さといもとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 植物 > 草木 > > さといもの意味・解説 

さと‐いも【里芋】

読み方:さといも

サトイモ科多年草はほとんど伸びず、は高さ約1メートルの柄をもち、大き卵円形。夏にまれに花が咲き淡黄色細長い仏炎苞(ぶつえんほう)で包まれ雄花雌花をつける。球茎葉柄食用にする。熱帯アジア原産で、栽培され多く品種がある。いえのいも。はたけいも。たいも。

[補説] サトイモ科単子葉植物にはサトイモ・コンニャク・ミズバショウなど約3000種があり、主に熱帯地域分布。花は花軸多肉質となり、柄のない花が多数密生した肉穂花序(にくすいかじょ)で、仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれる

里芋の画像 里芋の画像
里芋の画像
里芋の画像
花/撮影植松国雄
「里芋」に似た言葉

さといも (里芋)

Colocasia esculenta

Colocasia esculenta

Colocasia esculenta

Colocasia esculenta

Colocasia esculenta

Colocasia esculenta

Colocasia esculenta

インド東部からインドシナ半島あたりが原産です。今では熱帯・亜熱帯地域広く栽培されています。「さといも」には品種多くわが国ではそのなかの耐寒性品種群栽培されています。一般的な品種小芋食べる「土垂(どだれ)」、親芋小芋食べる「海老芋えびいも)」や「セレベス」、親芋のみを食べる「京芋」、親芋小芋がひと塊になる「八頭やつがしら)」、食用にする「蓮芋はすいも)」などがあります品種改良繰り返した結果、めったに花は咲きません。
サトイモ科サトイモ属多年草で、学名Colocasia esculenta。英名は Taro
サトイモのほかの用語一覧
コンニャク:  スマトラ大蒟蒻  蒟蒻  象蒟蒻
サトイモ:  里芋
ザゼンソウ:  座禅草
ザミオクルカス:  ザミオクルカス・ザミイフォリア
スキゾカシア:  スキゾカシア・ラウテルバキアナ

サトイモ

(さといも から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 09:42 UTC 版)

サトイモ里芋[6]学名Colocasia esculenta)は、東南アジアが原産のタロイモ類の仲間で、サトイモ科の植物。茎の地下部分が肥大化した塊茎)と、葉柄を食用にし、葉柄は芋茎(ズイキ)と呼ばれる。


注釈

  1. ^ 葉に黒色や褐色の斑ができて、次第に枯れていく植物の病気。病原菌はカビ(糸状菌)の一種で、高温多雨が続くと発生しやすい特徴がある。
  2. ^ 古い文献ではムチンと称してきたが、ムチンは動物性粘液を指すもので、植物性粘液成分はムチレージである。
  3. ^ 抱えて持ち運べるほどの小型の専用の水車の中にサトイモを入れ、小川や用水路などで水の流れによって回転させ洗う場合もある。サトイモの皮は付着が緩やかでありこのようにして除けるが、サツマイモジャガイモはこのようにして皮を除くことは出来ない。

出典

  1. ^ 以上は『維管束植物分類表 = Syllabus of the Vascular Plants of Japan』(初版)北隆館、2013年4月、47-48頁。ISBN 978-4-8326-0975-4 
  2. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Colocasia esculenta (L.) Schott サトイモ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年9月3日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 板木利隆 2020, p. 404.
  4. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Colocasia esculenta (L.) Schott 'Eguimo' エグイモ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年9月3日閲覧。
  5. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Colocasia esculenta (L.) Schott 'Rosea' ズイキ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年9月3日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g 金子美登 2012, p. 186.
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 講談社編 2013, p. 189.
  8. ^ 『本草和名』(918年)
  9. ^ a b c d e f g 市川啓一郎 2021, p. 136.
  10. ^ 編集:佐藤一郎、浅野通有『漢字に強くなる本―これは重宝』光文書院 1978年9月
  11. ^ 胡麻を作らない話 週刊 上田
  12. ^ 『佐久市志民俗編下』(長野県佐久市、平成2年2月20日発行)1391頁
  13. ^ a b c d e f g h i j k l m 講談社編 2013, p. 188.
  14. ^ a b c d e f 藤田智監修 NHK出版編 2019, p. 113.
  15. ^ a b c d e f 市川啓一郎 2021, p. 137.
  16. ^ a b c d e f g h i j k l m 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 108.
  17. ^ a b c d 丸山亮平編 2017, p. 105.
  18. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 藤田智監修 NHK出版編 2019, p. 112.
  19. ^ 山口裕文、島本義也編著『栽培植物の自然史 : 野生植物と人類の共進化』(北海道大学図書刊行会、2001年)p.153 ISBN 9784832999312
  20. ^ 2倍体サトイモ(CoIocasia esculenta (L.) Schott)における4酵素のアイソザイムの遺伝分析」日本育種学会『Breeding science』48(3), pp.273-280, 1998年9月1日
  21. ^ 坂本寧男「イモと雑穀-作物と環境」『Tropics』1994年 3巻 1号 pp.19-32, doi:10.3759/tropics.3.19
  22. ^ a b c d e 丸山亮平編 2017, p. 104.
  23. ^ 小西達夫:世界のタロイモ -種の多様性と利用について- 有名野菜品種特性研究会 「有名野菜品種特性研究会(サトイモ)」報告
  24. ^ 佐賀県鳥栖市に自生しているサトイモについて」『佐賀大学農学部彙報』佐賀大学農学部 Vol.71 pp.113 -122
  25. ^ 平安時代初期の仏教僧侶空海(弘法大師)にちなむ伝説から、弘法芋と呼ばれる。別名「石芋」。県指定天然記念物 沓掛の野生里芋 青木村ホームページ(2018年12月7日閲覧)
  26. ^ 橋本征治「台湾蘭嶼におけるタロイモ栽培」『関西大学東西学術研究所紀要』第40輯, 2007年4月1日, pp.55-77
  27. ^ a b c d e f g h i 主婦の友社編 2011, p. 203.
  28. ^ サトイモ(里芋)|基本の育て方と本格的な栽培のコツ | AGRI PICK”. 農業・ガーデニング・園芸・家庭菜園マガジン[AGRI PICK]. 2021年3月16日閲覧。
  29. ^ “新しいサトイモの栽培方法を開発、収量が2倍に。農学部の岩井純夫教授らの研究グループ。”. 鹿児島大学. (2015年11月14日). http://www.kagoshima-u.ac.jp/topics/2014/01/post-614.html 2015年11月14日閲覧。 [リンク切れ]
  30. ^ “水田で育てたサトイモ、収穫量が畑作の2・5倍”. 読売新聞(2014年3月9日14時5分配信)のインターネットアーカイブ. https://web.archive.org/web/20140309125154/http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20140308-OYT1T00504.htm 2021年10月21日閲覧。 
  31. ^ 「転作サトイモ■たん水栽培に注目」『日本農業新聞』2021年10月5日3面
  32. ^ 横川末吉「高知縣の燒畑耕作」『人文地理』1955年 7巻 1号 pp.41-48, doi:10.4200/jjhg1948.7.41
  33. ^ 上野福男「五家荘の燒畑耕作」『地理学評論』1938年 14巻 2号 pp.93-120, doi:10.4157/grj.14.93
  34. ^ 板木利隆 2020, p. 405.
  35. ^ a b c d e f g h i j 金子美登 2012, p. 187.
  36. ^ 板木利隆 2020, p. 406.
  37. ^ サトイモ(里芋)|基本の育て方と本格的な栽培のコツ | AGRI PICK”. 農業・ガーデニング・園芸・家庭菜園マガジン[AGRI PICK]. 2021年2月10日閲覧。
  38. ^ 熊沢三郎、二井内清之、本多藤雄「本邦における里芋の品種分類 」『園芸学会雑誌』1956年 25巻 1号 pp.1-10, doi:10.2503/jjshs.25.1
  39. ^ a b c d e f g h i 主婦の友社編 2011, p. 201.
  40. ^ 吉野煕道「東アジアとオセアニアのタロ」『熱帯農業』2005年 49巻 5号 pp.317-322, doi:10.11248/jsta1957.49.317
  41. ^ a b c d e f 板木利隆 2020, p. 407.
  42. ^ a b c 講談社編『旬の食材:秋・冬の野菜』(講談社、2004年)pp. 84 - 85.
  43. ^ 【おらがぐるめ】いものこ汁 農香庵(秋田・横手市)芯から温まる家庭料理『産経新聞』朝刊2018年12月7日(東京面)
  44. ^ <食卓ものがたり>家庭で受け継ぐ郷土の味 いももち(岐阜県中津川市)東京新聞』朝刊2018年12月1日(暮らし面)2018年12月11日閲覧
  45. ^ 【ご当地 食の旅】田楽(熊本県阿蘇地域)大地の恵み 囲炉裏端で/つるの子芋・肉・魚に特製味噌『日本経済新聞』朝刊2021年11月6日別刷りNIKKEIプラス1(9面)
  46. ^ a b c d e f g h 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 109.
  47. ^ a b c 金子美登 2012, p. 189.
  48. ^ 金子美登 2012, p. 188.
  49. ^ a b c d e f g 主婦の友社編 2011, p. 200.
  50. ^ a b 月刊みんぱく編集部(編)『100問100答 世界の民族生活百科』(河出書房新社 1999年、ISBN 4-309-22351-6)pp.14-17
  51. ^ 文部科学省日本食品標準成分表2015年版(七訂)
  52. ^ 厚生労働省『 日本人の食事摂取基準(2015年版)
  53. ^ (料理メモ)里芋の豚汁 朝日新聞デジタル(2018年12月3日)2018年12月7日閲覧
  54. ^ 【継ぐメシ!つなぎたい郷土食】里芋きんとん(高知県安芸市)子孫繁栄願う縁起物『日本農業新聞』2021年12月4日8面
  55. ^ 鄭載勳(チョン・ジェフン)「トラン(里芋)の隠れた神秘」『Koreana』第28巻第3号、The Korea Foundation、2021年、63頁、ISSN 1225-4592 
  56. ^ 日本調理科学会編『料理のなんでも小事典』講談社、2008年9月20日第1版発行、ISBN 9784062576147
  57. ^ ぼうり 和歌山県”. www.maff.go.jp. うちの郷土料理:農林水産省. 農林水産省. 2024年1月2日閲覧。


「サトイモ」の続きの解説一覧

さといも

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 08:53 UTC 版)

信州の伝統野菜」の記事における「さといも」の解説

あかたつ - 唐芋とうのいも)とも。 坂井(さかいいも)

※この「さといも」の解説は、「信州の伝統野菜」の解説の一部です。
「さといも」を含む「信州の伝統野菜」の記事については、「信州の伝統野菜」の概要を参照ください。


さといも

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 01:08 UTC 版)

狭山市」の記事における「さといも」の解説

隣接する入間市所沢市などと共通の名産。さといもをつくっている農家はかなり減少しているが、高級品として扱われており、東京京都高級料亭使われる。ただ地元ではあまり知られていない

※この「さといも」の解説は、「狭山市」の解説の一部です。
「さといも」を含む「狭山市」の記事については、「狭山市」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「さといも」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

さといも

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 02:06 UTC 版)

名詞

さといも里芋

  1. オモダカ目サトイモ科サトイモ属属す多年草一種学名:Colocasia esculenta。別名、こいも

翻訳




さといもと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「さといも」の関連用語

さといものお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



さといものページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ボタニックガーデンボタニックガーデン
Copyright 2001-2024 shu(^^). All rights reserved.
文部科学省文部科学省
食品成分値は文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会報告「五訂増補 日本食品標準成分表」、 科学技術庁資源調査会編「改訂日本食品アミノ酸組成表」によります。 食品成分値を複製又は転載する場合は事前に文部科学省への許可申請もしくは届け出が必要となる場合があります。 連絡先:文部科学省科学技術・学術政策局政策課資源室 電話(03)5253-4111(代)
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのサトイモ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの信州の伝統野菜 (改訂履歴)、狭山市 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのさといも (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS