ポートフォリオ
英語:portfolio
ポートフォリオとは、書類入れ、書類カバン、および、そのような書類入れに収納された書類のことである。金融用語としては、有価証券をはじめとする諸々の金融資産の全容を指す語として用いられる。
ポートフォリオは、基本的には、書類の持ち運びに適した構造の平たいカバンのことであり、複数の書類をまとめて持ち運べて簡単に出し入れできる入れ物を指す語である。プラスチック製の簡易なケースを指すこともあれば、比較的重厚なカバンを指すこともある。ポートフォーリオの大きさは書類の(用紙の)サイズに応じた種類がある。ビジネス上の書類に多いA4やA3のサイズの書類に適したポートフォーリオもあれば、ポスター等に多いA2サイズのポートフォーリオもある。
金融の分野では、ポートフォリオは自身が保有する有価証券類を総称する語として用いられる。株式、債券、外貨預金、不動産なども含み、株式の銘柄といった詳細な部分も念頭に置かれている。
ポートフォリオ
ポートフォリオとは、ポートフォリオの意味
ポートフォリオとは、本来、図面や地図など綴じられていないペーパーをひとまとめにして入れるケースのこと。そこから転じてさまざまな業種で使われている用語でもある。一般的によく見聞きするものとしては金融投資用語としてのポートフォリオである。その他で割合多く用いられるのはクリエイティブ用語としてである。また、教育用語としてもよく使われるようになってきている。ポートフォリオの語源
英語の Portfolio は、イタリア語の Portafoglio を語源としている。Port はポータブルなどとおなじ接頭語で「可搬性の」と言う意味である。folio は二つ折りの、と言う意味だがイタリア語の foglio では一枚のシートを意味する。個々のペーパーはそれぞれ個別に意味のあるものだが、まとめ方を変えるだけで別の意味を持つようになるのがポートフォリオと考えればいいだろう。金融投資用語におけるポートフォリオ
金融投資用語におけるポートフォリオは、「金融商品の組み合わせ」を意味する言葉である。株式や投資信託と言った商品分類だけでなく、具体的にどのような銘柄を示すのかという情報をすべて含んだものだ。ポートフォリオは投資の具体的な内容を把握するために必須のものではあるが、投資計画を立てる際にはポートフォリオから入ることはしない。まずアセットロケーションと呼ばれる、運用の目的や期間に応じた概要を計画する。その上で、ポートフォリオを組み立てて投資を実行する。その後、個々の投資を評価してポートフォリオの内容を組み換え、最適な投資に役立てる。常にポートフォリオの内容が、アセットロケーションの目指していた方向に合致しているかどうかをチェックすることが重要となる。ネット上でポートフォリオをリアルタイムで検証できるようなツールも証券会社などによって提供されているので、それを活用して投資活動を行うのが一般的と言える。
クリエイティブ用語におけるポートフォリオ
クリエイティブ用語におけるポートフォリオとは、実績をアピールするために使われるものである。例えばイラストレーターだったら、自分の作品の一部を営業用ツールとして持ち歩けば、それがポートフォリオになる。その際、営業先の業種に合わせて組み立てを変更できるように、できるだけ多くのジャンルから1枚~数枚ずつを準備しておくのが好ましい。写真家でも、営業先の求める可能性が高い方向性に合致させる作品を、データではなくペーパーで準備するとよい。もちろん、営業先の業種だけを重視するのではなく、自分が最も得意とするジャンルと代表作を表紙代わりに入れると効果的だ。ポートフォリオの組み立て方に決まったルールはない。自分の仕事によっては立体物を含めることも可能である。しかし、重要なのは営業先が短時間で全体像を把握できるような組み立てを行うことそのものが、構成力をアピールするポートフォリオの一部になると考えておくことが大切である。
教育用語におけるポートフォリオ
教育用語におけるポートフォリオとは、「成果物のファイル」と考えるとわかりやすい。学生や生徒一人ひとりに専用のファイルやケースを準備しておき、提出されたレポートや試験の答案用紙、活動記録や評価データなどを入れれば、それがポートフォリオになる。それを学生や生徒に対する評価に用いることで公平で確実な評価が行えるという性質のものである。最終的に提出物などは各個人に返却することが原則になるだろうから、評価後はそのデータを別のメディアに記録して保存することが求められる。客観的な成績の数値データだけでは後日の情報として弱いと考えるなら、写真や動画を活用して保存用のデータを作っておくことが好ましい。こうした評価方法のベースになる保存方法はパーソナルポートフォリオと呼ばれ、管理者が「評価方法に対する評価」を行う際にも利便性の高いものとされている。
ポートフォリオ【portfolio】
ポートフォリオ
ポートフォリオ〈ポートフォリオ選択理論〉
本来は紙ばさみの意味ですが、海外ではこれらの紙ばさみに自分の資産内容を示したペーパーをはさんで持ち歩いたことから、保有資産の構成内容を「ポートフォリオ」と称します。ポートフォリオは分散投資を前提にしており、株式や債券、外貨建て金融商品など異なる投資対象の組み合わせによって、リスクの最小化とリターンの最大化の両立をめざします。また、投資家自身の年齢や年収、ライフプランなどを考慮に入れたうえで、ハイリスク・ハイリターン型の金融商品の組入比率を高めたり、逆にローリスク・ローリターン型の金融商品の組入比率を高めるなどの調整を行い、個々人に最適なポートフォリオ比率を決定します。ポートフォリオの決定には、さまざまな理論があり、これらポートフォリオ選択理論に基づいた資産配分比率の決定がなされます。
ポートフォリオ(ぽーとふぉりお)
英字-portfolio解説:投資家の有価証券類の内訳または資産の内訳のことを指します。また、商品ファンドの場合は投資家の資産運用構成を指し、「ファンドのポートフォリオ」という場合は商品ファンドの先物運用部分の構成内容となります。つまり、債券、株式、預貯金、外国為替、貴金属、穀物など数ある商品にどのように資金を分散して、いかに優れたポートフォリオにするかが、運用利回り向上の決め手となります。
portfolio(ポートフォリオ)
参照:ポートフォリオ 一般用語欄ポートフォリオ【Portfolio】
ポートフォリオ
一般には、評価対象の活動及びその活動や業績に対する自己省察などの記述を一定の期間にわたり収集・蓄積した記録で業績を裏付けるもの。記録をとり、評価をすることにより改善、情報共有などに活用される。高等教育における活用の具体的な例として、学生が自身の学修過程や各種の学修成果を収集・記録するための学修ポートフォリオ、教員が自らの授業や指導といった教育面についての業績や努力を記録するティーチング・ポートフォリオ、教育面に加えて研究、サービス活動という教員個人の業績を自己省察しながら記録するアカデミック・ポートフォリオなどがあげられる。
Generally, a record, gathered and accumulated over a certain period, describing evaluated activities, and self-reflections on those activities and related achievements. A portfolio of records and evaluations can be used to back up claims of achievements, as well as to make improvements at the next stage and for sharing information. Specific examples of use in higher education include: learning portfolios that gather and record students’ learning processes and various learning outcomes; teaching portfolios that record faculties’ achievements and efforts in teaching, including the classes they taught and the supervision they provided; and academic portfolios that record a faculty’s individual achievements such as research and service activities in addition to teaching, filtered through self-reflection.
ポートフォリオ
ポートフォリオ
ポートフォリオ
ポートフォリオ portfolio
ポートフォリオ
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