着火法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 16:27 UTC 版)
着火剤を塗布したタイプの練炭は、着火剤が塗られている面を上にして、上つけ練炭コンロに挿入し、マッチやライター等で着火する。練炭によっては着火時に若干の火柱(場合によっては30cm)と火花が飛ぶこともあるので注意する。火が落ち着いたらコンロの燃焼盤(上つけカバー)を上に被せる。燃焼開始後しばらくは煙や燃焼ガスが、かなり発生しているので、練炭コンロをそのまま1時間ほど換気の良い屋外に置き、燃焼が安定するのを待つ。 着火剤が塗られていないタイプの練炭は、専用の火熾し器に練炭を入れるか、焼き網の上に練炭を乗せて、ガスコンロの火で着火するまで炙るか、または上つけコンロに練炭を挿入後、適当な着火材(木切れ等)を練炭上面に置き着火させる。練炭や木炭が常時使われていた時代では、練炭の上に、既に燃焼している豆炭や小さな木炭片を数個置き、燃焼盤(上つけカバー)を被せる方法で着火が行なわれていた。 日本の練炭は、自動化された工場で細かな成分調整も行なわれ製造工程の最後に乾燥炉での乾燥工程が入るため、練炭が形崩れしにくく着火しやすく乾燥しているが、中国などで売られている練炭では人力で作られ乾燥工程がない場合も多く湿気ったような質感の製品もあり、燃えている練炭へ新しい練炭を継ぎ足して行く着火法でないとなかなか着火しない場合もある。また「蜂窩煤点燃器(蜂窩煤點燃器 / 蜂窝煤点燃器)」という名称で、専用の電熱式点火器も存在する。韓国では아래로타(アレロタ)/시골숯(シコルスッ、田舎炭の意)という厚みが2cm程の短時間燃焼専用の薄切り炭があり、火熾し用にも使われる。
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