現存するマシンX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 23:52 UTC 版)
劇中設定上の台数は1台であるが、撮影用に製作された車両が複数あり、それぞれグレードが異なる。 『PART-II』以降のエンディング映像にて、ガゼールとサファリの後方にマシンXらしき車両が2台並んで走行しているのが確認できることを一例として(※画面左側を走行しているのがメイン車両で、ナンバーが97-35になっている。右側はおそらく予備車両の内の一台)、一説にはスタント用、撮影用など7台が制作され、『PART-III』における爆破シーンでは、状態の悪い同型車(ダッシュボードの形状等からC210前期型と推定)の外装をマシンX風に仕立てたダミーカーが使用されたと言われる。また、ダミーカーの中にはノーマルのスカイラインを使ってダッシュボードにパトランプを載せただけの車両も存在する。映像などで確認できるシート形状から、グレードはターボGT-E•Sと推察される。 実際の撮影用車輌については、番組終了後の1984年(昭和59年)11月29日に広島市中区紙屋町のサンモール屋上にて催行された『さよなら西部警察フェア』に出展されたが、その後公の場に現れることはなかったため、現存するか否か真相は不明とされてきた。 しかし2014(平成26年)5月、複数台用意されたマシンXのうち、日産自動車によって納入されたメイン車輌(グレードはターボGT-Eだが、途中からリアのエンブレムがGT-EXに変更された)が都内に現存していたことが明らかとなり、レストア中の姿が写真集(『西部警察LEGEND9』青志社)に掲載された。メイン車輌は、『PART-I』第70話付近より運転席側ドアのストライプが欠け、フロントガラスに車検ステッカーがないことが映像で確認されるが、こうした特徴も現車と一致する。レストアを手掛けた業者によると、撮影終了後20年以上石原プロモーションの倉庫にカバーをかけて保管されており、東日本大震災後の倉庫整理の際、かねて石原プロと親交のあった当該業者に委譲され、ファンの後押しもあってレストアの実現に至ったという。 その後『西部警察LEGEND10』では、一応は走行可能な状態までレストアが進んでおり、『西部警察LEGEND12』で「レストア完了」と報告された。一部の装備品は、当時撮影に使われていたものが撤去や盗難に遭い現存しないため、同型のものを新たに探し出して装着している。 2016年(平成28年)1月9日~1月11日には、東京都調布市で開催された「石原裕次郎展」に出展され、約30年ぶりに公の場に姿を見せた。その他、長野県岡谷市のプリンス&スカイラインミュウジアムに展示された車輌をはじめとして、レプリカも多数制作されている。 2019年(令和元年)7月に埼玉自動車大学校で開催されたオートジャンボリー2019にてメイン車輌が展示された際、レストア担当者より車検が通りナンバーを取得した事がトークショー内で語られている[信頼性要検証]。
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