外伝 第二部
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「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の記事における「外伝 第二部」の解説
外伝 第5巻 時系列は本編4巻後半から本編5巻に相当する。 59階層からの帰還の途、ロキ・ファミリアの部隊は毒妖蛆の異常発生にかちあい、部隊の多くが行動不能となり、18階層での休息を余儀なくされる。そこに、中層で遭難したベルたちのパーティが到達し、フィンはベルたちを受け入れて治療を施す。間もなく、ベルたちを助けにきたヘスティアとヘルメス、その護衛であるアスフィとリューが合流する。ティオナたちは英雄譚に詳しいベルに精霊「アリア」について問うが、核心について何も得られなかった。その後、ティオナたちのアイズへの心配に配慮したリヴェリアは、アイズには精霊の血が流れていると明かす。 ヘルメスの男の浪漫に付き合わされたベルはレフィーヤの怒りを買い、18階層の森の中で追い回され、二人で迷子になってしまう。怒りが多少収まったレフィーヤはベルと野営地へ戻ろうとするが、その道中で闇派閥と考えられる人物たちを発見、ベルと共に彼らを尾行するものの、溶解液で満たされた落とし穴状の極彩色のモンスター(巨靫蔓)に捕らわれる。レフィーヤはベルへの蟠りを捨て、二人で協力して落とし穴から抜け出すことに成功する。瀕死のレフィーヤとベルは闇派閥が操る食人花から追撃されるが、リューが現れて食人花を打倒する。リューはベルとレフィーヤを治療し、騒ぎを察知したアイズたちが到着したので、その場を後にする。 ベルとレフィーヤがアイズと共に野営地に戻った後、フィンたちはその場を調査したが、闇派閥に関する証拠は何も見つからず、毒の特効薬が地上から届き、団員の治療が済んだので、部隊を地上へ撤退させる。リューは食人花を解き放った闇派閥を捕らえて尋問していたが、エインにより闇派閥の団員は魔剣で消し炭にされ、口封じされてしまう。リューはその跡地で「D」の文字が刻まれた謎の魔道具を手に入れる。 外伝 第6巻 時系列は本編6巻の開始前から冒頭までに相当し、ロキ・ファミリア入団前のヒリュテ姉妹(ティオネとティオナ)の過去が描かれる。 遠征から戻ったロキ・ファミリアではベート、ヒリュテ姉妹がLv.6へランクアップし、レフィーヤも魔力のアビリティが成長するまで保留したが、ランクアップ可能となる。ロキはダンジョンへのもう一つの出入口を見つけ出すためにディオニュソスと話し合い、メレンの調査を引き受ける。ロキ・ファミリアは女性団員だけでメレンへ赴き、かつてダンジョン下層と繋がっていたロログ湖の出入口を調査した結果、封印は健在だった。しかし、ロログ湖に食人花を確認し、この地に地上とダンジョンを繋ぐ経路の存在が示唆されたため、ロキは男神ニョルズ、ギルド支部、メレンの長に調査への協力を求める。 ロキたちは、かつてヒリュテ姉妹が所属していたテルスキュラの女神カーリーと出会う。カーリーはフレイヤを打倒するためにイシュタルが呼び寄せた戦力だったが、因縁のあるティオネとアルガナ、ティオナとバーチェとの闘争の儀式を望み、ロキ・ファミリアの足止めをイシュタルに要望する。カーリーはレフィーヤを攫って人質に取り、ヒリュテ姉妹を儀式に引きずり出すことに成功する。イシュタルの眷族たちはレフィーヤたちを取り戻そうとするロキ・ファミリアを邪魔するために食人花をメレンの街で暴れさせ、フリュネがアイズを足止めする。カーリの企みを知ったロキは、全力でカーリーの企みを潰すために男性団員をメレンに呼び寄せ、ベートがフリュネを叩きのめし、ガレスがレフィーヤ、アイズがティオナ、フィンがティオネを救出してメレンの騒動は収束する。 ロキは罠を張ってニョルズたちの共犯関係を暴き出し、ニョルズたちは海のモンスターを退治するために、モンスターを襲う食人花を海に解き放っていたと自白し、前髪で片目を隠した陰湿そうなヒューマンによる密輸に協力する代わりに食人花の提供を受けており、運び屋がイシュタル・ファミリアであると打ち明ける。一方、カーリーはイシュタルからメレンに招かれた理由をロキに明かさなかったが、イシュタルには他にも「隠し玉」があるのだろうと示唆する。 外伝 第7巻 時系列は本編7巻に相当する。 ロキたち同盟の神々は、これまでの調査結果からダンジョンのもう一つの出入口がダイダロス通りにあると確信し、ヘルメスはダイダロス通り近くに歓楽街を構えるイシュタルを、ロキはダイダロス通りの調査を開始する。一方、エインから連絡を受けたレヴィスはロキ・ファミリアによるクノッソスへの進攻が近いと男神タナトスに伝える。タナトスはバルカに命じて、ヴァレッタとフィン、レヴィスと「アリア」の決着の場を設け、他は始末するように罠を巡らせる。 ダイダロス通りの旧式の地下水路を探索していたフィンたちは、最硬精製金属製の扉を発見する。フィンは罠の可能性を認識しつつ扉内部への侵入を決意、フィルヴィスもレフィーヤの護衛のために同行する。事前に張り巡らされた罠によりパーティは数人規模の集団に分断され、アイズが孤立し、ティオネの集団は暗殺者による弱体化攻撃に遭い、ティオナの集団は毒妖蛆に襲われ、ガレスの集団は闇派閥による自爆攻撃を受け、ベートの集団はディックスの呪詛に苦しめられる。レヴィスの急襲によりフィンが深傷を負い、フィンの集団はヴァレッタに執拗に狙われるが、フィンを囮にしたラウルとアキたちによる眼黽の怪物進呈により難を逃れる。二人となったレフィーヤとフィルヴィスは退路を探索する中で、六天使と竜の絵画が飾られた広間でタナトスと出会い、タナトスの真意を知らされる。 アイズは能力強化を果たしたレヴィスに圧倒されるが、地下空間全体に及ぶ風を巻き起こして分断された仲間を呼び寄せる。集結したロキ・ファミリアとレヴィスが対峙する場に、イシュタルの意向で精霊の分身が解き放たれるが、レヴィスはアイズの魔法に興奮した他の精霊の分身の様子を探るために撤退する。ガレスとティオネとティオナが殿として精霊の分身と戦い、フィンたちはレフィーヤが見つけた退路から撤退する。精霊の分身はティオネの魔法とガレスとティオナの力業で絞首され、最期はガレスにより息の根を止められる。 複数の団員の死亡が確認され、怒りに燃えるロキが次なる戦いを決意した時、フレイヤ・ファミリアの襲撃によるイシュタル・ファミリア壊滅が知らされる。 外伝 第8巻 時系列は本編7巻後から本編8巻前に相当し、ロキ・ファミリア入団前のベートの過去が描かれる。 フィンたちは地下迷宮の鍵(ダイダロス・オーブ)の情報を収集するために、人海戦術により破壊された歓楽街での鍵の捜索と元イシュタルの眷族たちへの接触を開始する。一方、地下迷宮への進攻で殺されたリーネにかけた言葉が原因で、ベートはファミリア内で孤立し、フィンは混乱を避けるために、ベートにだけ暇を出す。 酒場でやらかし、アイズにまで突き放されて街を彷徨っていたベートは、元イシュタルの眷族でベートに懸想するレナに絡まれる。ベートは鍵を探すために、不承不承ながらレナとのデートに付き合って歓楽街に向かったところ、バルカの呪道具で武装したヴァレッタが率いる暗殺者から襲われる。その狙いが自分であると気付いたレナは暗殺者たちを引き付けるためにベートから離れ、ヴァレッタはベートを足止めするためにリーネたちの殺害ついて挑発的に暴露し、ベートの怒りが許容範囲を超えたと察して一時撤退する。 ヴェレッタは鍵の流失を防ぐために元イシュタルの眷族たちを襲撃し続け、呪道具による傷がアミッドの魔法でしか治癒できなかったため、治療が間に合わずに命を落とす者もいた。漸くアミッドから治療を受けられたベートは咆哮を上げ、単独で街に繰り出し、これをフィンも黙認する。ベートは暗殺者たちを次々と始末しつつ、誘いに乗って地下の広間に向かい、ヴァレッタと対峙する。事前に施されていたヴァレッタの結界魔法によりベートはLv.4程度まで弱体化させられるものの、切り札である魔法を発動したベートは命乞いするヴァレッタらを容赦なく消し炭に変える。 その後、ロキの一芝居もあって、ベートの罵詈雑言は弱者への叱咤激励であることがファミリアに直接伝わり、ベートの孤立は解消し、逆に下位団員から付きまとわれる。また、アミッドによる秘薬の開発が間に合い、命を繋ぎ止めたレナからも付きまとわれ、ベートには顔を真っ赤にして怒鳴り散らすことしかできなかった。 外伝 第9巻 時系列は本編8巻に相当する。 ラキア王国の進攻に対して、ロキ・ファミリアは前線で防衛の任に就いていた。ラキア王国は徒に戦線を長期化しており、フィンはその狙いがオラリオ内部にあると確信する。フレイヤ・ファミリアに防衛を任せ、フィンは団員たちにクノッソスの鍵と扉の探索を指示する。これにより、闇派閥が密輸に使っていた地上の洞窟とダンジョン18階層の隠し扉が明らかになる一方、壊滅した歓楽街の再調査では鍵を発見できないでいた。一方、フレイヤは先の抗争でイシュタル・ファミリアの副団長を魅了しており、鍵の存在、及び闇派閥、クノッソス、さらには精霊の分身についても把握していたが、神の勘に基づき鎌を掛けてきたロキに白を切り通す。 アレスに攫われたヘスティアを追走したアイズは、ベルと共にヘスティアの体調が回復するまでベオル山地のエダスの村で休息を余儀なくされる。モンスター除けに村に奉られている黒竜の鱗を紹介されたアイズは、自身の異常な闘争心が抑えられず、ベルや村人との距離が一気に広がったと感じる。村の祭りでヘスティアやベル、村人の楽しそうな様子を見たアイズは益々孤独感を抱くが、アイズの悩みを見抜いたヘスティアの言葉で悩みが和らぎ、ヘスティアと一緒に踊ることで、微かな笑みを浮かべるようになる。 本巻ではロキ・ファミリア入団直後の幼少期のアイズが描かれる。モンスターへの復讐心に囚われていたアイズは、ダンジョン12階層で顔を隠したタナトスから闇派閥に勧誘されたが、自身の意志でこれを断る。タナトスはアイズを始末するために神威を開放し、漆黒の翼竜をダンジョンに産ませたが、アイズは初めて魔法エアリエルを唱え、これを打破する。
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