着火後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 16:27 UTC 版)
着火後、30分から1時間ほどは吸気口を全開にして、風通しの良い屋外に置き、燃焼が落ち着くのを待つ。無煙炭類とはいえ、薄い紫煙や、そもそも呼吸に有害なガスが上がっているため注意が必要である。その後、使用となるが、吸気口を長時間ずっと全開のままにしないようにする。 練炭は着火後2〜3時間経ってから火力が最大になり始め、通気口を開けたままでは練炭の燃焼温度が上がり過ぎ、練炭コンロを傷める場合がある。着火後3時間ほど経った場合は、外気温によっても左右されるが、吸気口が6mmほど開いている状態でちょうど良い。 珪藻土製のコンロでは、空気孔を全開のまま何時間も使用すると十数回の使用でコンロ本体が壊れてしまう。上蓋から火炎ガスが上がっているのが常時見えたり、燃焼につれて練炭が形を留めないほど下方へ崩れていったり、燃焼時にコンロ本体がカチカチと音を立てている状態は、明らかに火力が上がりすぎている状態である。また、そのような場合の燃焼後の練炭は、練炭灰が原形を留めていなかったり、コンロの珪藻土の内壁が溶けて練炭灰にへばりついていたりする。 通常の練炭コンロを室内で使用する場合は1時間に2〜3回の頻繁な空気の換気を行なう 一時的に数時間使用しない場合は、吸気口を最小にすれば暖かさはロウソクの火程度に抑えられ、その間の練炭の燃焼消費は通常燃焼の数分の一程度と非常に少なくなる。再度使用開始する時に吸気口を開ければ再び強い火力が戻る。ただし、吸気口の全閉時は(吸気口には小さな穴が1つ空けられているが)火薬を燃やした後のような異臭が燃焼中は漂うため、コンロごと屋外に置いておく方が望ましい。 なお、練炭は一度燃焼を始めると半日以上は燃焼が継続し、途中消火が難しい。そのため3〜4時間しか使用しない場合は、七輪の火格子を練炭コンロ容器内の底に敷き、練炭の代わりに、豆炭を練炭コンロに入れて使用すると良い。火力は豆炭の個数に比例する。 燃焼後の灰の処分 燃焼後の練炭殻には微量ではあるが石炭由来の各種有害物質や重金属などが含まれているので、庭や畑などに捨てる事は避ける。自治体によって処理の手順が違うので、担当窓口に相談し、指示に従うのが適切である。
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