外伝 第一部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 12:53 UTC 版)
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の記事における「外伝 第一部」の解説
外伝 第1巻 時系列は本編1巻に相当する。 ロキ・ファミリアは、これまで未踏破であったダンジョン59階層へ遠征しており、50階層の安全地帯に到着した部隊は、冒険者依頼を果たすために、フィンたち幹部を中心とした小部隊が51階層を探索していた。 フィンたちは未知の極彩色のモンスター(巨蟲)と遭遇し、大量の巨蟲による強力な腐食液を用いた攻撃により武器が次々と破壊されたため50階層へ撤退するが、下半身が巨蟲で上半身が女性の人体である未知のモンスターが現れて部隊は窮地に陥る。 フィンは遠征の中断及び部隊の撤退を決断し、腐食液に対処可能なアイズだけを未知のモンスターと対峙させ、その間に部隊を安全に撤退させる作戦を指示する。アイズは部隊の撤退を確認した後、未知のモンスターを単身で撃破し、部隊は難を逃れる。その後、部隊と供に撤退中のアイズは、偶然ミノタウロスに襲われた少年(ベル)を助けたが、ベルは脱兎の如く逃げ出してしまう。 地上に戻ったアイズは何故か元気が無く、それを心配したティオナたちが遊びに誘い出し、少し調子を取り戻す。その後、アイズはロキにも強引に怪物祭へ連れ出されるが、突如、地上に現れた極彩色のモンスター(食人花)と対峙する。この戦闘に、怪物祭の見学に来ていたティオネとティオナも参戦するが丸腰だっため苦戦し、レフィーヤは重傷を負う。レフィーヤは執念で起ち上がり、召喚魔法により食人花を氷結し、アイズたちが止めを刺すことで事無きを得る。 外伝 第2巻 時系列は本編2巻開始前から前半に相当する。 ロキはベートと共に怪物祭の騒動で地上に現れた食人花の出現ルートを調べ、旧式の地下水路で食人花を発見し、これをベートが退治する。地上に戻ったところ、ディオニュソスとフィルヴィスと遭遇し、ディオニュソスから極彩色のモンスターの件で協力関係を打診される。 一方、アイズは怪物祭の騒動で破壊した代剣を弁償するために、単身、ダンジョンで資金稼ぎをするつもりだったが、ベートとガレスを除く派閥幹部とレフィーヤがこれに付き合い、パーティでダンジョンに向かう。18階層へ到着したアイズたちは、リヴィラの街で殺された冒険者の犯人捜しに協力することになり、アイズは、街の外れで冒険者(ルルネ)を捕える。殺された冒険者から受け取った荷物の運び屋役であるとルルネに告げられ、身の保護を依頼されたアイズは、荷物の中身が不気味な緑色の宝玉であることを確認した後、フィンに判断を求めるために街に引き返そうとする。その道中、冒険者を殺害した謎の女性(レヴィス)から襲われ、これと同時に街には大量の食人花が発生する。また、アイズとの戦闘の最中に緑色の宝玉が原因となって精霊の分身も発生し、18階層は大混乱となる。アイズはレヴィスに追い詰められるが、間一髪でフィンとリヴェリアが間に合い、食人花の群れはレフィーヤの魔法で殲滅され、ティオナとティオネにより精霊の分身も打破される。 騒動がひとまず沈静化したので、フィンたちは下層の37階層まで探索し、十分な成果が得られたため地上へ帰還する。レヴィスが自身を「アリア」と呼んだことや戦闘で敵わなかったことに思い詰めるアイズはダンジョンに残り、単身でウダイオスに挑戦し、その打倒に成功する。37階層からの帰還の途、精神疲弊したベルと遭遇したアイズはベルを介抱するが、気がついたベルは再び逃げ出してしまい、呆然として立ち尽くす。 外伝 第3巻 時系列は本編2巻後半から本編3巻冒頭に相当する。 アイズはLv.6へランクアップしたが、その心はどこか曇っていた。いつものようにダンジョンに向かうアイズは、その道中でエイナからベルの救援を依頼される。10階層へ急行したアイズはベルを手助けするが、焦るベルはアイズに気付かずに慌てて上層へ向かってしまう。その場に残されたアイズはフェルズから24階層の食料庫における騒動の調査と鎮圧を目的とした冒険者依頼を引き受け、リヴィラの街で落ち合ったアスフィたちとパーティを組んで24階層へ出発する。 24階層の騒動についてロキとディオニュソスが相談していた場に、アイズからの手紙が届く。驚いたロキはベートとレフィーヤを24階層へ急遽派遣し、ディオニュソスはロキの信用を得るためにフィルヴィスを同行させる。24階層へ向かう道中のフィルヴィスはベートたちに頑な態度を取るが、レフィーヤが強引に距離を縮めたことで二人は親しくなってゆく。 アスフィたちは不気味な緑肉で覆われた24階層の食料庫に到達し、6年前の「27階層の悪夢」で死亡したはずのオリヴァスと対峙する。食料庫では、オリヴァス、闇派閥の残党、食人花の群れとアスフィらが戦闘となり、これにレフィーヤたちも加わり乱戦となる。レフィーヤに支援されたベートの攻撃で追い詰められたオリヴァスは、怪人に生まれ変わった自身の正体を明らかにし、自分たちの目的がオラリオの破壊であると宣言する。一方、パーティから分断されたアイズを生け捕りにしようとするレヴィスは、Lv.6の力を得たアイズに圧倒される。レヴィスはオリヴァスの魔石を喰らって能力強化を図るもののアイズたちに追い詰められる。レヴィスは巨大花を暴走させ、緑色の宝玉を「エニュオ」に渡せと仮面の人物(エイン)に告げ、アイズに59階層へ向かうように挑発して撤退に成功する。 地上に帰還したアイズは、エイナの助けで漸くベルと対面する。お互いに伝えたい言葉を交わし合うことができて心が晴れたアイズは、ベルに師事されることになる。 外伝 第4巻 時系列は本編3巻に相当する。 アイズはベルの成長の秘密に興味があり、朝早くからベルとの訓練の場へ出かける。その姿を偶然見かけたレフィーヤはアイズの後を追い、その道中でベルと出会う。その後、拠点に戻ったアイズは、レフィーヤからの思わぬ圧力によりベルとの訓練を打ち明けてしまい、半ば強引にレフィーヤにも師事されることになり、59階層への再遠征までの間、アイズは忙しい日々を過ごす。 ロキ・ファミリアは巨蟲対策のために同行を依頼したヘファイストス・ファミアリアと共に再遠征に出発し、その道中の9階層でベルの冒険に立ち会い、衝撃を受ける。その後、部隊は予定通り50階層に到着し、ファミリアの幹部と椿やレフィーヤらを加えた選抜隊のみで59階層に向かう。52階層で砲竜による階層無視の砲撃を受け、選抜隊は二隊に分断され、砲撃の穴に落下したレフィーヤは、フィルヴィスやアイズとの訓練でものにした魔法の並行詠唱を早速実践し、深層のモンスターを一掃してティオネたちと共に58階層に降り立つ。さらに遅れて降り立ったガレスが砲竜の群れを一人で始末し、階層無視の砲撃の元を絶つ。一方、正規ルートで急ぎ59階層へ向かうフィンたちは、53階層でエインが率いる巨蟲の群れに遭遇するが、事前の準備が功を奏して巨蟲を難なく殲滅し、椿がエインの片腕を切断して追い返す。58階層で合流した選抜隊は59階層へ侵入し、巨蟲と食人花の魔石を大量に喰らった精霊の分身と対峙する。精霊の分身はアイズをアリアと呼び、アイズに照準を定めて強力な魔法を放ち、パーティは壊滅に近い状態となる。フィンはベルを出しにしてパーティに奮起を促し、レフィーヤを含む幹部たちの突撃により精霊の分身に肉薄し、最期はアイズが止めを刺す。 戦いに勝利したフィンは怪人の企みを、宝玉を用いた地上での精霊の分身の召喚と推測し、これに対処する必要があると考える。一方、地上では、アイズに持たせた眼晶から24階層の争乱を観察していたフェルズはエニュオが事件の重要神物であると考えるが、ウラノスはエニュオという名の神は知らず、神の言葉では都市の破壊者という意味であると語る。ロキはディオニュソスとヘルメスと対談し、極彩色のモンスターや怪人に対処すべく、ダンジョンのもう一つの出入口を明らかにするために三者間で同盟を結ぶ。
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