ロキ・ファミリア
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「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の記事における「ロキ・ファミリア」の解説
外伝『ソード・オラトリア』で主役を担う、女神ロキが運営する探索系ファミリア。本拠は「黄昏の館」、エンブレムは道化師。女好きのロキの方針ゆえに、女性冒険者の割合が高い。団長のフィンをはじめとする幹部たち7名の第一級冒険者と、第二軍の中核メンバーであるヒューマンのラウル・ノールド、猫人のアナキティ・オータム(通称アキ)、エルフのアリシア・フォレストライトなどの第二級冒険者が多数所属するオラリオ最強ファミリアの一角を占める。 ロキ 声 - 久保ユリカ ロキ・ファミリアの主神。糸目がちで朱色の瞳と髪を持つ女神であり、エセ関西弁で喋り、無類の酒好きである。胸がコンプレックスであり、無乳と称されるほど絶壁。天界では退屈凌ぎに他の神々を扇動して殺し合いをさせようとする物騒な神でトリックスターとも言われていたが、下界に来てから丸くなった。 フレイヤのベルに対する興味にいち早く気づいており、怪物祭や片角のミノタウロスの騒動がフレイヤの企みであると当たりをつけているが、フレイヤとはベルへの行動に干渉しない取引をしている。ベルには関心がなかったが、異端児を救ったベルを「本物の馬鹿な子」と評し、初めて興味を示す。天界ではヘスティアとよく喧嘩をしており、下界に降りて来てからも続いている。その一方で、ヘスティアの善性は信頼している。フィンの一番の応援者を自認しており、ウラノスには異端児の件でフィンの弱みに付け込もうとしたら即座にヘルメス諸共殲滅しに行くと告げる一方、フィンの歩む道を守るのならば異端児の存在を他言しないとウラノスと契約を交わす。 外伝『ソード・オラトリア』では、ダンジョン24階層の食料庫における騒動の後にヘルメスとディオニュソスの2人と同盟を組み、4度のクノッソスへの進攻の末に正体不明であったエニュオを追い詰め、オラリオの危機を救う。 フィン・ディムナ 声 - 田村睦心 ロキ・ファミリアの団長。ファミリアの最古参で首脳陣の一人。年齢は40代だが、黄金色の頭髪に碧眼の幼い少年のような外見の小人族であり、泰然とした穏やかな物腰がカッコよくて可愛いと評され、オラリオの女性冒険者の間で人気がある。ステイタスはLv.6。 戦闘では主にパーティの指揮官を担う。非常に頭が切れ、計算された戦略や戦術が得意。現場では親指の疼きを信じた直感に基づく判断も行い、自身が先頭に立って味方を鼓舞することで仲間の士気を高める天才でもある。個人としては、小柄な体格を活かした素早い身のこなしと、長槍を組み合わせた戦法を用いる。まともな判断能力を失う代償に戦闘意欲が引き出され、全能力が超高強化される魔法により、指揮官ではなく一人の戦士として戦う場合もある。 衰退した小人族の再興が野望であり、架空の女神フィアナと同等の名声を得て、小人族の象徴となることで野望の実現を目指していた。自身の後継者となる子孫も考慮しており、密かに小人族の嫁を探している。自身の二つ名も神々の発案でなく、ロキに掛け合って強引に得た称号であり、そのために自身を「人工の英雄」と称していた。しかし、ベルと片角のミノタウロスとの戦いや異端児に対するベルの行動を目撃したことにより、ベルに感化されたことを自覚の上で「本物の英雄」を目指すためにフィアナを超えた存在になると決意する。 二つ名は勇者(ブレイバー)。 リヴェリア・リヨス・アールヴ 声 - 種田梨沙(本編第1期)、 川澄綾子(外伝『ソード・オラトリア』、本編第3期) ロキ・ファミリアの副団長。ファミリアの最古参で首脳陣の一人。深緑の長い髪で仙姿玉質な容姿のハイエルフの女性。ステイタスはLv.6。 エルフの王族出身であり堅物だが、自分に対する過剰な慇懃は苦手である。洞察力に優れており、相手の反応の機微から物事を察知することに長ける。未だ見ぬ外の世界を見たい一心から里を飛び出し、強引にロキの眷族にされたが、いつかはファミリアを脱退して世界を旅することを決めている。アイズを幼少期から世話しており、紆余曲折を経て母と子のような関係となる。 戦闘では自他共に認めるオラリオ最強の魔法使いであり、攻撃・防御・回復の3種類の魔法にそれぞれ3段階の階位の魔法があり、詠唱連結によって計9つの魔法を使用でき、二つ名の由来となっている。自分の魔法円の中にいるエルフと自身の魔法効果を増大させ、周囲の魔素を回収して精神力も回復可能なレアスキルにより、リヴェリアを中心としたエルフだけの部隊である妖精部隊(フェアリー・フォース)が作られる。 片角のミノタウロスとの死闘で精神疲弊したベルの恩恵を読みとっており、アイズに加えて、ベルがアビリティの限界を超えたことを知る数少ない人物の一人である。 二つ名は九魔姫(ナイン・ヘル)。 ガレス・ランドロック 声 - 乃村健次 ファミリアの最古参で首脳陣の一人であり、髭を蓄えたドワーフの老兵冒険者。ステイタスはLv.6。 豪胆な性格で細かな言動は苦手。ロキの眷族になる前は炭坑や鉱山で働いていた。ファミリア結成当初は種族同士の対立からリヴェリアと犬猿の仲であり、仲裁を試みたフィンに対してもリヴェリアと共に侮蔑していたが、時を経るに連れ、お互いに大切な仲間となる。同じドワーフのミアとは腐れ縁であり、昔からの喧嘩仲間。 戦闘ではオラリオで1、2を争う力と耐久を活かした超前衛特化型であり、撤退時には部隊の殿を担う。その拳はいかなる敵も砕く破砕鎚となり、その体は何ものよりも強固な盾となる。普段は若い団員の成長を見守る立場にあるため、裏方に回っている0が、ひとたび前に出ると豪快な戦いぶりで敵を圧倒する。 二つ名は重傑(エルガルム)。 ティオネ・ヒリュテ 声 - 高橋未奈美 ティオナの双子の姉で長い黒髪のアマゾネス。ステイタスは59階層への遠征を経てLv.6にランクアップ。 普段は冷静沈着に振る舞うが、本来は粗暴な性格。フィンに惚れており、フィンに好かれるために髪を伸ばし、口調や立ち振舞いを矯正しているが、激昂すると口調が戻ってしまう。フィンへのアプローチには遠慮がなく、常に彼のために献身的かつ積極的である。 戦闘では主にパーティの中衛を担う。武器や体術を駆使して戦い、ダメージを負う度に攻撃力が上昇し、怒りの丈によって効果が向上するスキルを持ち、瀕死になると力のアビリティに超高補正がかかるレアスキルを持ち、追い詰められてからが最も強い。魔法は得意ではないが、魔力で具現した光の鞭で対象を捕らえる束縛魔法を使用する。 生まれ故郷であるテルスキュラではカーリーの眷族であり、風習に従って同族たちと命懸けの闘いの日々を送っていたが、ある日闘って殺したアマゾネスが姉のように慕っていたセルダスであったことに絶望する。今でもセルダスを殺したことを後悔しており、カーリーとその眷族を嫌悪し、師であるアルガナに恐怖とそれ以上の怒りを持っている。 二つ名は怒蛇(ヨルムガンド)。 ティオナ・ヒリュテ 声 - 村川梨衣 ティオネの双子の妹で短髪黒髪のアマゾネス。ステイタスは59階層への遠征を経てLv.6にランクアップ。 天真爛漫な性格であり、誰とでも直ぐ仲良くなるが、肉付きの薄いスレンダーな体型で胸が無いことを気にしている。英雄潭が好きで各物語に詳しく、ベルと片角のミノタウロスとの戦いを目撃してからベルを「アルゴノゥト君」と呼んで気に入っており。戦争遊戯が開始されるまでの1週間、アイズに特訓をつけてもらいに来たベルに率先して協力してアイズと共にベルを鍛え上げる。 戦闘では主にパーティの前衛を担う。大型武器を駆使した豪快な戦い方を好み、ダメージを負う度に攻撃力が上昇するスキルを持ち、瀕死になると全アビリティの能力に高補正がかかるレアスキルを持ち、追い詰められてからが最も強い。 生まれ故郷であるテルスキュラでは、ティオネと殺し合いたくなかったため、主神のカーリーに「国を出たい」と申し出ており、カーリーの許可を得てティオネと共にテルスキュラから去っている。バーチェから闘い方を叩き込まれており、鍛練の途中にバーチェに英雄潭を読んでもらい、物語の面白さを知ってからは、それまで以上によく笑うようになる。 二つ名は大切断(アマゾン)。 ベート・ローガ 声 - 岡本信彦 灰色の毛並みの狼人の男性で180Cを越える長身、左の頬に入れ墨がある。ステイタスは59階層への遠征を経てLv.6にランクアップ。 普段から誰に対しても常に攻撃的な悪漢のように振る舞う。同じファミリの団員にも罵詈雑言を吐くので、首脳陣と好意を寄せていたリーネ以外の団員からは人望が無かった。一方で、貪欲に強さを求めるアイズの姿勢と実力を認めており、自らの理想を重ねて好意を抱く。本編1巻では、本人がいるとは知らずに酔った勢いで駆け出しのベルを口汚く罵るが、これがアイズとベルの間柄を深める切っ掛けともなる。ベルと片角のミノタウロスとの一騎打ちを目撃してからは、ベルに対する評価を変える。 戦闘では主にパーティの中衛を担う。ファミリアでトップの速度を有し、接近戦で強力な膂力を叩きつける戦闘スタイルを好む。魔法効果を吸収できる武器を使った蹴技、月の光を浴びることによる獣化、魔力を見境無く吸収して傷を負うほどに攻撃力が際限なく高まる付与魔法を切り札とする。ただし、自身の弱さを象徴するかのような詠唱が気に入らず、自ら魔法の使用を禁じているが、ヴァレッタ戦と分身を解いたエイン戦で使用する。 平原を放浪する獣人部族の出身。12歳頃から、自身の不在時に自身の大切な人を奪われる経験を何度もしており、その経験から弱者の犠牲を許せず、弱者が戦う場に参加することを嫌うようになる。そして、戦う者には弱者であることを許さず、弱者を鼓舞するための罵詈雑言を吐くようになる。 二つ名は凶狼(ヴァナルガンド)。最初の二つ名は灰狼(フェンリス)。 レフィーヤ・ウィリディス 声 - 木村珠莉 山吹色の髪をした15歳のエルフの少女。クノッソスでの最終戦の前にLv.4へランクアップする。本編ではアイズの設定を回収し難いため、いろいろと掘り下げるための仲間として外伝で設定されたキャラクター。 魔力に秀でたウィーシェの森の出身であり、学区からロキ・ファミリアに入団する。心優しい性格でアイズを特に慕う。また、アイズが気に掛けているベルに対して、一方的にライバル意識を持っており、ベルのランクアップの情報を知ると焦りを見せる。ベルに嫉妬や敵意を向けることも多いが、18階層での共闘を通じて彼の人柄は理解しており、ベルとアステリオスの戦いでは思わず声援を送り、ベルの冒険に感化された一人となる。派閥同盟を組んだディオニュソス・ファミリアのフィルヴィスと個人的にも親交を深めていたが、外伝12巻でその正体を知り、悲しみと葛藤を抱えつつ打倒する。 戦闘ではアイズやヒリュテ姉妹の攻撃力を越える魔法を放つ程の魔法特化型であり、ロキからは「馬鹿魔力」と評される。エルフの魔法に限って、詠唱とその効果を完全把握していれば、他者の魔法を使用できる召喚魔法を有し、二つ名の由来となっている。この召喚魔法によりリヴェリアの魔法を全て使用でき、将来、ファミリアを離れるリヴェリアの後釜として、彼女から日々指導を受ける。Lv.4へのランクアップにより、先行して詠唱した魔法を保持しながら、次に詠唱中の魔法を放棄することなく、保持中の魔法を任意に発動できるレアスキルを発現する。 二つ名は千の妖精(サウザンド・エルフ)。 アイズ・ヴァレンシュタイン 「#アイズ」を参照
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