豊饒の女主人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 12:53 UTC 版)
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の記事における「豊饒の女主人」の解説
女主人のミア・グランドが、オラリオの治安が悪かった時代に、誰でも笑って酒が飲めるようにと一代で起ち上げた人気の酒場。本編と外伝においてヘスティア・ファミリアやロキ・ファミリアが宴会の場に度々利用する。 従業員は全て女性であり、訳ありで腕っ節の強い娘が多く、ミアを「母さん」と呼んでいる。ミアはベルを上回る身長と数倍する横幅を誇るドワーフであり、酒場の女主人となってからは半脱退の状態であるが、かつてフレイヤ・ファミリアに借りがあったために嫌々ながらフレイヤの眷族となり団長になったLv.6の実力者である。ウェイトレスのアーニャ・フローメルは思慮の足りない行動が目立つ少しお馬鹿な猫人であり、Lv.4の元フレイヤ・ファミリアの冒険者。アレンとは実の兄妹だが、物語開始時点では深い確執がある。ヒューマンのウェイトレスであるルノア・ファウストは素手での直接戦闘を得意とするLv.4の元賞金稼ぎであり、猫人のウェイトレスであるクロエ・ロロは幻影魔法などの絡め手を得意とするLv.4の元暗殺者である。 シル・フローヴァ 声 - 石上静香 本作品のヒロインの一人。光沢のない薄鈍色の髪と瞳を持つ18歳のヒューマンの少女。作中のメインキャラの中では唯一の一般市民として登場するものの、本編16巻でその正体がフレイヤであると明かされる。 ちゃっかりしているものの、基本的にドジッ子体質。知らない人と触れ合う事が趣味であり、人を見ることが好き。純朴そうな雰囲気であるが、人の心の機微に聡く、瞳を見ただけで人の思考を読み取る事ができ、アーニャやクロエはシルを「魔女」とぼやいており、ロキからは豊饒の女主人の中で最も警戒すべき人物と評される。 豊饒の女主人のウェイトレスとして、駆け出しのベルと出会い、ベルを店に招待する。ベルに対して好意を抱いており、冒険者という危険な立場のベルを心配するが、ミノタウロスを倒してLv.2にランクアップした際は心から喜ぶ。出会ったころからベルに弁当を差し入れており、店に置いてある魔道具などをベルに貸し与えて、それらがベルの窮地を脱することに役立つ。たまに店を休んではダイダロス通りにある孤児院に赴くが、影ながらフレイヤ・ファミリアの団員から護衛されており、「シル様」と呼ばれる。 かつて貧民街で飢えていた時にフレイヤと出会った「シル」は、フレイヤになりたいと告げて彼女と取引をした。この取引により、かつての「シル」は名をヘルンと改め、フレイヤの眷族となって女神の侍従頭を務め、彼女にだけ変身できる魔法を得て心身を彼女と共有することになる。フレイヤに影響されてヘルンもベルに心惹かれてゆくが、その思い以上の女神への敬愛から、女神を小娘へと堕落させるベルに対して一度は殺意を抱いてベルの殺害を謀るものの、最終的にヘルンとしてベルへの愛を受け入れ、自身の命を賭してフレイヤの救済をベルに託す。 リュー・リオン 声 - 早見沙織 本作品のヒロインの一人であり、ファミリアクロニクル『episodeリュー』の主人公。薄緑の髪のエルフの女性で年齢は21歳。女神アストレアの眷族でステイタスはLv.4。 豊饒の女主人に住み込みで働くウェイトレスだが、料理の腕は、からっきし駄目。自己批判的で、謹厳実直な性格であり、口調も厳しめだが、気を許した相手には若干柔らかい態度になる。駆け出しのころのベルと出会い、かつて起こした事件のために素性を隠していたが、元冒険者の経験を踏まえてベルにアドバイスする。また、出会ったころは、シルのベルへの想いを応援し、将来の伴侶と勝手に定めており、自分よりシルを優先するようにと常にベルに言い聞かせている。 Lv.4の腕前は未だ健在であり、戦闘では疾走系スキルを活かした直接戦闘の技術が高く、風の広域攻撃魔法を洗練された平行詠唱で使いこなし、回復魔法も有するオールラウンダーである。そのため、ヘスティア・ファミリアやヘルメス・ファミリアの助っ人として、何度も駆り出される。本編13巻でクノッソス攻略に参加するアイシャらの助っ人として同行し、ジュラの罠によりベルと共に深層に落とされるが、彼と共に深層から脱出する過程で、かつての仲間たちを失った自責の念から開放される。深層から帰還した後、疾風は死亡したとギルドから発表されてブラックリストからも削除されるが、ベルの顔を直視できないほど意識するようになり、本編16巻では自分の想いに直面する。 11歳頃、エルフに同族嫌悪を抱いて里を飛び出した後にオラリオでアストレアと出会い、アリーゼの強引な勧誘によりアストレア・ファミリアの一員となる。本編開始の5年前、闇派閥の罠により自身を除いた全団員が殺され、その復讐心から多くの者を血祭りにした結果、ギルドのブラックリストに載り、冒険者の資格も剥奪されて一時は賞金を賭けられていた。復讐を終えた後にシルと出会い、生きる希望を示唆してくれた彼女に多大なる感謝の念を持つようになる。 二つ名は疾風。
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