哥沢とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > ヘルスケア > 器官 > > 哥沢の意味・解説 

うたざわ〔うたざは〕【歌沢/×哥沢】

読み方:うたざわ

うた沢節家元家号

うた沢節」の略。


哥沢

読み方:ウタザワ(utazawa)

三味線伴奏小歌曲。

別名 歌沢


うた沢

(哥沢 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/21 00:11 UTC 版)

うた沢(うたざわ)は、端唄から派生した江戸後期の短い歌謡。

概略

創始は歌沢笹丸(うたざわ ささまる、1797年 - 1857年〈本名:笹本彦太郎〉)。本所割下水に住む旗本の隠居で、畳屋の寅・ご家人の柴田金・仕事師の茂兵衛・火消しの音・稲荷の滝・魚屋の定などの同好者を集めて好きな端唄を聞かせていた[1]。しかし端唄は聞かせどころがなく余りにあっさりとしていたところから工夫を加え、「歌沢節」と名づけ、自身は「歌沢笹丸」と名乗った。1857年安政4年)6月、官に乞うて嵯峨御所より歌沢大和大掾を受領する[2]

笹丸歿後の翌年、畳屋の寅が歌沢寅右衛門と名乗り、歌沢初代の家元となる[2]

その4年後にご家人の柴田金が哥沢の初代家元となり、芝金と名乗った[3]。(これはご家人であった畳屋出身の家元の傘下に入るのを潔しとしなかったためと言われている)。

いずれにせよ、発生は嘉永年間以後とされ、歌沢(寅派)・哥沢(芝派・哥沢芝金)を名乗る両派が生まれたので、共通の「うた沢」と表記されるようになり、今日に至っている。

音楽的特徴

端唄との違いはサラリとうたう端唄に対してこってりとうたう点にあり、それによって楽曲に渋みが加味される。節回しもより細かく、前奏がある。その結果、曲の長さも倍近くある。

代表的な曲

「淀の川瀬」を題材にした浮世絵。児島玉鳳画、1934年頃
  • 梅にも春
  • 夕暮
  • 淀の川瀬
  • 淀の車
  • 和歌の浦
  • 蝶は菜種
  • 宇治茶
  • 苗売
  • 薄墨
  • 書き送る
  • 秋の夜
  • 萩桔梗
  • 露は尾花
  • 香に迷う
  • 我がもの

脚注

参考文献

  • 『すみだゆかりの人々』墨田区教育委員会、1985年、48-50頁。 

関連項目

外部リンク




哥沢と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「哥沢」の関連用語

1
100% |||||



4
哥沢芝金 デジタル大辞泉
54% |||||

5
松の緑 デジタル大辞泉
54% |||||

6
歌沢節 デジタル大辞泉
54% |||||

7
32% |||||

8
10% |||||

9
10% |||||

10
8% |||||

哥沢のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



哥沢のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのうた沢 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS