現存するファミリア・組織
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 12:53 UTC 版)
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の記事における「現存するファミリア・組織」の解説
現存するファミリア・組織とその登場人物を説明する。 ガネーシャ・ファミリア 男神ガネーシャが運営する大手の探索系ファミリア。派閥の等級はSであり、本拠は「アイアム・ガネーシャ」。エンブレムは象の顔。古くからオラリオの治安維持を担っており、Lv.5の団長シャクティ・ヴァルマをはじめとして上級冒険者をオラリオで最も多く抱え、その戦力はロキ・ファミリアやフレイヤ・ファミリアに匹敵する。腕の良いモンスターの調教師が多数所属し、ギルドが企画し、観客の前でモンスターを調教する祭典である怪物祭(モンスターフィリア)を主催・運営する。 主神のガネーシャは自身を群衆の主(ガネーシャ)と標榜しており、神々の中でも特に人間たちへの愛が深く、好漢として有名である。常に象の仮面を装着しており会話の一言目が「俺がガネーシャだ!」なので、変神とも見なされている。ウラノスからも信頼されており、本編9巻時点より前に異端児の存在を知らされていた数少ない人物であり、怪物祭も異端児との融和を想定して実施している。ただし、全ての団員が異端児に対して歩み寄れないとも理解しており、極一部にのみ異端児の存在を明かしている。人々と異端児が理解し合える時代を目指しており、その時には群衆と怪物の主(ネオ・ガネーシャ)となることも決意している。 ソーマ・ファミリア 男神ソーマが運営するファミリア。探索系のファミリアだが神酒ソーマの販売も行い、Lv.3以上の冒険者はいないが神酒に魅せられて多数の冒険者が集まったために団員数が非常に多い。エンブレムは三日月に杯。 主神のソーマは神酒造りにしか興味がなく、他の神々との親交やファミリアの運営にも全く興味がなかった。酒造りの資金のためにファミリアを設立したが、団員たちは我先に報償の神酒を得るために他者を蹴落とす荒くれ者と化す。神酒に溺れてしまう自らの眷族に失望して何も対処しなかった結果、エイナの告発によりギルドから警告を受けて、唯一の生き甲斐である酒造りを禁止され、一時は完全な無気力状態に陥ってしまう。本編6巻では、眷族たちがアポロン・ファミリアと手を組んでリリルカを捕らえるものの、ソーマはリリルカに試練を与え、神酒の誘惑に打ち勝ったリリルカに心を動かされ、彼女を解放する。その後、ソーマはファミリアの運営に気を配り、ファミリアの状況は少しずつだが改善してゆく。外伝では、ソーマがロキから嗅ぎ付けた神酒の僅かな香りが切っ掛けとなり、ディオニュソスの企みの真相が暴れる。リリルカ・アーデ 「#リリ」を参照 ディアンケヒト・ファミリア 男神ディアンケヒトが運営する大手の医療系ファミリア。回復薬の販売や原材料の買取り、専門的な医療の提供などを通じて、ロキ・ファミリアをはじめ、多くの冒険者と取引がある。エンブレムは光玉と香草。 主神のディアンケヒトは髭を蓄えた初老の男神であり、腕は確かだが意地が悪いことでも有名であり、同じ医療系ファミリアの神であるミアハとは犬猿の仲。オラリオ最高の治療師(ヒーラー)と評されるアミッド・テアサナーレは、白銀長髪の小柄な美少女であり、頭が良く優しい気性で沈着冷静なLv.2のヒューマン。魔法円の中にいる者のありとあらゆる傷や異常を完全に回復するオラリオ最強の全癒魔法を持ち、支援ではなく攻勢に作用する希有な治療師である。発展アビリティの神秘も有しており、外伝ではバルカの呪道具で傷付いた元イシュタル・ファミリアのアマゾネスたちの治療をしながら、その呪詛に対抗するための秘薬を作り出し、クノッソス攻略戦には2度参加して規格外の後衛として戦線を支える。また、本編ではジャガーノート戦で壊滅したベルの左腕を再建し、その後にクノッソスで無理をしたベルを大叱咤し、特殊なギプスでベルの左腕を完全に固定する。 ラキア王国 男神アレスを一柱の神として信仰する国家系ファミリア。ラキア王国はオラリオの西部に位置し、緑豊かで肥沃な大地と巨大な王都を持つ豊かな国だが、他国や他都市に戦争を仕掛ける軍事国家でもある。アレスの神意で選ばれる王が派閥の団長を兼ね、60万を超える全ての軍人は神の眷族だが、ダンジョンが無いためにステイタスは低い。ヘスティア・ファミリアのヴェルフの出身国である。 主神のアレスは獅子のような光り輝く金髪に、精悍で逞しい美丈夫の容貌をもつ闘神。頭まで筋肉と称されるほど猪突猛進な性格であり、建国前から所かまわず戦争を仕掛けるため、第一王子であり副団長でもあるマリウス・ウィクトリクス・ラキアをはじめとする配下の将軍や副官たちを振り回して苦労させている。 かつては大量に保有するクロッゾの魔剣の力により戦争に連勝していたが、精霊の怒りを買って魔剣が悉く破壊されために一気に連敗する。眷族のステイタスの差により幾度も惨敗していたが、本編8巻で6度目のオラリオ進攻を行う。ロキとフレイヤのファミリアに軽くあしらわれるものの、進攻の真の狙いはクロッゾの魔剣を作製できるヴェルフの確保であり、そのためにヘスティアを誘拐するが、企みは敢え無く失敗する。オラリオの援軍に捕縛されたアレスは、捕虜になった眷族たちのステイタスの放棄と多大な賠償を条件に解放され、眷族と共に故郷へ戻る。 テルスキュラ 女神カーリーが治めるアマゾネスの国家系ファミリア。オラリオの東南に位置する断崖絶壁に囲まれた陸の孤島を領地とする国であり、男子禁制のためアマゾネスの聖地と呼ばれる。真の戦士を目指して眷族たちは互いに殺し合って研鑽を積んでおり、ダンジョンは無いが眷族たちのステイタスは高く、団長のアルガナ・カリフとバーチェ・カリフの姉妹はLv.6に達する。ロキ・ファミリアのヒリュテ姉妹(ティオネとティオナ)の出身国である。 主神のカーリーは赤い髪と褐色の肌で、骸骨の首飾りと牙を生やした仮面を着けた幼女のような外見であり、闘争と殺戮こそが子供たちの真理であるという考えの女神である。アルガナは蛇のような印象を与えるアマゾネスで、カーリーに本質が近く、二つ名の習わしが無いにも拘わらず女神の分身(カーリマー)の異名を持ち、かつて凄惨なやり方でティオネに戦い方を教えていた。バーチェは顔の下半分をヴェールによって隠した砂色の髪のアマゾネスであり、かつて壮絶な姉を恐れ、姉を打倒するための糧とすべくティオナを指導していた。 外伝6巻でフレイヤを打倒するためにイシュタルから秘密裏に呼び出され、港町メレンでロキ・ファミリアと対峙する。カーリーの画策によりカリフ姉妹とヒリュテ姉妹との殺し合いの儀式が行われるが、儀式に介入したフィンに敗れたアルガナはアマゾネスの習性に従って彼に惚れ、腑抜けになった姉に恐怖する必要がなくなり、ティオナに敗れたバーチェは真の戦士になる意味を失う。外伝12巻ではヘルメスからの誘いを受けてクノッソス攻略の援軍として参戦し、アルガナはティオネと、バーチェはティオナと精霊の分身に対して共闘する。 その他 モルド・ラトロー 声 - 相馬康一 オグマ・ファミリアに属する、ヒューマンの平凡な上級冒険者。35歳。ステイタスはLv.2。 本編4巻では「豊饒の女主人」で駆け出しのベルにやっかんで絡むが、リューたちに叩きのめされて追い出され、本編5巻では早々に18階層に到達したベルに焦りと嫉妬を抱き、ヘルメスに唆されてヘスティアを人質にし、ベルを一方的にいたぶるが、神威を解放したヘスティアに怖気づいて逃げ出す。その後、漆黒のゴライアスとの戦いで窮地をベルに助けられ、階層主に果敢に立ち向かうベルたちを見て考えを改め、周囲の冒険者たちを奮い立たせて共に立ち向う。その後もベルには好意的な印象を抱いており、度々登場してはベルに味方する立ち位置にいる。 アンナ・クレーズ ファミリアクロニクル『episodeリュー』に登場するヒューマンの街娘であり、オラリオに滞在する男神たちから度々求婚されるほどの美貌の持ち主。その美貌に目をつけたテッドの差し金により、父が賭博で多額の借金を背負わされ、担保として交易所に連れて行かれた末に、オラリオ最大のカジノに買い取られてテッドの愛人にさせられる。カジノに潜入したリューたちによって救出され、男装していたリューに恋心を抱いてしまい、別れ際にリューに告白しそうになったところで男装を解いたリューが女性であると知り衝撃を受ける。呆然としたままリューが手配していた馬車に乗り、母の待つ場所へ送り届けられる。 アリィ ファミリアクロニクル『episodeフレイヤ』に登場するシャルザード王国の第一王子アラム・ラザ・シャルザードであり、王子アラムとして男性のように振る舞うが、実際は褐色の肌で薄紫色の瞳を持つ美しい16歳の女性であり、本来の名がアリィ。傭兵系のラシャプ・ファミリアを引き入れたワルサ国の進攻により国王が殺害され、奴隷に扮装して紙一重で王都から逃げ出した先でフレイヤに見初められる。フレイヤの協力により国を取り戻した後、男としても女としても報われないと承知の上で国を選ぶか、国を捨てて男としても女としても満たすというフレイヤの手を取るか、渇望と葛藤が入り混ざるが、フレイヤから王として生きろと告げられる。後に、シャルザードはアラム王の治世のもと最盛期を迎え、アラム王は後継者も残し、最後まで善政を尽くして「王にして英雄」と呼ばれるまでになる。
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