家庭用機器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 02:17 UTC 版)
ガステーブルはガス栓からガスホースにより接続された移動が容易な焜炉をさす。システムキッチンとして組み込まれた(ガス焜炉の上面と手前操作部のみ露出)状態で固定されたものはビルトイン焜炉と呼ばれる。焜炉手前に組み込まれたグリル機能のある焜炉をガスレンジと呼ぶ。上位機種として焜炉台にあたる部分にガスオーブンレンジを組み込んだものもある。なお、大型鍋用あるいは業務用に用いられる本体が鋳物でできた鋳物コンロ(ハイカロリーコンロ)と呼ばれるものもある。 壁内部が長期間にわたり熱せられ炭化することで生じる「壁内自然発火による火災」を防ぐため・ガステーブル周辺の壁には金属製防熱版を取り付けると共に、機種選定時は「壁から遠い側に強火力(ハイカロリー)バーナーが来る」ようにしなければならない(強火力バーナーが左側は右壁用・逆は左壁用)。加えて爆発引火火災防止のため「ガス漏れを知らせる警報器を(プロパンは空気より重いため)床面近くへ設置する」と共に、熱がこもりやすいキッチンフード内には(居室用の樹脂製ではなく)引き紐を含め金属製の不燃型換気扇を取り付けるよう消防法で定められている。さらにガス元栓と器具本体をつなぐゴムホースは劣化しやすいため、ガス漏れ事故(ガス中毒や火花の引火によるガス爆発)防止の観点から「異常がなくても2~3年に一度の交換」が推奨されている(一つの元栓からのガスホース分岐配管は、ガス漏れや不完全燃焼による一酸化炭素中毒の危険があるため禁止。ガス燃焼機器設置工事は「ガス工事担任者資格を有する人が行う」よう定められており、無資格者による素人設置工事は事故防止の観点から厳禁。またオール電化へ切り替えるためガスの機器・配管類を撤去する場合もガス事業者への連絡が義務付けられており、ガス機器や配管を素人が無断で撤去する行為は禁止)。 据置型ガステーブルは高圧放電点火および安全装置の動力源として乾電池を用いており、電池交換時期を赤ランプ点滅で知らせる機能を備えている(単1型2本使用、必ずアルカリを用いる。電池ケースは引き出し式でストッパー付きのため取り外し不可。通常使用時は約1年で乾電池が消耗。着火後も点火ボタンを押して放電を続けたり、ガス元栓を閉めたまま点火ボタンを押して放電すると乾電池の消耗が早まる)。
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