルは、左腕をギプスで完全に固定された上で絶対安静を言い渡される。ヘスティアは遠征後のドタバタで延び延びとなっていた団員たちのステイタスを更新し、ベルの異常なアビリティ向上に頭を抱える。命たちも大幅にステイタスが向上し、リリは念願のランクアップを果たし、ヴェルフや春姫には新たなスキルが発現する。春姫もランクアップ可能だったが、浮かれるリリに対する配慮とアイシャの助言から、ランクアップを保留する。 リリはファミリアの実力以上の成果を伏せるために、遠征を失敗としてギルドへ報告する。ベルはエイナにだけ事実を伝えるが、あまりの内容にエイナは机に突っ伏してしまう。ヴェルフはヘファイストスに新たな魔剣を認めてもらい、飛び上がりたいほど歓喜する。それぞれ、自身の確かな前進を噛み締め、ふとオラリオに来た昔を振り返る。その後、ベルのギプス脱装と、リリ、ダフネとカサンドラのランクアップのお祝いも兼ねて、ベルたちは「豊饒の女主人」で宴会を行い、シルたちからも無事の帰還を祝福される。リューは自身の感情に混乱してベルを避けていたが、ベルの願いでアストレア・ファミリア時代の思い出を語る。春姫の経験値稼ぎのためにダンジョン上層に潜ったベルたちは、リリの上機嫌な様子に苦笑し、春姫の一向に戦えない様子に難儀していたが、命だけは春姫と出会ったころを思い出して春姫の成長を確信する。 ベルの完治を確認した後、ダンジョン探索を再開したベルたちは同業者の死に立ち会う。折しもベルがオラリオに来てから半年、オラリオでは過去の英雄たちを哀悼し、亡くなった冒険者を弔う挽歌祭が開かれていた。亡くなった同業者の墓前に参ったベルは英雄たちの記念碑の前でアイズと出会い、迷宮神聖譚の大英雄とアイズの名の類似性に気がつき、驚愕する。 本編 第16巻 "シル"はフレイヤとの交渉の末、自身の望みを叶えるためにベルとのデートを決意する。フレイヤの侍従頭ヘルンからシルの手紙を受け取ったベルは、シルの本意を確かめるために「豊饒の女主人」へ向かうが、その道中でフレイヤの眷族ヘディンに捕えられる。シルの相手として相応しい紳士とすべく、ヘディン師匠による容赦ない教育がベルに施される。 女神祭の1日目、ついにベルとシルのデートが始まる。ベルは特訓の成果を活かし、見事にシルをエスコートし、シルはベルのらしくない振る舞いに胸を高鳴らせる。多くの監視の目を巻いた二人は楽しい時を過ごすが、船上レストランでシルの護衛を務めるフレイヤの眷族たちに襲われる。シルを見守っていたアーニャたちと、ヘスティアと共にベルを追跡していたアイズが立ち向かう中、二人は船から水路に飛び込む。ずぶ濡れになった二人は宿に逃げ込み、シルはベルに迫るものの、自分らしくないと言い、引き下がる。夜の12時となり、シルは眠っているベルに気付かれることなく、一人宿を後にする。 女神祭の2日目、目覚めたベルは工業区で"シル"を見つけ出すが、"シル"がフレイヤの眷族ヘグニに襲撃される。偶々出会したヘルメスから依頼されたアイズがヘグニらと対峙し、二人は僅かな時間を得て廃墟に身を隠す。そこで、ベルは静かに"シル"の手を拘束し、彼女の手からナイフが地に落ちる。ベルは初めからこの"シル"が偽者であると見抜いており何者かと問うが、彼女はベルとだけの思い出の場所にシル様がいるとのみ語る。ベルはシルから初めて告白された場所に向かい、廃墟に残った偽者の"シル"はフレイヤ・ファミリアの副団長アレンに叩きのめされる。変身魔法が解かれたヘルンは自身の望みを語り、フレイヤとの勝負には敗れたが、結果は同じになると笑う。 シルを見つけたベルは、シルからあらためて告白される。ベルもシルの望みに真剣に応え、ごめんなさいと告げる。雨に打たれ、うつむくシルは、ベルを盗るための準備をオッタルへと命じ、フレイヤへとその姿を変える。望みに決着が着いた娘は死に、拘りが無くなった神は笑う。 本編 第17巻 手段を選ばなくなったフレイヤは、オッタルらにヘスティアの眷族やリューを襲撃させてベルの身柄を確保する。フレイヤは眷族の生命と引き替えにベルとの契約解除をヘスティアに迫るが、ヘルメスが神の定めたルールに従いベルの改宗を半年待つように提案する。両者は不承不承にヘルメスの提案を受け入れるが、フレイヤはオラリオに住む神や人間に魅了の力を行使し、彼女の力を無効化できるベルやヘスティアなどを除いて、ベルがフレイヤの眷族であるという偽りの認識を強制し、ベルを奪取する。 フレイヤの本拠で目覚めたベルは、自身がフレイヤの眷族であると告げられる。驚いたベルは親しい者たちに会いに行くが、誰もが偽りの認識を当然としている状況に動揺する。さらにフレイヤ・ファミリアの連日の苛烈な儀式により疲弊したベルは、フレイヤの甘言に心が折れそうになり、自身の存在を疑い始める。一方、ヘルメスの指示で郊外に緊急避難していたアスフィは、共に避難したリューの回復後、二人でオラリオの偵察を開始するが、シルの正体を明かされて混乱するリューはフレイヤに捕縛されてしまう。 ベルは最後の頼みの綱としてアイズと会い、彼女との会話から自身の存在に確信を持つ。フレイヤの本拠を地道に監視していたアスフィは状況の変化を感じ取り、ヘスティアと内密に会い、魅了される直前のヘルメスが反撃の切り札としてヘスティアに託した伝言を受け取る。一方、魅了されたものの、状況の違和感を察していたヘルメスは、アスフィから自身の伝言を受け取り、冬に備えてオラリオ中の家庭に薪を配布するギルドの仕事を引き受ける。 リューが脱走して騒ぎを起こす中、ベルはヘルンと対面し、シルの正体がヘルンでありフレイヤでもあると知る。彼女から苦しむフレイヤを助けて欲しいと懇願され、ベルは二人を救うと決意する。その時、全ての準備が整ったヘスティアは自身の権能を発動し、オラリオ中の家庭の竈に灯された炎を触媒にしてフレイヤの魅了を解除する。フレイヤの暴挙に気付いた怒り心頭の神や人間がフレイヤの本拠を包囲する中、ヘスティアとベルと対峙したフレイヤはベルを賭けたヘスティア・ファミリアとの戦争遊戯を宣言する。
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