現存するフィルム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 16:45 UTC 版)
「シェラ・デ・コブレの幽霊」の記事における「現存するフィルム」の解説
本作のフィルムは希少であり、幻の映画として世界中の愛好家が探し回っているといわれる。CBSテレビが所有していたプリントは同社の社員が自宅に保管していたが、火災によって失われた。現存が確認されている2本のフィルムのうち、1本はカリフォルニア大学ロサンゼルス校が、もう1本は日本の映画評論家である添野知生が所有している。 添野が所有するフィルムは、2006年までアメリカ合衆国の映画古道具屋で保管されていたもので、eBayのネットオークションを通じて存在が知られるようになったものを、添野が所有者と直接交渉して競り落としたものである。なお、このフィルムは1967年に日本で放送されたものとは結末が異なるとも言われ、自動車が崖から落ちる場面のあるバージョンが存在するという噂や、オリジナルはカラーで制作されていたという説もあり、都市伝説の文脈で語られることもある。(自動車が崖から落ちるシーンがあるのは「シェラ・デ・コブレの幽霊(1時間21分版)」であり、「The Haunted(54分版)」にはない。そして両版の結末は全く異なっている。) 日本でもホラー映画関係者の間では伝説的な存在であったが、テレビ番組『探偵!ナイトスクープ』の2009年8月28日放送分において本作を探して欲しいという依頼があり、この番組をきっかけにして一般にも存在が広く知られることとなった。2010年2月6日にはホラー映画向上委員会の主催により、添野が所持するフィルムが神戸映画資料館で上映された。このほか2010年8月8日には、東京都江戸川区で開催された『日本SF大会2010』にて本作の上映が行われた。2010年9月17日には、金沢市で開催された『カナザワ映画祭2010 世界怪談大会』で、会場である本多の森公園にて野外上映が行なわれた。添野は所有するフィルムのDVD化を目指して活動しているが、実現していない。
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