山本 東次郎とは? わかりやすく解説

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山本東次郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/04 01:45 UTC 版)

山本 東次郎(やまもと とうじろう)は、能楽狂言大蔵流名跡

山本東次郎家の成り立ちについては大蔵流および狂言#大蔵流の項を参照。

初世

初世 山本 東次郎 則正(しょせい やまもと とうじろう のりまさ、天保7年8月15日1836年9月25日)- 明治35年(1902年11月28日)、本名は山本則正。

豊後国岡藩江戸詰藩士・赤羽保直の三男として生まれる。11歳で藩から狂言修行を命じられ宮野孫左衛門に師事、後に小松謙吉に師事。晩年に山本東を名乗る。

二世

二世 山本 東次郎 則忠(にせい やまもと とうじろう のりただ、元治元年8月2日1864年9月2日)- 昭和10年(1935年9月1日)、本名は山本泰太郎。初世の長男。

江戸に生まれる。初名は泰太郎。明治元年(1868年)豊後竹田において『金津』のシテで初舞台。埼玉県草加在の小学校に勤務したのち、水産講習所を卒業して実習生として勤めたのちに帰京し、明治31年(1898年)に家督を相続して二世東次郎を襲名。明治43年(1910年)本郷弓町に舞台を新築、昭和4年(1929年)に杉並区和田に移築した。

三世

三世 山本 東次郎 則重(さんせい やまもと とうじろう のりしげ、明治31年(1898年9月26日 - 昭和39年(1964年7月26日)、本名は山本晋(旧姓:河内)。二世の養子。

大分県竹田町の生まれ。明治40年(1907年)10月に二世東次郎に入門。翌年『田村』のアイで初舞台。大正4年(1915年)『三番三』を披く。昭和4年(1929年)東洋大学支那哲学科卒業。昭和6年(1931年)『釣狐』、昭和7年(1932年)『花子』を披く。のち二世東次郎の養子となり昭和10年(1935年)に三世東次郎を襲名。全国の学校を狂言の普及のために巡る。勲四等瑞宝章を没時受章。

長男は四世山本東次郎(1937- )、次男が山本則直(1939-2010)、三男が山本則俊(1942-2023)。

著書

四世

四世 山本 東次郎 則寿(よんせい やまもと とうじろう のりひさ、昭和12年(1937年5月5日 - )、三世の長男、本名は山本東次郎(旧名:則寿)、 杉並能楽堂理事長、人間国宝

やまもと とうじろう
山本 東次郎
(四世)
本名 山本東次郎(出生名:則寿)
生年月日 (1937-05-05) 1937年5月5日(87歳)
出身地 日本東京都
職業 狂言方大蔵流能楽師
活動期間 1942年- 現在
活動内容 狂言等舞台
著名な家族 父:三世山本東次郎
長弟:山本則直(2010年死去)
次弟:山本則俊(2023年死去)
甥:山本泰太郎
姪孫:山本凛太郎
甥:山本則重
甥:山本則秀
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来歴

東京都杉並区和田の生まれ。昭和17年(1942年)山本会の『痿痺』のシテで初舞台。昭和27年(1952年)『三番三』、昭和33年(1958年)『釣狐』を披く。昭和36年(1961年)國學院大學日本文学科卒業。昭和46年(1971年)『花子』を披く。昭和47年(1972年)『獅子聟』の復曲で四世東次郎を襲名。

昭和39年(1964年)文部省芸術祭奨励賞、平成4年・5年(1992年・93年)芸術選奨文部大臣賞、平成6年(1994年)観世寿夫記念法政大学能楽賞、ほか受賞多数。平成10年(1998年)紫綬褒章。平成24年(2012年)人間国宝。令和4年(2022年)、旭日中綬章受章[1][2]。同年文化功労者[3]

著書

共著

出典

脚注

  1. ^ 『官報』号外第97号、令和4年5月2日
  2. ^ 令和4年春の叙勲 旭日中綬章受章者” (PDF). 内閣府. 2023年1月16日閲覧。
  3. ^ 文化勲章・文化功労者の業績 2022年度”. 日本経済新聞 (2022年10月25日). 2023年2月13日閲覧。

外部リンク




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