大統領・上級スタッフたちの秘書
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「ザ・ホワイトハウス登場人物一覧」の記事における「大統領・上級スタッフたちの秘書」の解説
チャーリー・ヤング (Charles "Charlie" Young) - 吹替:鈴木祐二(シーズン1-4)、佐藤拓也(シーズン5-) 大統領私設秘書。黒人である。もともとは大統領の郵便係に応募したのだが、人事部の担当者であるミセス・ディラガーディアが彼の才能を見抜き、大統領の私設秘書に推薦・採用された。チャーリーが採用された時にはひと悶着があったようであり(詳細はデボラ・フィダラーの項で詳述)、チャーリーはそのことを調べた上で、フィダラーをランディンハム夫人の後継の大統領公設秘書として推薦することになる。 母親はワシントンD.C.警察の警察官だったが、チャーリーに頼まれて夜勤のシフトに交代した日に銃撃を受け、殉職している。このことはチャーリーに「母親が死んだのは、自分がその日は夜勤に交代してほしいと頼んだからだ」と考え、負い目を感じている。また、バートレットに私設秘書として働くことを正式に持ちかけられた 妹が1人いる。チャーリーが郵便係に応募した理由も、母親亡きあと、兄として妹を養っていくためであった。 大統領に仕えているとはいえ、私設秘書の為、給料は高くないが、妹を養いながらもいくつかの団体に寄付を行っている。 最初に登場した際から、非常に頭の回転が速く、優秀な様子を見せていた。最初に登場した回では、演説前にもかかわらずメガネが見つからないため、不機嫌になっている大統領に対して、メガネのあると思われる場所を進言したことで大統領に認められた。また、大学の履修登録を行っている際に、その書類を見たサムに「君ってどれだけ頭が良いの?」と驚かれている。また、この際には「中の上ぐらいです。」と答えるなど、ユーモアセンスも持ち合わせている。 その献身的で有能な働きぶりなどから、大統領には大変気に入られており、自分の息子のように可愛がられている。実際に大統領から、バートレット家に伝わる家宝(ポール・リビアがバートレット家のために特別に製作したナイフ)を贈られている。 大統領の三女ゾーイと、シーズン1の中頃から交際し始める。しかし、大統領の娘が黒人と付き合っていることを快く思わない一部の差別主義者からの脅迫状がホワイトハウスに届くようになり、ついにはそれがロスリンでの襲撃事件という形で現実のものとなってしまう。この襲撃事件の標的は当初大統領だと考えられていたが、犯人グループの1人の供述により、本当の標的がチャーリーだったことが明らかとなる。このことに彼は深い責任を感じ、ついにはゾーイとも破局してしまう(大統領には報告していなかった)。しかしその後もゾーイのことが気になっており、ゾーイに新しい恋人(ジャン・ポール)ができると、ジャン・ポールに対する嫉妬を露わにしている。 シーズン3で大学進学を決意し、弁護士を志す(大統領からも、早くロースクールを卒業して弁護士になってほしいと要請される)。 シーズン6で大学卒業が近づくと、卒業と同時に私設秘書を辞めるという大統領との約束を明かすが、レオの辞任等もあって辞める事を本音では嫌がっていた。するとCJによって首席補佐官付大統領特別副補佐官に抜擢される。以降、有能な副補佐官として活躍する。 大統領から後任の秘書は「ニューチャーリー」と呼ばれ、チャーリー本人を「オールドチャーリー」と呼んでいた。 同シーズンで、一度は別れたゾーイと復縁し、ある日の夜ゾーイの部屋から出て来たところを大統領に見つかる。大統領からは「今夜は会わなかったことにしといた方が、良いんだろうな…」と言われる。緊張しながらもその日の夜は帰宅するが、翌日大統領には結婚する意志があることを告げる。その時は大統領執務室での会話だった為、OKともNOとも返事をされなかった。 シーズン7では、首席補佐官付大統領特別副補佐官としてCJのサポートに専念。バートレット政権後はジョージタウン大学の入学が認められる。政権終焉の日は、他のスタッフとともに映画でも見て帰ろうかとホワイトハウスを後にした。また、政権終焉後はCJとまた一緒に仕事をしたいと、彼女にオファーされていた資料の山を持って現れたことがあった。 ドナ・モス (Donnatella "Donna" Moss) - 吹替:八十川真由野 ジョシュとのマシンガントークが印象的な次席補佐官秘書(正しくは政策担当大統領次席補佐官上級アシスタント)。本人の言によれば、この職は「次席補佐官の補佐官」的な仕事なのだという。 ミネソタ州出身。ウィスコンシン大学に入学し、様々な学問を履修したが、当時恋人だった医学生の生活を助けるために大学を中退した。この恋人とはすでに別れており(1回目の大統領選挙終了後に一度よりを戻したが)、ドナいわく、この恋人はドナの方から振ったのだという。 1度、出身地の関係でカナダ人にされかけて、ホワイトハウス辞職の危機に陥ったことがある(ホワイトハウス職員は、アメリカ人でなければならない)。これは、ドナの生まれた地域が、カナダ領に編入されることになったために起きた問題である。このことは、ジョシュの計らいで面接とテストを受けることで結局アメリカ人のままで良いということで話が決着し、事なきを得た。 ワシントンで交際したほとんどの人間が共和党員であるらしく、そのことも含めジョシュに「君の男を見る目は最低だ」とけなされている。 最初のジョシュとの出会いは、ドナがニューハンプシャー州のバートレット選挙本部に押し掛けて行ったことに始まる。恋人と別れたばかりのドナは、バートレットを応援したいと考え、当時住んでいたウィスコンシン州マディソンから車でニューハンプシャーまでやって来て、バートレットの事務所に入り、勝手にジョシュのオフィスに入った。そして、勝手に彼のスケジュール表を見ながら電話に応対していた所をジョシュに見つかった。ジョシュは当初、ドナを雇う気は全くなかったのだが、ドナの熱心さと「私、必ず役に立つ。役に立ったと思わせて見せる。」との一言に負け、秘書として採用したのである。この時、ジョシュから貰ったネームタグは大事な宝物として取ってあるようで、ジョシュがロスリンでの襲撃事件で手術を受けている際に、手術を見ている間ずっと握りしめているシーンがある。 自身のキャリアアップを望む女性で、ジョシュに仕事を覚えたいと述べていた。実際、ジョシュの次席補佐官としての雑務はドナが処理していた。シーズンが進むにつれその傾向が強まり、ジョシュにアピールした結果、シーズン5ではフィッツウォレス元統合参謀本部議長やワイアット下院議員(2名とも後述)らと共にガザへ視察に行く仕事をジョシュより与えられるが、その時にテロに遭い重傷を負う。 シーズン6では、自分を手元に置いておきたかったジョシュに見切りをつけて、秘書を辞めてしまう。その後、ラッセル副大統領の大統領選出馬にスタッフとして参加する。当初はメディア担当として資金を集める事を主に担当としていたが、「自分にはもっと仕事が出来る」とウィルに詰め寄り、参謀的な役割と広報担当を任される。成長した事をジョシュから褒められ「先生が良かったのよ」と答えるとジョシュから「そいつは、どうも…」と返事をされるが、ドナは「ウィルの事よ」とにべも無く言い返してしまう。それ以降は二人が会ってもほぼ会話をしなくなる。 シーズン7では、ジョシュの元にスタッフとして雇って欲しいと相談に行くも、ラッセルの元で広報を担当し、その際にサントスを攻撃した経緯から、ジョシュに拒否されてしまう。この時は諦めるも、ジョシュが中西部関連の担当者の募集をかけた際にルーに雇用され、結局は一緒に働くことになる。当選後は、夫人付の補佐官的な立場であった事から大統領夫人首席補佐官に就任。ジョシュとの関係では、今まで恋人関係になりそうになりながらも、ならなかった2人の関係に決着がつく。 ジョシュとのマシンガントークの中で、よくドナはジョシュに質問を投げかけることが多い。このことについて、脚本・製作総指揮を担当したアーロン・ソーキンは、ドナ役に“マドモワゼル的背景説明”の要素を盛り込んでおり、一般視聴者の声を代表しているのだと語っている。(オフィシャルガイドブックより) ドロレス・ランディハム (Delores Landingham) - 吹替:田畑ゆり 大統領公設秘書。普段はランディンハムさん、ランディンハム夫人と呼ばれている。オーバルオフィス(大統領執務室)でのマナーに非常に厳しく、贈賄にあたるとして値引きもせずに車を買うほど倫理観には厳しい。 息子が2人いたが、2人ともベトナム戦争に従軍し、戦死している。 バートレット大統領とは、彼が高校時代、その高校の校長を務めていたバートレットの父親に秘書として雇われて以来の知り合い。バートレットがニューハンプシャー州知事を務めていた時も秘書を務めていた。 シーズン2第21話で、初めて買った新車を引き取ってホワイトハウスへ戻る途中、交通事故に遭い死亡。交通事故の相手は飲酒運転で、同シーズン最終話のジェドとアビーの会話によれば、運転していたのは女性で、故殺罪で起訴される見通しであるという(この事件はランディハム夫人役のキャサリン・ジューステンが別ドラマの出演を志した為に降板する為、急遽設定された。実際はキャサリンはその役を射止めることは出来なかったが、事前にソーキンなど制作陣に伝えていた為降板となった。そして、キャサリンの希望もあって、MS告白後に行う記者会見前に大統領との会話シーンは大統領の執務机(レゾリュートデスク)の前の椅子に座って会話がなされた)。 デボラ・フィダラー (Deborah Fiderer) - 吹替:藤堂陽子 大統領公設秘書(シーズン4〜)。ランディハム夫人の死後、採用。シーズン1-3において、大統領の郵便係に応募してきたチャーリー・ヤング(前述)の才能を見抜き、大統領私設秘書候補に推薦したミセス・ディラガーディアと同一人物。チャーリーを推薦した際に人事部長ドナルド・マッキットリッジの不興を買い(詳細はシーズン4で明らかになる)、ホワイトハウス人事部を解雇され、その後離婚し、旧姓のフィダラーに戻る。解雇後はラスベガスでギャンブル三昧の日々を送っていたが、文無しになったことで目が覚め、ワシントンに戻りアルパカの飼育をしていた。 劇中で挙げられているだけでも、ガネット・ニュースの編集局長テランス・ハント、ワシントン・レッドスキンズの元オーナーであるジャック・ケント・クック、カトラー・ウィリアムズ・ロッシ弁護士事務所の共同経営者ジョーダン・ウィリアムズらの秘書やアメリカ・オリンピック組織委員会の委員長秘書も務めてきたという経歴の持ち主であり、秘書業のプロ。 秘書面接で緊張してしまい精神安定剤を服用し、失敗してしまう(チャーリーも叱責を受ける)。2回目の面接で物怖じしない対応、解雇の理由を言わない頑固さ(口の堅さ)、記憶力の良さ(2回目の面接の序盤に大統領はドルの為替を報告されたが、デボラが帰る時に呼び止められ、大統領から「今、ドルは幾らだ?」といきなり質問されても、聞き漏らしておらず答えるほど)、ジョークのセンスなど大統領に気に入られ採用される。 本採用直前に大統領へ世界銀行の問題で脅迫状に似たものを出したことにより、チャーリーに叱責されるものの、バートレットが手紙の「バートレット大統領」という部分を見て敬称を忘れなかったことに目をつけて採用が本決定となった。 大統領にも理屈で言い返す為、大統領からは「口の減らない秘書だ…」と嘆息させている。 シーズン4でホワイトハウスが封鎖された際には、大統領やスタッフと共にポーカーに参加しているが、かなりの強者で、時には一度に50ドルもの金を掛けてくる強気な勝負スタイルを取る。その強気さゆえ、ジョシュに「倒しがいがあると燃えてくる」と言わしめた。実際、ウィルに背中を押されて勝負に出たトビーに対し、キングのストレートで大勝ちしている。更に、電話会談で中座していた大統領が参加する際に、膠着していた勝負を見た大統領から「デビー、何とかしろ!」と言われると、即座に「50ドル」勝負に出る。トビーとの指し勝負に勝っていることもあって即座に周りは「あぁ〜っ」と言って勝負から降りてしまうほど。 政権終焉時まで秘書を務め、大統領からも信頼の厚い存在であった。 ナンシー (Nancy) 大統領秘書補佐。ナンシーを演じているのは、バートレット大統領を演じるマーティン・シーンの実の娘、レニー・エステベスである。 マーガレット・フーパー (Margaret Hooper) - 吹替:磯西真喜 首席補佐官秘書。シーズン2-1によればバートレット大統領のサインを練習しているらしく、同エピソードでは大統領が銃弾摘出手術を受けるにあたって必要な副大統領に権限を一時委譲する書類への署名をしていなかった問題が持ち上がると、自身が代わりにサインをすることをレオに提案したが、レオに「クーデター」扱いされ呆れられていた。ただし、仕事はきっちりこなす有能な秘書である。病に倒れたレオに代わってCJが首席補佐官に昇進した際は、レオが首席補佐官を務める以前から彼の秘書だったこともあり、「辞職後のサポートをしたい」「今後もレオの秘書を続けたい」という意志を持っていたため、当初はCJに「解放して欲しい」と告げるなど辞職する意向を固めていた。しかしCJから慰留され、引き続き首席補佐官秘書を務めることとなった。 トビーとジョシュが喧嘩した時、偶然にもトビーの部屋の扉の前に居た為、ジョシュが部屋から出て来た時は固まって立ちすくんでいた。 チャーリーが副補佐官に昇進した時にデスクが確保出来ずにいたが、マーガレットは「特別(副補佐官)だから」と言って、懸命に場所確保に奔走する。 レオのことを公私に渡り把握しており、別居・離婚の時は非常に心配していた。 また、几帳面な一面も見せ、鉛筆が尖っていてなおかつ長さが揃っていないと気が済まないというシーンもあった。職業柄、メモをものすごく取る。 秘書仲間と集まって噂話をするのが好きであり、また、シーズン1ではホワイトハウスのマフィンのカロリー表示が間違っていることを仲間にメールで一斉送信したところ、回線がパンクしてFBIにハッカーとして疑われたこともあった。 シーズン3でレオが選挙参謀として雇ったブルーノ・ジアネッリには、「赤毛の彼女」呼ばわりされたり名前を間違えられるなどしたため、当初マーガレットが彼に抱いた印象は芳しいものではなかった。しかし名前を間違えた件については、ブルーノがマーガレットに気があり、彼女の気を引くため名前をわざと間違えて怒らせるために打った「仕掛け」であり、怒ったところにブルーノから「マーガレット」と書かれたペンダントを贈られ、感激していた。 シーズン6で大統領補佐官となったCJに留任を依頼され、そのままCJの秘書となった。 ボニー (Bonnie) - 吹替:藤井千夏 上級アシスタント・広報部長秘書。トビーに対してよく皮肉を口にする。インディアナ出身。 ジンジャー (Ginger) - 吹替:野々村のん/小池亜希子/竹村奈津 上級アシスタント・広報部秘書。ニュージャージー州出身。シーズン2で大統領が銃撃された後、交通規制などで遅れてホワイトハウスにやってきたことを悔やんでいたところをトビーに励まされて抱きしめられる。 キャロル・フィッツパトリック (Carol Fitzpatrick) - 吹替:あらいすみれ(シーズン1-4)),ちふゆ(シーズン5-) 上級アシスタント・ホワイトハウス広報室報道官秘書。よくスペリングを間違え、それをCJに指摘される。CJのよき理解者であり、男性関係ではCJに物申す存在。CJの首席補佐官昇進後は、新しく報道官になったトビーの秘書にスライドする。 キャシー 広報部次長秘書。シーズン1のみの出番であった。アジア系の女性だとみられる。
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