作品の現存状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 05:33 UTC 版)
計16作品が欠品状態となっている。特に『たまゆら』(1965年度)・『信子とおばあちゃん』(1969年度)の2作品に至っては1話も映像が現存していない。また、『虹』(1970年度)・『繭子ひとり』(1971年度)についても1話分の映像はなく、本編の一部が断片的に残る程度となっている。 『マー姉ちゃん』(1979年度前期)以前の作品でNHKに全話現存するのは、家庭用VTRで寄贈されたものを含めても『雲のじゅうたん』(1976年度前期)・『いちばん星』(1977年度前期)・『風見鶏』(1977年度後期)のみとされている。 この理由としては、当時の多くの番組にも当てはまるが、1980年頃までの放送局用ビデオテープ(2インチVTR)が非常に高価かつ大型で、保管にもかなりのスペースを要したことが考えられる。また、テープが高価なため、何度も消去し他の番組に再利用せざるを得なかったこと、操作・編集も煩雑だったこと、さらに、当時は著作権法の事情で、番組の資料保存が現在ほど安易に行えなかったこと、再放送・ビデオソフトの販売・オンデマンド配信が想定外だったことなどが挙げられる。それでも、重要な放送回や総集編、初回あるいは最終回は資料用として保存されているケースもある。 NHKにも無い作品が、視聴者の家庭用VTRテープ(当時のビデオは20万円弱と高価で、普及率が低かった)として発見され、NHKアーカイブスに寄贈されることもある。ただし多くの場合、家庭用機器による録画であることやテープの経年劣化により、品質が良好とは限らない状態である。
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作品の現存状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 01:26 UTC 版)
1970年代までのNHKを含む多くの放送局では、放送用マスターテープとして使われた2インチVTRの保存は一般的でなく、放送終了後には内容を消去して他番組の収録に使い回していた。こうした事情から大河ドラマに関しては、『元禄太平記』(1975年)以前の作品および『花神』(1977年)、『草燃える』(1979年)のマスターテープの大半が失われており、映像資料用として保存されていた一部の放送回のみ(作品によっては総集編も)現存している。なお、同様の理由で既に存在していないと思われていた『風と雲と虹と』(1976年)については全映像の現存が確認され、後に完全版DVDが発売された。これが全話映像ソフト化された作品のうち最も古いものとなっている。 当初は高価だった放送局用ビデオテープも、家庭用ビデオデッキの登場によって遙かにコストが下がったため、次第に番組を保存するように方針が変わり、『黄金の日日』(1978年)は全話現存している。そして『獅子の時代』(1980年)以降の歴代作品は、通常放送回・総集編ともに全ての映像をNHKが保存している。 NHKではマスターテープが失われた過去の放送番組の収集を進めており、その結果、制作関係者や一般視聴者がビデオ(当時は大変高価だった)で録画保存していたものが発見されて寄贈されることもある。例えば『樅ノ木は残った』(1970年)はNHKに総集編の映像しか残されていなかったが、近年になって通常放送回の大半の回を録画したビデオテープ(白黒映像)が見つかっている。『春の坂道』(1971年)は総集編を含めてNHKに全く映像が残されておらず、「幻の大河ドラマ」と呼ばれていたが、後に最終回のみモノクロの家庭用VTRで録画された映像が発見されて、NHKアーカイブスに収蔵されている(ただし本作はカラー作品なので本来の形での放送回は厳密には現存していない)。同様に通常放送回のマスターテープが全て失われていた前述の『草燃える』は、寄贈されたビデオテープによって全放送回の映像が揃えられたが、一部の回の映像に欠損している箇所があるので、今のところ完全な形では揃っていない(詳細については「草燃える#映像の現存状況」などを参照)。そして2015年11月、それまで唯一通常放送回の映像が1本も残っていなかった『国盗り物語』(1973年)の本編2話分が寄贈されたことで、全作品の通常放送回が最低1話は現存していることになった。 現存している作品の幾つかはDVDで販売され、NHKアーカイブスで視聴することも可能である。また一部作品はビデオ・オン・デマンド(VOD)による配信もされている。現在、現存している初期作品のデジタルリマスター化がアメリカで行われている。
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作品の現存状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 03:56 UTC 版)
牛原の監督作品全102本の内、現存するのは13本(うち断片4本)のみで、『若者よなぜ泣くか』『進軍』『怪猫謎の三味線』『維新の曲』『剣風練兵館』『いつの日か花咲かん』『誰に恋せん』『虹男』の8本がほぼ完全な尺で現存しており(ただし『虹男』のカラーパートは失われており、現存する版の該当部分は関係者の証言などから復元された物である)、『街の人気者』は87分尺のものが現存している。『噫無情 第一篇』は9分尺、『海浜の女王』は14分尺、『感激時代』は19分尺、『彼と人生』は9分尺の断片が現存している。また、脚本を書いた『路上の霊魂』もほぼ完全な状態で現存している。 『誰に恋せん』は衛星劇場の『幻の蔵出し映画館』にて、2020年に発掘放送された。
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作品の現存状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/18 15:17 UTC 版)
賀古の監督作品約90本の内、現存が確認されている作品はわずか3本で、『小羊』が53分尺、『武士道』が83分尺、『孝女白菊』が44分尺で現存している。『武士道』のフィルムは、2004年(平成16年)にゴスフィルムフォンド(ロシア語版)で発見され、2005年(平成17年)に上映された。また、賀古プロダクション製作・賀古編集の『播州皿屋敷』も8分尺の断片が現存する。
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作品の現存状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 06:41 UTC 版)
万作の監督作品全22本の内、現存するのは8本(うち断片2本)のみで、『新しき土』『故郷』『権三と助十』『巨人伝』は完全尺で現存しており、『戦国奇譚 気まぐれ冠者』は75分尺、『赤西蠣太』は78分尺のものが現存している。『國士無双』は東京国立近代美術館フィルムセンターが21分尺、マツダ映画社が8分尺の断片をそれぞれ所蔵しており、大阪芸術大学は『花火』の33秒尺の断片を発掘・所蔵している。
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作品の現存状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 04:18 UTC 版)
衣笠の監督作品全118本の内、戦後期の作品は殆どが現存するが、戦前期の作品で現存するのは11本(うち断片3本)のみである。 その11本の内、『忠臣蔵』『蛇姫様』『川中島合戦』『進め独立旗』は完全尺で現存し、『月形半平太』は14分尺、『弁天小僧』は11分尺、『大坂夏の陣』は8分尺の断片がそれぞれ存在する。『十字路』は、東京国立近代美術館フィルムセンターが4つのバージョン(16mmの65分尺、35mmの88分尺、16mmと35mmの87分尺)と、47分尺のサウンド版を所蔵している。『雪之丞変化』は、97分尺の総集篇が現存している。『天一坊と伊賀之亮』と『狂った一頁』は、1970年代に発見されたそれぞれのフィルムを衣笠自らが再編集したもののみが現存し、フィルムセンターが前者の44分尺、後者の59分尺(ニュー・サウンド版)のフィルムを所蔵している。また、泉治郎吉名義で脚本を執筆した『三味線武士』もほぼ完全な形で現存している。
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作品の現存状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:12 UTC 版)
松之助の出演した1000本を超える作品の内、現存するのは僅か数本しかない。そのうち『弥次喜多 善光寺詣りの巻』『渋川伴五郎』はほぼ完全な状態で残っており、『豪傑児雷也』(21分)、『荒木又右衛門』(4分)、『中山安兵衛』(3分)、『実録忠臣蔵 天の巻・地の巻・人の巻(忠臣蔵 人の巻・地の巻)』(20分)は、かっこ内の上映分の断片が現存している。京都市のおもちゃ映画ミュージアムでは3本の玩具フィルムを所蔵している。2015年9月にはおもちゃ映画ミュージアムで上記の『実録忠臣蔵』のパテベビー版が全4巻合わせて約66分のフィルムで発見された。このフィルムは10月に行われる京都国際映画祭で上映された。その後、デジタルリマスター版が作成されており、2016年に東京国際映画祭で上映された。 1910年頃に横田商会で製作された松之助の忠臣蔵映画は、国立映画アーカイブが『忠臣蔵』(42分)、マツダ映画社が『実録忠臣蔵』(74分)の題で所蔵しているが、いずれも後の忠臣蔵映画のカットが含まれ、戦後に弁士の説明と浪曲の口演を挿入した活弁トーキー版である。また国立映画アーカイブは、無声映画保存会から寄贈された可燃性染色ポジフィルム(49分)も所蔵しており、その複製映像は同施設が運営する「映像でみる明治の日本」内で見ることができる。2018年には国立映画アーカイブが「平成30年度美術館・歴史博物館重点分野推進支援事業」の一環として、この3本のフィルムを素材として『忠臣蔵(デジタル復元・最長版)』(90分)を作成し、同年12月14日(旧暦で赤穂浪士が討ち入りした日)にその特別上映会が長瀬記念ホールで行われた。
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