異端児
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 12:53 UTC 版)
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の記事における「異端児」の解説
本編9巻から登場する高い知性や心を備えたモンスター。ウラノスによって保護され、人間の言葉を話す者も存在し、自らを神の言葉で異端を意味する異端児(ゼノス)と名乗る。ダンジョン内の安全な「隠れ里」を拠点とし、冒険者が落とした武器を装備してダンジョンを巡回しつつ同胞を探しているが、通常のモンスターからも敵として認識されるため、生き残っている者は40体ほど。アステリオスを除いて全員が地上や人間に対する強烈な憧憬を持ち、いつか地上に出ることを夢見ている。本編10巻でイケロス・ファミリアによるウィーネの拉致と仲間たちの虐殺により暴走し、地上を巻き込んだ事件に発展したが、全てを失う覚悟で自分たちを救おうとしたベルの決意と覚悟が異端児たちの心に大きな影響を与える。その後、外伝11巻でウラノスとロキと間で協力関係が成立し、クノッソス攻略についてロキ・ファミリアとも連携する。 ウィーネ 声 - 日高里菜 ベルよりも年下の初めてのヒロインであり、ベルにとって庇護の対象となる立ち位置にある。ベルが初めて出会った異端児であり、青銀の髪に琥珀色の瞳を持ち、蛇のような下半身をした通常の竜女(ヴィーヴル)と異なり、人と同じように足が生えた姿をしている。 「竈火の館」で生活を共にしたヘスティア・ファミリア全員に心を許しており、特にベルと春姫に懐く。ディックスの企みにより地上で暴走し、自分を救おうとしてくれたベルに感謝と好意を伝えて一度は命を失うが、フェルズの魔法により奇跡的に蘇る。不安で寂しかった自分を何度も救ってくれたベルの優しさと強さに感化され、怖がられることを覚悟で子供を助けたり、ベルを助けるために自らアイズと対峙したりする程の強さを身につける。本編14巻では深層に落とされたベルを救出するためにリドたちに同行し、ヘスティア・ファミリアの面々と再会を果たす。クノッソス攻略戦にも、地上への恩返しのために自ら参加する。 リド 声 - 水中雅章 赤緋色の鱗と雄黄の瞳が特徴的な蜥蜴人(リザードマン)。異端児の最初期からのメンバーであり、古株の木竜のグリューが巨体で気軽に動けない代わりにリーダーを務める。 人間との共生を望んでおり、ウィーネと共に20階層の「隠れ里」に訪れたベルたちを歓迎する。気さくな性格であり、ベルを「ベルっち」、リリを「リリっち」と呼んでいる。ディックスたちにより同胞が惨殺された際には、人間に復讐しようとする石竜のグロスたちの暴走を最後まで止めようとしたが、討伐隊に紛れて会いに来たベルに自分も怒りを抑えきれない心情を吐露する。クノッソスに誘い込まれた後にディックスの呪詛に苦しめられたが、ベルの言葉に感動して自力で呪詛の効果を打ち破る。事件が解決した後も人間たちと関わりを持ち、フェルズからベルたちの危機を知らされ際には、異端児の半数を率いて深層へ向かい、37階層でベルとリューを救助する。外伝ではクノッソスに部隊を率いて、眼黽の簡易苗花を潰し、精霊の分身と対峙する。 レイ 声 - 高田憂希 毛先が青みがかったくすんだ金髪と青い瞳が特徴的な美しい相貌の歌人鳥(セイレーン)。異端児の最初期からのメンバー。一部は片言だが人の言葉を喋ることができ、美しいその歌声は一部の冒険者たちの間で噂になる。夢は日の光を浴びて空を羽ばたくことと、愛する人に抱きしめられることである。 本編ではウィーネの情報を得るためにダンジョン19階層に向かったベルとヴェルフの前に現れ、人とモンスターの共生ができるかについて問いかけ、20階層の「隠れ里」では姿を晒して命とダンスを共にし、ベルたちを歓迎する。外伝ではロキ・ファミリアのアリシアを身を挺して庇い、精霊の分身の緑肉に飲み込まれそうになったフィンを危機一髪で助けており、人間に対する友愛を自らの行動で示す。フィンを救った後にロキ・ファミリアの本拠に保護され、ロキやティオネ、アリシアとも交流する。 アステリオス 声 - 杉崎亮 黒い猛牛(ミノタウロス)の異端児。異端児の中では新参者でありながら最強であり、オラリオを代表する冒険者たちを悉く払いのけた実力はLv.7に匹敵する。作者の大森は本作品の着想からしてミノタウロスに特別な位置付けを与えており、ベルの好敵手を設定するにあたってはミノタウロスしかないと考え、彼を第三部の猛牛(ヒロイン)と位置付けている。 ベルが駆け出しのころに戦って討ち取った片角のミノタウロスの記憶を持っており、ベルとの再戦が憧憬であり、自身の名前も前世の最期に見たベルのファイアボルト(雷光)を由来とする。本編11巻においてベルとの再会を果たし、自身の想いを伝えて再戦を申し込み、瀕死で隻腕の状態ながらベルの英雄願望による一撃をも粉砕して一対一の戦いに勝利する。次回の闘争での決着の意志をベルに告げ、フェルズに右腕を元通りに治療してもらった後、ダンジョン深層で修行に励んでいたが、外伝12巻で深層まで迎えに来た石竜のグロスと共にクノッソスでの最終戦に参戦する。クノッソスではリドたちの必死の説得によりベルとの再戦を思い止まり、精霊の分身を討ち取る マリィ 人魚(マーメイド)の異端児。下半身が魚であるため、ダンジョン下層の「水の迷都」から離れられず留守番をしている。普段からリドたちが出かけている間は一人なため、初対面にもかかわらず優しく接してくれたベルには好感を抱く。生まれ落ちたばかりでもないのに言動が幼く、リドたちと異なり好奇心旺盛であり、ベルはマリィから精霊のような印象を受ける。 通常の人魚と同様に、歌声を使った魅了の力と水中での圧倒的な速度を有するが、自身の性格もあって基本的に戦闘は苦手。自身の血に宿る類稀な回復能力が特徴であり、ジャガーノートと戦ったベルを何度も窮地から救う。
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